栗原小巻さんが新たな「桜の園」に挑む!

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そして、来たる2015年の幕開けに栗原小巻さんから演劇のプレゼント!

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すでに『桜の園』のラネーフスカヤ役はもちろん、トルストイ『アンナ・カレーニナ』アンナ役、チェーホフ『三人姉妹』イリーナ役、『かもめ』ニ―ナ役などたくさんのロシア作品のヒロインを演じ、また登場人物の衣装デザインなどを手がけることで作品への思いを深め、舞台に情熱を傾けていらっしゃる栗原小巻さんが、2015年ロシア文化フェスティバル IN JAPANの登録プログラムとして新解釈による『桜の園』に挑みます。

ーーロシアへの想い、ロシア文化フェスティバル IN JAPANへの想いをお聞かせください。

栗原ーーバレエを学びましたときにロシアの素晴らしい先生方に巡り会うことで私の芸術家人生が始まったように思います。そして、ロシアとの友好、交流を続けていきたいという想いが芽生えたと思います。私のおりました東京バレエ学校は、“チャイコフスキー記念“と冠されていたんですが、そのチャイコフスキーが日記に「ロシアでは西欧と違い、政治よりも芸術の方がより重要視されている」と書いているんですね。政治というのは、時代によって変わりますでしょう?ロシア革命、社会主義から民主主義……日本も大戦前と大戦後ではまるで別の国のように変わりましたよね。政治というのはとても移ろいやすいものですから、そういうものに重きを置かずに、文化や芸術のように普遍的なものが重要だという認識を持つことが出来たなら、両国の国民も相互の理解も深まりますし、また相互の尊重が成し遂げられるのではないかと思っております。そういう意味でも、今関わっておりますロシア文化フェスティバル IN JAPANが友好を深めるうえでとても大切な役割を果たしていると確信しております。これからも長くこのフェスティバルが続いていって、それによって日本人とロシア人の友情が深まっていけば素晴らしいことだと願っております。

2015年はチェーホフ生誕155周年にあたり、ロシア文化フェスティバルIN JAPANでも6月にシューキン演劇大学劇団の来日公演『イワノフ』も予定しております。あわせてご期待ください!

 

 

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