“ロシアの真珠”バシキールのダンサーたち~2~
By russian-festival. Filed in いちのへ友里 |ファイジー・ガスカロフ記念国立アカデミー・アンサンブル公演、今回は舞台裏をレポート!
まず目を奪われたのは、長く三つ編みにされたつややかな黒髪が印象的な女性ダンサーたち 。「覚えていないくらい小さな頃から踊っているんだから、もちろん自分の髪だわ」という方もいれば、「普段は流行のミディアムスタイルにしているから、半分から下は人工の髪を編み込んでいるのよ」という方も。おさげの先には銀のアクセサリーが編み込まれ、踊るとシャララランと揺れて響きます。
△おしゃべりの途中でも、カメラを向けるとすぐにこんな美しいポーズが完成。さすがはプロ!
△ヨーロッパとアジアの出逢うバシコルトスタン。豊かな自然を背景に撮影された公演パンフレットより
「日本の観客の皆様にとっては、初めて出逢う踊りが多かったと思いますが、とても良く受け止めてくださって感激しています!第一部はバシコルトスタン共和国のものを中心に、第2部はロシア全体のレパートリーにしましたが、私達のレパートリーは本当に豊富で、世界中の踊りがあるといっても過言ではありません。インド、アメリカ、ユダヤ、韓国、中国など・・・今度また来日する機会があれば、たとえばアルゼンチンとかスペインとか、別なプログラムだってお見せできることでしょう!でも今回は、初来日ですから、やはりバシコルトスタンの、バシキール民族の、そう私たちならではの踊りをお見せ出来たことを嬉しく思います。日本人と私たちは、なんだか性格が似ているように感じませんか?そう、女性は控えめで、男性は“サムライ”のように勇敢です。今回は小道具のサーベルを持ってくることができませんでしたが、いつかぜひ、バシキール風サムライの踊りもお見せしたいですね。ですから、“さようなら”ではなく、“またお会いしましょう!”と言っておきますね!」
△私を驚かせようと、急にレンズの前に飛び出してきたこちらのお二人!
「ひとり10数着も着替えるんだ、いったいどのくらいの時間で早替えすると思う?2,3分だよ」「何言ってるんだ、1分だろう」「いや、1分以内かもしれない」「僕は今日はその半分の30秒で着替えてみせよう!」・・・なんて、漫才みたいな掛け合いでみんなを笑わせて、本番前もリラックス気分。
△練習中は、アンサンブルのロゴマークがあしらわれたお揃いのTシャツ姿。
「公演のない日だって、リハーサルや練習で毎日毎日ダンス漬けなの。長い休暇がもしあったら、そのときだけはダンスを忘れて思いっきり楽しむのよ!そう、海に行きたいな。でも海外公演は楽しいわ。」「最近感動したのは、パリと・・・日本!日本に来れて幸せ。」「お土産には着物と日本刀の飾りを買ったよ。ダンスに使うのかって?う〜ん・・・それもいいかも(笑)結局ダンスを愛しているんだよね」
とにかく素朴で温かい人柄と、踊りに対する強くまっすぐで純粋な想いを強く感じました!次回は、そんなダンサーたちを率いる芸術監督にお話を伺います!お楽しみに。