■2025年1月19日■ |
ヴァイオリンのステパン・ヤコーヴィッチモスクワ音楽院教授を招聘
ドミトリー・フェイギン(チェロ)と新見浩子(ピアノ)のコンサート
3つの楽器が素晴らしいハーモニーを醸し出す
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1月19日、東京サントリーホール・ブルーローズにおいて、ニューイヤーコンサートが開かれました。モスクワ音楽院教授のヴァイオリニスト、ステパン・ヤコーヴィッチを招き、チェロのドミトリー・フェイギンとピアノの新見フェイギン浩子が、トリオでコンサートを行ったもので、大勢のこどもたちへのプレゼントとなりました。
ロシアの代表的作品を美しいメロディーでーーー仙場真理
リュミエールドチョコリット主催ニューイヤークラシックコンサートに行きました。 就学前のお子さんとご父兄の方々でブルーローズの会場は埋め尽くされていました。チェ ロのドミトリー・フェイギン、ヴァイオリンのステパン・ヤコーヴィッチ、そしてピアノは 新見・フェイギン・浩子と言う親友 3 人の演奏でした。アンコール曲を入れて全 10 曲がロ シアの作曲家による有名作品でしたので、子ども達も最後まで美しいメロディーに浸るこ とのできた贅沢な時間となりました。 2 部構成で、第 1 部はチェロとピアノでチャイコフスキー曲「ノクターン op.19-4」、ショス タコーヴィッチ曲バレエ「明るい小川」、「チェロとピアノのソナタ op.40 から第二楽章スケ ルツォ」、リャードフ曲「プレリュード op.11-1」、プロコフィエフ曲オペラ「3つのオレン ジへの恋 op.33bis から行進曲」でした。続いてはヴァイオリンとピアノでプロコフィエフ 曲バレエ「ロミオとジュリエット op.64 から 3 つの小品」(「モンタギュー家とキャピュレ ット家」、「アンティル諸島から来た娘」、「ジュリエットの死」)、チャイコフスキー曲バレエ 「白鳥の湖 op.20a からロシアの踊り」が演奏されました。 第 2 部は、チェロとヴァイオリン、ピアノの演奏によるラフマニノフ曲ピアノ三重奏曲第 1 番「悲しみの三重奏曲」は最初に超絶技巧のピアノ演奏があり、チェロとヴァイオリンがそ のメロディーを引き継いで、最後は葬送行進曲として最初のテーマが再現されています。グ リンカ曲「悲愴三重奏曲ニ短調」ではイタリア風カンタービレとロシア的メロディーが融合 したクラシックコンサートの王道を楽しみました。拍手が鳴り止まない中に 3 人が再登場 し、アンコールにハチャトゥリヤン曲「スパルタクスよりアダージオ」が演奏されました。 息のぴったり合ったベテラン 3 人の演奏は3つの楽器が対話をしながら一つに溶け合い素 晴らしいハーモニーを醸し出していました。特に「明るい小川」「ロミオとジュリエット」 「白鳥の湖」「スパルタクス」では、踊り手のいるバレエコンサートのような生き生きとし た臨場感を感じました。演奏する前に宙を見上げるヤコーヴィッチの表情には音楽を通じ て平和を祈念しているようにも感じました。彼らの素晴らしい演奏がいつまでもお子さん 方の心に残っていくことを願わずにはいられませんでした。
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