【モスクワ通信】ロシアの顔!アリョンカ・チョコレートとバレンタインデー

By russian-festival. Filed in 未分類  |  
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ロシアのお土産として不動の一番人気を誇る、アリョンカ・チョコレート!看板娘アリョンカの顔が目印のチョコレートショップ兼カフェが、2017年頃からモスクワの街中やモール内、空港などに一気に増えました。

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«Красный Октябрь»(クラースヌィ・オクチャーブリ:赤い十月)の看板商品で、プラトークを巻いた愛らしい少女 «Алёнка»(アリョンカ)の顔は一度見たら忘れられません。

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△アリョンカは、ロシアの女性の名前エレーナ(Елена)の愛称形で、世界初の女性宇宙飛行士ワレンチナ・テレシコワの娘の名前にちなんで名付けられたと信じられていましたが、公式サイトによるとそれは伝説のようです。

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△もともとは、ヴィクトル・ヴァスネツォフ(Виктор Васнецов)の『アリョーヌシュカ(Алёнушка)』をパッケージに使用する予定だったそうですが、この少女が悲しげな様子を醸し出していることから取りやめになりました。(画像左・公式サイトより)しかし、販売予定の日は迫り、当初は公式な包み紙のないまま、新年や3月8日国際婦人デー、5月1日、5月9日・・・というようにロシアの祝日に合わせて異なるパッケージが使われていました。(画像右は、当時新年をテーマにしたパッケージ)

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△その後1960年代に、“ロシアの顔”とも言える現在のパッケージになりました。スーパーやお土産屋さんでも必ずといっていいほど置いてあるアリョンカですが、もちろんここでは味も種類も全商品がずらり。私の注目のフレーバーはСладкая Мозаика(スイート・モザイク)で、板チョコのなかにカラフルなマーブルチョコレートが入っています。

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△ソ連時代の1964年に採択された食糧計画のなかで手頃な価格のミルクチョコレートを作ることになり、コンクールの結果「クラースヌィ・オクチャーブリ」工場がその名誉を勝ち取り完成させたのが「アリョンカ」。モスクワ川沿いにある赤煉瓦の工場は、モスクワ川クルーズでも見どころのひとつになっていますが、現在は工場は別の場所へ移り工場跡は博物館やレストランなどの入ったアート・スポットになっています。

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△店内は量り売りで好きなチョコレートを好きなだけ購入できます。

1849年にアルバート通りではじまったドイツ人エイネム(Фердинанд Теодор фон Эйнем)がはじめたお菓子屋さんからはじまったクラースヌィ・オクチャーブリのほかにも、«БАБАЕВСКИЙ»(ババエフスキー)や«Рот Фронт»(ロットフロント)など、ロシアを代表するチョコレート菓子工場の直営店になっており、各社を代表するお菓子の包み紙がパッチワークのようになっているデコレーションが素敵ですね。

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△あかずきんちゃんに、りす、スターリン建築の建物に、宇宙、バレエ・・・ソ連時代から変わらないという包み紙のなんともいえない可愛らしさ!日本の甘さ控えめチョコレートとはまた違うカカオのコクとしっかりした甘さが特徴です。

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△同じくクラースヌィ・オクチャーブリの «Мишка косолапый»(ミーシュカ カサラープィ:ゆっさゆさ歩く熊さんというような意味)という熊が描かれているチョコレートも定番です。ウエハースが軽い食感のこのチョコレート、トレチャコフ美術館に所蔵されている画家イヴァン・シーシキンの名画『松林の朝』をモチーフにしています。

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△バレエが描かれたチョコレート«Вдохновение»(ヴドフノヴェーニエ:インスピレーション)はお土産にもぴったり。

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△可愛らしい化粧箱に詰めてもらうこともできます。

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△店内にはカフェも併設されており、ピロシキやケーキなどを注文することができます。飲み物を注文するとチョコレートが1個ついてきました。

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△キッズスペースには店内で販売されているお菓子やキャラクターがモチーフになった無料ゲームもあります。

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△チョコレート菓子以外のお土産やグッズも充実しています。例えばこちらのマトリョーシカ型の紅茶缶には、さまざまな種類の茶葉が入っています。紅茶を飲み終わった後も飾っておきたい!

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△人気チョコレートの包み紙の柄のトートバッグやパスポートケース、キーホルダーなど。私のお気に入りのココア・パウダーはお菓子作りにも重宝します。

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△アリョンカのボーイフレンドのクージャや、旧ソ連圏のアリョンカ(画像はベラルーシのアリョンカ)など、レアなアリョンカに出会えるチャンスも。

さてロシアはもちろん海外では、2月14日のバレンタインに女性が男性にチョコレートを贈り、3月14日のホワイトデーには倍返し!なんて話をするといつも驚かれます。

ロシアでも2月14日はバレンタイン・デーですが、愛する人たちの日というイメージで、恋人たちだけでなく愛する家族で集まって過ごしたり、お花やちいさな贈り物を渡して愛を伝えあいます。

日本の「バレンタイン」のように、女性が男性をお祝いする日といえば2月23日の「祖国防衛の日(男性の日)」。チョコレートに限らず、お花やちょっとしたプレゼントを贈るのが一般的です。人気のあるお花はカーネーションで、デコレーションやポスターにもよく見かけます。一方、男性が女性をお祝いするのが、3月8日の「国際婦人デー(女性の日)」で、街にはお花を抱えた男性がいっぱい!もちろん、最も人気のあるお花はバラ・・・お値段的にはやっぱり倍返し!?女性たちの華やかな笑顔とカラフルなお花で、モスクワの街にひと足早く春がやってくる日です。

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