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■2010年12月9日■

2010クロージング公演はレニングラード・バレエ
新作「ロミオとジュリエット」に感動
S・ナルイシキン大統領府長官が来日・出席・挨拶

12月9日午後6時30分から、東京文化会館において、2010年度ロシア文化フェスティバルのクロージング公演が、光藍社主催のレニングラード国立バレエ「ロミオとジュリエット」で開催されました。シェイクスピアの悲劇を豪華な舞台美術と重厚な演出にもとづき、優美な演技が感動をもたらしました。
菅首相、仙谷官房長官らとの会談を終えたロシア政府代表団は急ぎ会場に駆けつけ、二幕目にステージ上からS・ナルイシキン大統領府長官と河野雅治・駐露日本大使が挨拶、バレリーナから花束が贈られました。会場には、羽田孜元総理大臣夫妻、M・ベールイ駐日大使、D・メゼンツェフイルクーツク州知事、M・ガルージン外務省アジア太平洋局長、大橋光男・経団連政治委員長ら多数の各界招待客が鑑賞しました。
終演後に、クロージング・パーテイーがレニングラード国立バレエ来日30周年の祝賀を兼ねて行われました。パーテイーでは、ナルイシキン大統領府長官・ロシア文化フェスティバルロシア組織委員会委員長、栗原小巻・同日本組織委員会副委員長、V・ケフマン・レニングラードバレエ劇場総裁、鍛冶道人・光藍社代表取締役社長が挨拶・乾杯をしました。ユネスコ世界アーチストのS・マカロフ(ピアニスト)がラフマニノフ前奏曲嬰ハ短調OP3の2、イタリアン・ポルカ、シューマン「子供の情景」より、ブラームスOP116カプリッチョの4曲を演奏しました。(撮影=丸山英樹)
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■2010年12月22日■

ロシア文化フェスティバルX‘mas公演「王女イオランタ」
老若男女の聴衆がチャイコフスキーの珠玉の名作オペラを鑑賞・大感動

日本ではほとんど知られていない「イオランタ」だが、このチャイコフスキーのオペラはロシアでは子どもからお年寄りまで知らない者がないほどの国民的人気オペラです。それでは、日本でも、小さな子どもから大人までのあらゆる年齢層の人に見てもらうためにはどうしたらよいか?ということで、今回の公演には、字幕を読むのが難しい子どもたちのために、プロの俳優による語り部(説明役)を用意し、出演歌手たちも、歌唱力だけではなく、できるだけそれぞれの人物にふさわしい容姿と雰囲気を持っている人を選ぶ等の工夫が凝らされています。
公演初日の12月19日は、前橋の群馬県庁舎前にある群馬会館で行われましたが、前橋だけではなく、高崎など群馬各地からお客様が車で駆けつけ、会場の400席はほゞ満員。前列中央に設けられた親子シートには、小学生たちがママといっしょに少々緊張した面持ちですわっていましたが、誰ひとり飽きることなく最後まで熱心に鑑賞。公演後のインタビューに「面白かった!」と答えていた。この公演については、朝日ぐんまやぐんま読売などの新聞にも取り上げられました。
その後、「王女イオランタ」は、22日(水)と23日(木・祝日)に東京の草月会館ホールで、25日(土)には武蔵野市民文化会館小ホールで公演されました。3公演とも約500席の小ホールで行われましたが、チケットは早々に売り切れ、大勢の人が鑑賞できなかったのは残念でした。祝日の23日の公演には、会場近くの港区立小学校の児童たちが多数、お母さんお父さんと一緒にやって来てくれました。この日の草月ホールは、ロシアで行われている時と同じように、小さな子どもたちからお年寄りまでの様々な年齢の聴衆がフィナーレで一体となり、イオランタの開眼を祝福しているようでした。(撮影=長澤直子)
2010年12月22日 2010年12月22日 2010年12月22日 2010年12月22日
■2010年12月13日■

現代ロシア石版画家18人展を開く
ヴォロンコフ、二キレエフ、バスマノフ、ゴシコら60点
E・スミルノワが来日、N・べーラヤ大使夫人、栗原小巻副委員長らが挨拶

12月13日から18日まで、東京・文房堂ギャラリーで、現代ロシア石版画展が開催されました。この企画は、モスクワ版画工房・ギャラリー「リト」が主宰したもので、18人のロシア第一線で活躍する版画家60点が展示され注目を集めました。
13日午後2時から開かれたオープニング・パーティーでは、栗原小巻・日本組織委員会副委員長が主催者あいさつ、N・べーラヤ駐日ロシア大使夫人、鬼塚満壽彦・日本板画院理事長が祝辞をのべたあと、エカテリーナ・スミルノワさんが18人のロシア版画家を代表してあいさつ、藤井弘・日本対外文化協会専務理事が乾杯の音頭をおこないました。
出品者は次のとおり。E・ヴェルシゴロワ、N・ヴォロンコフ、B・ヴラソフ、B・グセワ、K・グバイドゥリン、B・ゴシコ、N・コマロフ、N・シニョーワ、A・スヴォロフ、S・スミルノフ、E・スミルノワ、V・ゾリン、A・デムコ、O・ドゥジナ、O・トゥチナ、S・二キレエフ、V・バスマノフ、A・ロパーチン。(撮影=柿沼隆)
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■2010年12月12日■

来日14回目のロシア民謡アンサンブル「ルースカヤ・ヤールマルカ」
ロシア民謡が培う新たな出会いと交流

ロシア民謡歌手ワレンチナ・ヴォローニナと、作曲家兼演奏家のゲンナジー・シシリンの二人で結成されたロシア民謡アンサンブル。ロシア国内をはじめ、ハンガリー、ブルガリア、スウェーデン、ドイツ、フランス、香港、日本など、25カ国以上で公演を行ってきています。来日14回目の今回は、東京都内のみならず福島や埼玉、茨城で新たな出会いが有りました。まずは、ロシアに赴任する商社マンの結婚披露宴でロシアの結婚式の歌と踊りを披露、町田市立鶴川中学校や都立北園高等学校では生徒を中心に校長先生を始め諸先生方を交えて、ロシアの民族楽器演奏に挑戦しながらロシア民謡を楽しみました。また、ロシア民謡に造詣の深い方々との交流を持つこともできました。15か所の会場で公演を行い、ジプシーの歌やコサックの歌、懐かしいロシア民謡に観客は熱烈な拍手を送りました。 12月15日無事帰国しました。
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■2010年11月10日■

モスクワ少年合唱団が待望の初来日公演
30人が伝統のハーモニーを披露

今年11月10日、2007年に創立50周年を迎えた歴史ある少年合唱団が満を持して初来日公演を果しました。アメリカをはじめ海外でも高度な技能を持つことで知られ、イギリスでの英国王室の御前演奏や、アメリカ合衆国ホワイトハウスで大統領一家のためのプライベート・コンサートなども行っている実力のある少年合唱団です。2002年から勲章受章指揮者のレオニード・バクルーシンがこの合唱団を率いています。来日コンサートのプログラムは2部に分かれ、第1部は日本人にはあまりなじみのない宗教音楽でしたが、澄んだボーイ・ソプラノと絶妙なハーモニーで観客を魅了しました。第2部は日本でもよく知られているロシア愛唱歌と日本の歌で構成し、客席を盛り上げました。オリジナル・アレンジによる「浜辺の歌」「小さい秋見つけた」「雪の降るまちを」は、ピアニッシモを効かせた繊細なハーモニーで表現してくれました。「夕べの鐘」では指揮者バクルーシンがくるりと客席のほうに向きなおり、美しい歌声を披露。繊細でのびやかな歌声に「ブラボー」の歓声が飛び交いました。11日はあさひ少年少女合唱団との合同コンサート、13日は「第21回あかさたな合唱祭」に参加。コンサートのあとには同世代交流を楽しみました。
(11月10日日経ホール、11日千葉県東総文化会館、12日武蔵野市民文化会館、13日所沢市民文化センターミューズ大ホール)(撮影=丸山英樹)
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■2010年10月17日■

ロシア民族楽器ドムラの名手A・ツィガンコフ夫妻を迎えて
マスタークラス開講、笛吹市・代々木・板橋で演奏会

ドムラ奏者アレクサンドル・ツィガンコフ、夫人のピアニスト(グースリ奏者)であるインナ・シェフチェンコの二人を招いて、東京バラライカアンサンブルは、10月15日マスタークラスを行いました。基礎レッスン後、受講者全員で、ツィガンコフ作曲「おお、カリーヌシカ」を合奏しました。16日には山梨県笛吹市御坂国際交流協会主催のロシア音楽の夕べに出演、17日は国立オリンピック記念青少年センターでのコンサート、19日に板橋区立高島第二小学校でのコンサートが開催されました。毎年、ロシア文化フェスティバルの一環として開催しているバラライカ・ドムラのマスタークラスは、日本にたくさんのロシア民族楽器の愛好家をつくりだしています。
2010年10月17日 2010年10月17日 2010年10月17日 2010年10月17日
■2010年10月11日■

クセニア・モロゾワのピアノリサイタル
情熱的なピアノの妖精の本領を発揮、聴衆に感銘

新進気鋭25歳のクセニア・モロゾワのリサイタルは、10月11日川口総合文化センター・リリア音楽ホール、13日アミューたちかわ立川市民会館小ホール、14日銀座ヤマハホール、15日日比谷スタンウエイサロン松尾ホールで開かれました。
第一部は、モーツアルトのピアノソナタ第10番ハ長調K330、ラフマニノフのピアノソナタ第2番変ロ短調作品36を、第二部では、ショパンの3つのワルツ作品64、ショパンのポロネーズ変イ長調作品53、ヒナステ―ラのアルゼンチン舞曲集作品2、リストの夜想曲変イ長調「愛の夢」、リストのハンガリー狂詩曲第2番を、一気にダイナミックに演奏しました。アンコールでは、ラフマニノフの幻想的小曲集よりエレジー、絵画的練習曲集作品33−7、ショパンのエチュード作品10−5黒鍵、チャイコフスキーの四季より10月、を披露しました。
澄んだメロディー、のびのびとした演奏、終了後すぐサイン会に応じるなどバイタリテイあるアクション、小がらな美人アイドルのピアニストの誕生です。(撮影=丸山英樹)
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■2010年9月25日■

懐かしく、感動的なコンサート
ボリス・テヴリン指揮スヴェシニコフ名称ロシア国立アカデミー合唱団
A・スヴェシニコフ生誕120周年来日公演が成功

ロシア合唱界の重鎮アレクサンドル・ワシーリエヴィチ・スヴェシニコフが創設し、アガフォンニコフ、ミー二ン、トゥイチャンコ、ラエフスキーという歴史に残る有名な指揮者が引き継いできた74年の歴史を誇る合唱団が、ボリス・テヴリン指揮(芸術監督)で新しく蘇り54名編成で来日し、感動をあたえました。
9月25日東京文化会館(合唱団白樺と共演)、26日武蔵野市民文化会館小ホール、28日京葉銀行文化プラザ音楽ホール、29日神奈川県民ホール小ホールでそれぞれ満員の聴衆に深い感銘をあたえ、25日夜池袋サンシャイン60展望レストランでの歓迎・慰労パーティーには200数十名の音楽ファンがかけつけました。
コンサートは、一部クラシックで教会音楽、「人々よ、来たりて歌おう」ポルトニャンスキー、「生神女よ、喜び給え」ラフマニノフなど9曲を叙情的に、繊細に、そして感情的に美しいハーモニーで歌いあげました。二部はロシア民謡・愛唱歌で、広く知られる「ロシアの野」「鶴」「アムール河の波」、「果てもなき荒れ野原」など11曲を次々と披露し聴衆を圧倒しました。日本の「さくら」も美声で歌いあげ大きな拍手が贈られました。(撮影=丸山英樹)
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■2010年8月16日■

ロシア連邦少年少女絵画展(10〜16歳)、NHKギャラリーで開幕
モスクワ美術アカデミー“リツエイ”副校長らが来日、説明
“子どもが描いたとは思えない素晴らしい作品”と驚く

8月16日午後1時からNHKふれあいギャラリーで、ロシア連邦少年少女絵画展が開かれました。展覧会準備のために8月13日に来日したべーラ・ユーリエヴナ・ボロノヴァ(モスクワ美術アカデミー付属リツエイ副校長)、ガリーナ・ドゥトキナ(本展コ―ディネーター)両氏を迎えて、午後3時からオープニングセレモニーがおこなわれました。最初に中村喜和一橋大学名誉教授が組織委員会を代表して挨拶、ボロノヴァ副校長が作品解説、ドゥトキナ・ロ日協会理事長が参会者に御礼をのべました。鑑賞された市民、子ども達は、一様に「すごい!子どもが描いたものに見えない」「リツエイの才能教育がわかった」「色彩の豊かさ、自然へのやさしさを感じる」「ロシア文化が反映されている」「表現力がすぐれている」「筆使いなど技術的工夫を感じる」など感想をのべていました。
午後6時30分から渋谷東武ホテルでオープニングパーテイーが開かれ、楽しい一夜を過ごしました。この絵画展は8月29日まで同所で開かれ、引き続き9月に町田市、10月にさいたま市、11月に金沢市の小中学校で開催されます。(撮影=丸山英樹)
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■2010年8月16日■

ロシア大使が見た日本と日本大使が見たロシア
A・パノフ&都甲岳洋 写真と絵画の合同展覧会開く
自然、文化、伝統へのかぎりないやさしさと愛情

元駐日ロシア連邦大使であるアレクサンドル・パノフ氏と元駐ロ日本大使である都甲岳洋氏は、それぞれ赴任中に目にした両国の美しい自然、歴史と伝統を感じさせる文化、市民の日常生活などを写真と絵画で表現しました。
8月16日午後1時から有楽町駅前の東京都交通会館ゴールドサロンギャラリーには80点の写真と油絵・水彩画が展示され、オープニングパーテイーには100名を越す各界の方々が参集されました。ゲンナジー・オヴェチコ・駐日ロシア連邦代理大使、エヴゲニヤ・パノワ・元駐日ロシア連邦大使夫人、都甲岳洋・元駐ロ日本大使が挨拶し、内藤明人・FEC(民間外交協会)日露委員長(リンナイ株式会社取締役会長)が乾杯の音頭をおこないました。
当日の参会者には、イヴァン・ムルキッチ・駐日セルビア共和国大使夫妻、野村吉三郎・元全日空社長、苅田吉夫・森ビル顧問、青木徹郎・日本デジタル放送サービス常勤監査役、森敏光・みずほコーポレート銀行顧問、成合正和・東京放送ホールディングス取締役、吉田進・環日本海研究所名誉理事長、鈴木琢郎・江藤幸作・創価学会副会長、東郷和彦・元外務省欧亜局長、小林秀明・元宮内庁式部長官、苅部嘉仁・自治調査研究会代表、大高時男・元内閣官房長情報調査室長、中川原俊輔・三井物産戦略研究所ロシアCIS東欧ビジネス推進センター長、田中健二・アジア太平洋フォーラム理事長、松長昭・笹川平和財団特別基金事業室副室長、池田英治・ショジエフ財団東京事務所、羽矢惇・新日鉄エンジニアリング代表取締役社長、藤川一弘・日本香港協会監事、佐渡弘・日本シンガポール協会理事、柴田良彦・ユーラシア21研究所事務局長、猪谷晶子・日本ブルガリア協会会長らが、会期中には鳩山由紀夫・元首相、鈴木宗男衆議院外交常任委員長らが来場しました。(撮影=丸山英樹)
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■2010年7月17日■

国立ボリショイ動物サーカス全国公演スタート
ライオン・トラ・黒豹・猫・クマ・犬の演技に子どもたちが大喜び
パーテイーで鈴木宗男・衆議院外交委員長、山村嘉宏・外務省ロシア交流室長が挨拶

7月17日10時30分、14時、15時の1日3回公演が東京体育館でスタートした国立ボリショイ動物サーカスは、空中ロープ(エフゲ二ヤ・ヌヤンジナ)ではじまりコミカルな犬のサーカス、ジャグラー、棒上バランス・アクト(アレクセイ・サラチ指揮)、猫のサーカス、手に汗握る空中ブランコで休憩。二部はライオンなどの猛獣のサーカスではじまり、コントーション(マリア・サラチ)、クマの綱渡り(アレクサンドル・イワノフ指揮)が圧巻。合い間にはフョードルとウラジーミル・トプチのピエロコンビが笑いを誘う。
この日は1万人以上が参加、熱い演技が8月25日まで26回公演続きました。このあと横浜・千葉・深谷・名古屋・長野・小山・大津・岩国・福岡・大阪・浜松で開催されました。また、福祉チャリティ事業として身体障害者らが2000人余招待され喜ばれました。
17日午後8時40分から、サーカス全国公演オープニングパーテイーが千駄谷駅前のユーハイムで開かれ、東道輝・ボリショイサーカス会長、山村嘉宏・外務省ロシア交流室長、鈴木宗男・衆議院外交常任委員長、V・ナボーコフ・駐日ロシア連邦大使館一等書記官、S・ネステロフ・国立サーカス公団副総裁が挨拶、矢野博也・東京新聞販売局長が乾杯の音頭をとり、サーカス出演者らと交歓しました。7月22日14時30分の部の公演には、皇太子殿下、愛子様がお友達と鑑賞され楽しまれました。
2010年7月17日 2010年7月17日 2010年7月17日
■2010年7月12日■

バレエ史上最高のペアと称されたマクシーモワとワシーリエフを語る
二人の芸術活動50年を記念するトークショーを都内各所で開催
N・フョードロフ&斎藤友佳理夫妻

1950年代後半から90年代にかけてボリショイ・バレエの黄金期に活躍し、雄々しくスケールの大きな踊りというボリショイ・バレエのイメージを世界に植えつけた20世紀屈指のバレエ・ダンサーであるヴラジーミル・ワシーリエフと、その妻で同じく名舞踏手として高い技術と深い情感、愛らしい容貌で大人気を博したエカテリーナ・マクシーモワ。史上稀な黄金ペアと称されたこの2人の舞台活動50年を記念するトークショーが7月に都内各所で催されました。講師は、マクシーモワから直接教えを受けた東京バレエ団プリンシパルの斎藤友佳理さんと、ボリショイ劇場で彼らの仲間だった元プリンシパルで現在はバレエ教師およびプロデューサーのニコライ・フョードロフさん。貴重なリハーサル映像はじめ、ソロやデュエットの数々の名場面をDVDで紹介しながら、フョードロフさんも身振りを交えて解説。斬新な振り付けで当時熱狂的に迎えられたグリゴローヴィチの「スパルタクス」のアイデアの元となった作品や、今当たり前に採用されている「ドン・キホーテ」の振り付けはワシーリエフが改訂を加えて最初に踊ったものであることなど、あまり知られていないエピソードを次々と披露してくれました。斎藤友佳理さんは、マクシーモワの舞台裏での努力と美を追求する姿勢を紹介。「足は小さいほど美しく見える」といって、自分の足よりも数センチ小さいトゥシューズをはき、「人生の半分の時間をトゥシューズ作りに費やしている」が口癖だったというマクシーモワ。実際に使われていたトゥシューズを会場で回覧し、トークショーの記念にそれぞれの会場に贈呈。会場からは熱い質問が飛び出し、笑いと涙と大きな拍手でトークショーが終了しました。
(12日早稲田大学小野講堂、17日内藤瑠美バレエスタジオ、18日チャコット渋谷本店、19日チャコット池袋劇場通り店)
トークショー トークショー トークショー トークショー
■2010年6月21日■

世界で最初のピッコロ・ヴァイオリン奏者グレゴリー・セドフリサイタル
皇后陛下がご鑑賞、銀座・ヤマハホールに感動の拍手の嵐

6月21日午後7時からグレゴリー・セドフリサイタルが銀座・ヤマハホールで開かれ、「ロシアより愛をこめて」と題した一夜は、グリンカ「ひばり」、ラフマニノフ「ひなぎく作品38−3」、プロコフィエフ「3つのオレンジへの恋より行進曲」「シンデレラより5つの小品」、チャイコフスキー「白鳥の湖」「エフゲニー・オネーギンよりアリアのダンス」などの演奏で、ピッコロ・ヴァイオリンの優雅でやさしい音色が満喫されました。
また、ラフマニノフ「歌わないで美しい人よ作品4」、アリャビエフ「夜鶯」をセドフ(ヴァイオリン)、斎藤雅広(ピアノ)とともにソプラノの中村初惠が加わり、美しい歌声の響きに感銘していました。アンコールでは「五木の子守唄」「ねむの木」でピッコロ・ヴァイオリンの魅力を爆発させました。
会場には皇后陛下も出席され、拍手に手を振りこたえられていました。又、ロシア、エジプト、オーストリア、ベトナム、タイ、ブルガリアの大使・公使が鑑賞されました。
なお、このコンサートは、群馬・館林、東京・松本音楽迎賓館、愛知・電気会館、豊橋文化会館、三重・四日市博物館で終了し、このあと東京・淡島ホテル、岡山・岡田音楽サロン、兵庫・淳心学院、同・うはらホール、東京・恵比寿アートカフェで開催されます。
2010年6月21日 2010年6月21日
■2010年6月17日■

カレン・シャフナザーロフ映画祭を東京で開く
「六号室」「ジャズメン」「失われた帝国」「クリエール」「蒼ざめた馬」を上映
シャフナザーロフ監督らモスフィルム代表団が来日、舞台挨拶
歓迎パーテイーで栗原小巻、ベールイ在日大使、鈴木宗男外交委員長ら挨拶

2009年製作「六号室」、2008年製作「失われた帝国」の日本初公開2本を含む5本のカレン・シャフナザーロフ監督の代表作が6月17、18,19日の3日間、浜離宮朝日ホールで上映されました。
17日来日したシャフナザーロフ監督はすぐNHK国際放送のインタビューをうけ、上映会場の舞台で挨拶、続いて歓迎パーテイーでも挨拶した。パーテイーではロシア文化フェスティバル日本組織委員会を代表して栗原小巻さんが挨拶、理想で生きる人間を探究するロシア映画界の巨匠と評価しました。また、ベールイ駐日ロシア大使はすべての同監督の作品を観ており個々の作品の感想をのべるほど映画通を披露しました。鈴木宗男衆議院議員は文化交流を通して日ロ関係の発展に寄与することをよびかけました。
同氏らは、東京国際映画祭の関係者らと懇談、3泊の短い滞在を楽しみ帰国しました。(撮影=丸山英樹)
ロシア文化フェスティバルオープニング ロシア文化フェスティバルオープニング ロシア文化フェスティバルオープニング ロシア文化フェスティバルオープニング
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■2010年5月3日■

こけしの産地・白石市でマトリョーシカ大博覧会を開催
工芸作家、マリア・ドミトリエワさんが来日
全日本こけしコンクールと提携、実演・こけし作家と交流

5月3日・4日宮城県白石市文化体育活動センター「ホワイトキューブ」でマトリョーシカ大博覧会が開かれました。これは全日本こけしコンクール会場に展示陳列したもので、来日したマリア・ドミトリエワさんがマトリョーシカ絵付け制作の実演をし、こけし作家と交流しました。また、地元こけしの二大工芸村の弥治郎村と遠刈田村を訪問、七福神入れ子式こけしの職人で、こけし協同組合会長の佐藤哲郎氏らと意見交換しました。
第二会場である鎌倉市の「コケーシカ」では、4月29日から5月10日まで展示が行われ、5月5日にマリア・ドミトリエワさんののマトリョーシカ絵付け教室が開かれました。主催者の沼田元気コケーシカ代表は、「こけしとのジョイントで日本とロシアが身近な存在として友情と交流が深められた。年々、規模を大きくし日ロ作家交流も定着させていきたい」と語っていました。
全日本こけしコンクール 全日本こけしコンクール 全日本こけしコンクール 全日本こけしコンクール
■2010年4月14日■

京都でもオープニング・セレモニーを挙行
裏千家茶会、同志社大学講演会、歓迎パーテイーを盛大に開催
ロシア政府代表団と京都府知事、関西大使、京都新聞社長らと交歓

ロシア文化フェスティバル2010IN JAPANは、4月13日の東京オープニングに続き、4月14日に京都でオープニング行事が開催されました。S・ナルイシキン大統領府長官らロシア政府代表団は龍安寺、金閣寺を見学したあと、裏千家主催の茶会に臨み、同志社大学主催講演会に参加しました。「ロシア連邦、課題と展望」と題した講演会で、ナルイシキン長官は、「ロシアの現在の優先課題は民主的国家性の強化であり、“賢い”経済の建設とイノべーション的発展を促進することです。つまり、国民に新しい生活クオリティを保障し、市民社会のさまざまな制度を支えることです。」とのべ、「長い間、エネルギー資源が十分にあったことで、我が国ではハイテクノロジー製造部門での競争力低下につながりました。今後は技術革新が中心的な役割を担うことになります。これが長期的視野での成功の鍵なのです。」と指摘しました。また、「私はロシアと日本の間に真の戦略的パートナーシップが本当に生まれると信じています。・・今見えないもの、見えていないものの何かが、将来的に私たち両国接近、友好を必ず促すと確信します。」と結びました。
14日午後6時から京都オークラホテル3F翆雲の間でオープニングパーテイーが開かれ、山田啓二・京都府知事が歓迎の挨拶、S・ナルイシキン大統領府長官、田辺隆一・外務省関西大使、M・シュビトコイ特別文化大使が祝辞をのべ、斎藤修・京都新聞社社長が乾杯の音頭をとりました。地方自治体・大学・企業関係者ら300名を超える参会者は、ロシア代表団や舞妓さんと記念写真を撮るなど交流しました。
ロシア文化フェスティバルオープニング ロシア文化フェスティバルオープニング ロシア文化フェスティバルオープニング ロシア文化フェスティバルオープニング
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■2010年4月13日■

ロシア文化フェスティバル2010IN JAPAN開幕!
ロシア国立音楽劇場バレエ公演初日舞台でナルイシキン長官ら両国代表が挨拶
オ―プニングパーティーでA・アブデーエフ文化大臣、栗原小巻、フィーリン芸術監督、山崎芳人社長、鈴木宗男外交常任委員長が祝賀挨拶

5回目の日本におけるロシア文化フェスティバルが4月13日に渋谷・Bunkamuraオーチャードホールで開幕されました。スタ二スラフスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ国立モスクワバレエ劇場(セルゲイ・フィーリン芸術監督、国立モスクワ音楽劇場管弦楽団=総勢140名)によるオープニング・ガラは、第一部パキ−タで群舞、ソロ、パ・ド・ドゥなどバレエの醍醐味を十分楽しませました。第二部は石の花、グラン・パ・クラシック、ロマンス、ゼンツァーノの花祭り、ジゼル、悲しみの鳥、オペラ・ファウストよりワルプスの夜、ドン・キホーテの名場面が次々に繰り出され、その高度な技に称賛の嵐のような拍手がおくられました。
開幕に先立っては、両国代表として、来日したセルゲイ・ナルイシキン・ロシア連邦大統領府長官、河野雅治在ロシア日本国大使がフェスティバル開幕を祝い、両国関係と文化交流の発展を希望する挨拶をのべました。来賓席にはM・ベールイ駐日大使、A・アブデーエフ文化大臣、M・シュビトコイ特別文化大使、D・メゼンツェフ・イルクーツク州知事、S・モルチャーノフ政府文化局長、M・ガルージン外務省アジア太平洋局長、I・ロマネンコ・ロ日協会会長、V・べススドノフINARTEX社長、羽田孜元首相・衆議院議員、栗原小巻・女優、薄井憲二・日本バレエ協会会長、野村一成・宮内庁東宮大夫、田沼武能・日本写真家協会会長ら多数の各界代表が顔を揃えました。
この間、ナルイシキン長官ら代表団は、岡田克也外務大臣、平野博文官房長官、小澤一郎民主党幹事長、森喜朗元首相、鳩山邦夫衆議院議員、羽田孜元首相、玉井日出夫文化庁長官、松下忠洋・経済産業副大臣らと会談しました(鳩山首相は渡米中)。 
オープニングパーティーではA・アブデーエフ文化大臣、栗原小巻・日本組織委員会副委員長、S・フィーリン芸術監督、鈴木宗男衆議院外交常任委員長、山崎芳人キョードー東京社長が挨拶、ロシア文化フェスティバルと日ロ文化交流の発展を祝しました。パーテイーには140名のダンチェンコバレエ劇場のバレリーナ、ダンサー、オーケストラ奏者らが全員出席し、350名を超える参加者は夜遅くまで交流しました。
(挨拶の撮影者=丸山英樹)

【スタ二スラフスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ国立モスクワバレエ劇場オープニング・ガラの感想:川池聡子】
2年半ぶりに来日したスタニスラフスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ記念国立モスクワ音楽劇場バレエ。専属オーケストラも含め総勢140人で、4月13日〜18日 Bunkamuraオーチャードホールにて「オープニング・ガラ」「エスメラルダ」「白鳥の湖」を上演した。
来日公演初日に、"ロシア文化フェスティバル"のオープニング・イベントとして上演された、オープニング・ガラ。「パキータ」「ドン・キホーテ」「石の花」など同劇場の新芸術監督セルゲイ・フィーリンが構成した、みどころ満載のプログラムだった。昨年のモスクワ国際バレエコンクールで銀賞に輝いた金子扶生と奥村康祐もゲスト出演し、フレッシュで確実な踊りを披露。今後の活躍を期待したい。さまざまな作品とカンパニーのダンサーを一気に観られた、フェスティバルに相応しい、豪華なステージだった。
今回の来日公演で大絶賛を受けたのは、歴史的名作「エスメラルダ」。
「エスメラルダ」は、日本で全幕作品としては滅多に上演される事はない貴重な作品だ。ヴィクトル・ユゴーの小説を原作としたバレエで、ブルメイステル版は1950年初演。昨年、フィーリンが美術、セットをリニューアルした。躍動感あふれる庶民の群舞、主要キャラクターの人物造形が素晴らしく、人間関係によって生まれる悲劇を、ドラマチックに、そしてダイナミックに表現した。
劇場の代表作「白鳥の湖」では、バレエ団の新しいダンサーを堪能。
フィーリンが一押しする、セミョーン・チュージン、ミハイル・プーホフ、ナターリヤ・ソーモア、マリーヤ・セメニャチェンコとバレエ団の未来を背負う若手ダンサーたちの活躍が素晴らしかった。
芸術監督フィーリンの元で、ナターリヤ・レドフスカヤやゲオルギー・スミレフスキなどの長年活躍するベテランを先頭に、確実にカンパニー全体がレベルアップしているのを感じた今回の来日公演。次回の来日公演が待ち遠しい。
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