ロシアの劇場へ行ってみよう!
By russian-festival. Filed in いちのへ友里 |今年で3回目となる東日本大震災復興祈念チャリテイ・バレエコンサート「ロシア・バレエ トップダンサーたちによるバレエ・グラン・ガラ」が開催されました。
プロデュース・演出を担当なさったのは、ウクライナのキエフ国立オペラバレエ劇場ダンサーの田北
https://www.youtube.com/watch?v=9p-i9GeFurM
ロシアのクラシック・バレエの最高峰であるボリショイ・バレエとマリインスキー・バレエのトップダンサーをはじめ、世界で活躍するトップダンサーたちが同じ舞台に立ち、それぞれの魅力を存分に発揮出来るブログラムで被災地への想いを届けるステージは、田北さんが“競演ではなく協演である“とおっしゃっているように、ほかのガラコンサートにはない温かさに包まれています。
さて、夏休みにはいり、ロシアで劇場を訪れるご予定がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回はボリショイ劇場の新館を訪れながら観劇までを疑似体験してみましょう。
△本館と新館の位置関係は上図のようになっています。
いよいよチケットを見せて入口をはいると、両側に大きなクロークスペースがあります。ロシアの劇場やレストランはどこもそうなのですが、秋から冬にかけての劇場シーズンには、たっぷりとした毛皮のコートなどをこのクロークスペースに預けることができ、あたたかな室内ではドレスアップした薄着で観劇できるようになっています。寒い国ならではの配慮ですよね。
※ここで注意!預ける上着の襟の内側に、かけ紐がついていないと
ハンガー代をとられる劇場があります。
△そして、このクローク担当の方に、オペラグラスを借りることができます。終演後に長蛇の列をなすクローク前で、このオペラグラスを見せると、皆が「お先にどうぞ」と譲ってくれるため、スムーズに自分のコートを受け取ることができるという利点もあります。
☆ワンポイント ロシア語講座☆
бинокль(ヴィノークリ):オペラグラス
гардероб(ガルジェロープ):クローク
вешалка(ヴェーシャルカ):ハンガー
▲本日のプログラムを購入したりCDショップをみたりしながら、開演までの時間をゆったりと過ごすことが出来ます。バレエ・オペラ関係のここにしかない掘り出し物も!
▲カフェ&バーの一角では、ブッテルブロードと呼ばれるオープンサンドや
イクラが乗った小さなカナッペ、ピロシキなどが並んでいました。
▲ボリショイ劇場のバーコーナーには、なんとサモワールが!サモワールというのはロシア式の湯沸かし器で、ここでは飾りでなく実際に使うことができます。
△ソビエト・シャンパンもおすすめです。やや甘めで飲みやすくお値段もお手頃ですので、幕間の一杯にぴったり!
▲そして、いよいよホール内へ・・・現実から夢の世界へと誘ってくれるどこまでも優雅な空間が広がっています。
▲座席表はこのようになっています。ロシアでは開演前に3度ベルが鳴ります。これを目安にお席へどうぞ!
見上げると豪華なシャンデリア!幕が上がる前のワクワク感は、何度味わっても最高ですよね。
5年間の修復工事を経て2011年に再オープンした本館をはじめ、ロシアには素晴らしい劇場がたくさんあります。