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■2017年8月26日■

ボリショイ劇場から招き、ロシアバレエ東京第20回記念コンサート開く
ユーリー・バラーノフ&黒澤静霞「パリの炎のパドドウ」「侍の魂」
カリム・アブドウリン&池田早苗「金平糖パドドウ」
ヴィクトリア・ポノマレンコ&アンドレイ・オルロフの民族舞踊

 8月26日、東京都渋谷区のさくらホールでロシアバレエアカデミー東京の20回公演がボリショイバレエのソリストを招いて開催されました。
 「ロシアバレエは民族舞踊がなければ成り立ちません。」と言う薄井憲二先生(日本バレエ協会前会長、ボリショイバレエアカデミー名誉教授)が芸術監督、演出・振付を佐々木チトセが担当する本公演は、第一部でヴィクトリア・ポノマレンコ&アンドレイ・オルロフによるロシア民族舞踊「水を運べば~カリンカ」が演じられ、ボリショイのソリスト、カリム・アブドウリンは池田早苗と「胡桃割り人形より金平糖のパドドウ」を踊り魅きつけました。また、ボリショイ・アカデミーを卒業、人気ダンサーの橋本直樹は黒澤静霞と「海賊のパドドウ」を踊り注目されました。第ニ部では、ボリショイの第一ソリスト、ユーリー・バラーノフは黒澤静霞と「パリの炎のパドドウ」を踊り拍手を浴びました。第三部では、和楽器によるロシアと日本の融合作品、「侍」を佐々木チトセ演出で、ユーリー・バラーノフが演じ、創作作品と注目されました。また、「宮廷歴史舞踊バッハ~ラフマニノフ」は造形美を追求したものとして好評を博しました。
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■2017年8月22日■

マラト・シェミウノフ、サビーナ・ヤパロワが来日・出演し、
「ロシアの芸術美」バレエガラ夢コンサート2017開く

 4回目となるミハイロフスキー劇場プリンシパル、イリーナ・ペレンとマラト・シェミウノフのバレエガラは、イリーナ・ペレンの懐妊のニュースにより、同じくミハイロフスキー劇場のサビーナ・ヤパロワが代わりに参加しました。日本の若きダンサーとの交流を目的に、NPOちきゅう市民クラブとK&Associates Internationalが、3公演を主催しました。
 8月22日東京・オリンピック青少年センター小ホールでの公演では、マラトとサビーナは、3作品を踊りました。ジャンパンプレミア作品となる、ロシアシーズン(バレエ リュス)の「パラード」を初演から100周年の記念プレミアとして、また、気鋭の振付家ナチョ・ドゥアトによる「マルチプリシテイ」(バッハの生涯)から、そして、マラトのダイナミックなリフトが映える「パリの炎」。更に、マラトは、日本のプロダンサー佐々木美緒と「ジゼル」のパドドウを優雅に踊りました。
 海外で活躍する日本人ダンサー福田晧平(ノヴォシビルスク劇場バレエ団)、根岸茉矢(シビウ劇場バレエ団)、ワガノワバレエアカデミーで学ぶ小野真之介、ウファバレエ学校で学ぶ岩田真奈、ワガノワを卒業してマリインンスキー劇場ウラジオストックに入団する山田悠貴、岡本沙弥、日本の中高生コンクール入賞者によるコールド、更に国内で活躍するプロダンサーも参加し、バレエ作品の名場面から選りすぐりの演目が華やかに演じられました。在日で活躍するロシア人の音楽家ユーリー・コジェバートフ、ドミトリー・フェイギン・弘子夫妻、アレクセイ・トカレフも参加し生演奏で臨場感を盛り上げました。グランドフィナーレでは、全員が交互に得意のジャンプやピルエットをアンコールで踊り、圧巻のカーテンコールとなりました(他の出演者:鈴木美紅、ジューロフ・ヴラッド、阪本絵利奈、米津萌、三船元維、米倉佑飛、石田かおり、ソンイ、水島かほり、甲斐 純、中村妃南)。
 8月24日の駐日ロシア連邦大使館及び26日の在大阪ロシア総領事館での特別ガラでは、演目が変わり、「メロディー」「マルチプリシティ」「スプリング ウォーター」そして、「パリの炎」を特別バージョンで振付し、ロシアと日本の国旗を用いて、日ロの友好交流事業を象徴する演出をしました。(撮影=丸山英樹)
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■2017年8月12日■

第15回 ロシアン・ピアノスクールin東京2017を開催
セルゲイ・ドレンスキー、アンドレイ・ピサレフ、パーヴェル・ネルセシヤンの三教授
24名の若きピアニスト達のレッスン

 2004年から毎年8月に連続開催している、1週間のピアノ・マスタークラス「ロシアン・ピアノスクールin東京」が今年も8月12日~8月19日の日程でカワイ表参道にて開催されました。このスクールでは、モスクワ音楽院ピアノ科のセルゲイ・ドレンスキー教授の音楽監督の下、同音楽院ピアノ科学科長・ピアノ科教授のアンドレイ・ピサレフ教授、同音楽院教授のパーヴェル・ネルセシヤン教授が日本国内より審査によって選ばれた23名の受講生、及びモスクワ音楽院からの現役の学生1名、計24名の若きピアニスト達のレッスンを展開しました。2名の教授による公開レッスンの他、教授による模範演奏会、音楽監督ドレンスキー教授による音楽講義、最終日には、選抜された受講生によるコンサートを催しました。
 公開レッスンでは、ピサレフ教授の、作曲家・作品に忠実に一音も妥協のない、音楽に真摯なレッスンが展開され、自身の実演による指導が印象的で、受講生も教授の熱心な指導に応えるように、そして、少しでも作品の意図する音楽に近づけるように集中した姿勢で、何度もその音楽の変化の素晴らしさを感じることができました。
 ネルセシヤン教授は、受講生本人の感性を引き出すような、イメージを膨らませる言葉がけが印象的で、教授の言葉を受けてからの受講生の演奏が様変わりするのを何度も目の当たりにし、こちらも同様に驚きを隠せませんでした。両教授の模範演奏では、キャラクターこそ異なるものの、現役のピアニストであり、最高峰モスクワ音楽院のピアノ科教授であることを改めて納得させるような想像を絶するクオリティの高さで聴衆を圧倒していました。
 ドレンスキー教授による音楽講義は、教授の生い立ちから始まる自身の音楽歴、これまで育ててこられたピアニスト達等、音楽に留まらず、人生観であったり、哲学であったり、大変貴重なお話を聴くことができました(通訳:ロシア音楽学者 一柳富美子先生)。最終日の受講生選抜コンサートでは、24名の中から教授陣に選ばれた7名が演奏。受講生は、期間中、公開レッスン2回、個人レッスン2回、ドレンスキー教授アドバイスレッスンを含む計5回のレッスンを受講しており、その成果が如実に表れた、それぞれの個性が光る素晴らしい演奏会でした。お盆の時期にも関わらず、期間中は、延べ1000名を超える多くの聴講生が来場しました。(写真/カワイ音楽振興会)
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■2017年8月5日■

様式を越えたロシアバレエと日本舞踊がコラボした創作舞台の成功!
天下統一を夢見た織田信長をルジマトフが演じて舞った
豊臣秀吉(岩田守弘)が跳び、明智光秀(藤間蘭黄)が美しく演じる
三人の熱き思いが共鳴し、舞踊から劇画の世界化で感動の舞台

 2015年に国立劇場で初上演された「信長―NOBUNAGA」が、2017年8月5・6日、東京国際フォーラムホールCで、演出・振付・映像・衣裳を進化&深化させた形で、3回の公演がおこなわれ、拍手喝采を浴びスタンディング・オベーションで盛り上がりました。
 第一部ソロ作品の部では、隅田川に群れ飛ぶユリカモメをモチーフにした江戸時代の哀愁にしたる作品、東明流「都鳥」を藤間蘭黄がみごとに舞いました。岩田守弘は、遠くブリヤート共和国の国立オペラバレエ劇場の芸術監督ですが、この劇場は抑留されていた日本人が建設しました。「インテルニーロヴァンヌイ(抑留者)」は自身の振付による創作作品で、希望を失わず生きていく人間の姿を描きだしました。ファルフ・ルジマトフは、モーツアルトの「レクイエム」をニコライ・アンドロソフの振付で、天才の深淵な演技で圧倒しました。
 第二部は「NOBUNAGA」。台本は藤間蘭黄。楽曲は邦楽。信長時代にはまだ三味線が輸入されていなかったので使用せず、小太鼓、大太鼓、太鼓に笛の「四拍子」に、琴や十七弦の筝をあしらい、お囃子の梅屋巴と筝奏者である中川敏裕が作調と作曲、ルジマトフと岩田守弘の衣裳デザインを落合宏理が担当しました。斉藤道三の正徳寺、信長勝利の桶狭間の戦い、秀吉と光秀の出会い、信長の比叡山焼き討ち、本能寺の変と5場面をバレエダンサーと日本舞踊家の斬新な振付と重厚な演技で会場の観客の心をとらえました。
 芸術大国ロシアと日本の異色のコラボレーションは、今後の日ロ文化交流の中でどのような発展をたどるのかが注目されます。(撮影=丸山英樹)
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■2017年7月9日■

「古きロシアのロマンスとロシア歌曲」コンサートを満喫
ボリショイ劇場の名花エレーナ・オコーリシェヴァの歌唱力に魅了

 7月9日午後3時から、早稲田奉仕園スコットホールにおいて、ヘラルドの会主催の「古きロシアのロマンスとロシア歌曲」コンサートが行われました。23曲のロマンス歌曲が聴衆の心に伝わり、感動のるつぼとなりました。
 第一部では、テノールの遠藤桂一郎がチャイコフスキーの「騒がしい舞踏会の中で」「わたしは願うただ一言に」、メゾ・ソプラノのエレーナ・オコ-リシェヴァが「オルレアンの乙女」からアリア「さらば故郷の丘や畑よ」を熱唱、続いてロシアの古きロマンス「霧の朝」「長い道を」など8曲を遠藤桂一郎が歌い上げました。感性豊かな歌唱に惜しみない拍手が贈られました。
 第二部は、オコーリシェヴァのロシアの古きロマンス13曲が披露され、バラキレフの「抱きしめて接吻を」、ダルゴムィシスキーの「私は狂おしくまだ彼を愛している」、ルビンシュテインの「夜」など歌唱力、表現力、叙情性の豊かさにロシア歌曲ファンは魅了されました。ピアノ伴奏はユリア・レヴ。(撮影=丸山英樹)
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■2017年7月7日■

ロシア文化フェスティバル2017IN JAPANオープニングセレモニー盛大に!
I・シュヴァロフ第一副首相、高村正彦副総裁、M・シュビトコイ大統領文化代理、上月豊久・駐ロ大使、栗原小巻、D・カムイシェフガスプロム銀行第一副社長らが挨拶・乾杯
A・ブレウス(バリトン=ノヴァヤオペラ劇場)、E・オコーリシェワ(メゾソプラノ=ボリショイ劇場)らが感動的演奏
プーチン大統領、安倍晋三総理大臣が祝賀メッセージ

 7月7日午後6時30分から帝国ホテル3F富士の間において、ロシア文化フェスティバル2017IN JAPANオープニングセレモニー&レセプションが盛大に開かれました。イーゴリ・シュヴァロフ第一副首相、ミハイル・シュビトコイ大統領文化特別代理らロシア政府代表団が来日・出席しました。
 第一部は、アンドレイ・ブレウス(ノヴァヤオペラ劇場=バリトン)がルビンシュテインのオペラ「皇帝ネロ」から祝婚歌など3曲、エレーナ・オコーリシェワ(ボリショイ劇場=メゾソプラノ)がビゼーの「カルメン」からハバネラ「恋は野の鳥」など3曲、アレクセイ・トカレフ(トランぺット)がラフマニノフの「春の雪解け」など2曲、デユエットでカンツォーネ「オーソレミヨ」など2曲を感動的に歌い上げました。ピアノ伴奏はユリア・レヴ。
 第二部は、シュヴァロフ第一副首相、高村正彦副総裁、シュビトコイ大統領文化特別代理、上月豊久駐ロ日本国大使が登壇、一様に日ロ関係の発展・強化、来年の日本・ロシア交流年の成功へむけての準備について強調しました。また、プーチン大統領、安倍晋三総理大臣のメッセージ(別項)が披露されました。乾杯の発声は、日本側が栗原小巻、ロシア側がカムイシェフ・ガスプロム銀行第一副社長がおこないました。(撮影=丸山英樹)

 <プーチン大統領のメッセージ>
親愛なる友人の皆様!ロシア文化フェスティバル開会に際し、皆様に衷心よりお祝い申し上げます。
 おもてなしの国である日本で開催されるフェスティバルは、既に12回目を迎えました。本年度、日本の観客はロシアのアーチスト、音楽家、バレエ界のスター、サーカス、民族芸術団との新たな出会いを果たすことになります。様々な県や都市で著名な画家・彫刻家の展覧会が開催され、劇映画やドキュメンタリー映画の上映が行われています。
 今年のフェスティバルの特色は、ロシアと日本の芸術家が共演する共同プロジェクトと、若い傑出した演奏家達の演奏会です。若い演奏家にとっては正に日本デビューとなり、間違いなく彼らの芸術家としての略歴を飾る画期的出来事となるでしょう。
 このように規模が大きく、文化分野の代表的行事である当フェスティバルは、露日関係発展のために大きな意義を有し、両国国民間の信頼と相互理解の強化を促進するものであると確信致します。
 フェスティバルの参加者には創造的成果がありますように、聴衆の皆様には忘れることのできない鮮烈な印象が得られますように心よりお祈り申し上げます。
       ロシア連邦大統領   ウラジーミル・プーチン

 <安倍晋三総理大臣のメッセージ>
 この度、「ロシア文化フェスティバル2017 IN JAPAN」が盛大に開幕されることを、心よりお祝い申し上げます。
 「ロシア文化フェスティバル」は、これまで11回開催され、累計約1,390万人もの人々が訪れている壮大な文化行事です。ロシアの文化には、日本人の感性に訴えかけるものが数多くあります。音楽、バレエ、美術、演劇、映画といったロシアの豊かな文化・芸術を幅広く紹介するこの行事は、日本におけるロシア文化の更なる理解に、大変大きな役割を果たしています。
 本年、プーチン大統領の肝いりで、ロシアが世界各国で文化行事を開催していく「ロシアの季節」の実施を決め、その最初の開催地に日本を選んでくれました。私は、先月、「ロシアの季節」の開会式に出席すると共に、ボリショイバレエ団のザハロヴァさんとロヂキンさんの『ジゼル』を鑑賞し、深く感動しました。「ロシアの季節」の中心的な行事である「ロシア文化フェスティバル」において、本日のガラコンサートをはじめ、多くの日本人がロシアの多彩な文化に改めて魅了されることでしょう。
 来年には日本とロシアの双方で、それぞれの魅力を紹介する『日本におけるロシア年』、そして『ロシアにおける日本年』が開催されます。本年の「ロシア文化フェスティバル」が来年に向けて機運を高める素晴らしい機会となり、日本とロシアの文化交流が更に大きく開花していくことを祈念し、私のメッセージといたします。
       日本国内閣総理大臣   安倍 晋三
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■2017年6月27日■

モスクワフィルハーモニー管弦楽団4年ぶりの来日公演で感動のコンサート
ユーリー・シーモノフ指揮、豪華なソリストによる共演
大谷康子、フジコ・へミング、清塚信也、上原彩子、小林愛実ら魅了!

 1951年に創立されたモスクワフィルハーモ二ー管弦楽団は、世界的オーケストラの権威を確立し、1998年からユーリー・シーモノフが首席指揮者となり、4年ぶりの来日公演で日本の聴衆に感動を与えました。
 今回の特徴は、豪華な日本人ソリストとの共演、大谷康子(日本を代表するヴァイオリ二スト)、フジコ・へミング(一時聴力を失った伝説のピアニスト)、上原彩子(第2回チャイコフスキー国際コンクール第1位のピアニスト)、清塚信也(2000年ショパン国際コンクールin asia第1位)らとの共演は観客を魅了しました。とくに、7月3日東京芸術劇場コンサートは、上原、大谷の豪華共演による、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第一番、プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第一番、チャイコフスキーの交響曲第六番「悲愴」のオールロシア・プログラムで観客を圧倒、惜しみない拍手が送られていました。
 公演地は下記の通り。6月27日ミューザ川崎大ホール、28日東京オペラシテイ、29日武蔵野文化会館、30日茨城県民ホール、7月1日新潟県民会館、2日練馬文化会館、3日東京芸術劇場、5日アクロス福岡、7日シンフォニア岩国、8日宮崎県民会館、9日大阪フェスティバルホール。参加者は15、500人。(撮影=丸山英樹)
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■2017年6月22日■

NHKラジオに長塚英雄・組織委員会事務局長が出演しアピール
嬉しい参加者の「元気がでた」「心が洗われた」という感想の言葉
2018年ロシア年は、プレトニョフ指揮ロシアナショナル管弦楽団、モスソビエト劇場公演

 解説委員の山内です。今週のホットトークは「ロシアの文化を知る」と題してロシアの文化や芸術などを取り上げています。きょうは来月から日本で始まるロシア文化フェスティバルを取り上げます。スタジオにはこのフェスティバルの日本組織委員会の事務局長でロシアン・アーツ社長の長塚英雄(ながつか・ひでお)さんにお越しいただきました。長塚さん、よろしくお願いします。

(山内)ロシア文化フェスティバル、そもそもどのようなものなのでしょうか?
(長塚)よく外国の記念年、フェスティバルが、外交関係の節目にあわせてたくさんおこなわれてきましたが、その1つです。日露国交回復50周年を記念しておこなわれました。ロシアの文化・芸術を日本市民に紹介して親しんでもらう、相互理解をふかめていくことが主旨で、2006年1月10日にスタートしました。

(山内)今回で12回目になるわけですが、これまでの成果はどうだったのか?
(長塚)2016年までの11年間に1389万5640人の市民が参加し、8762人のロシア人芸術家が来日し出演、年間平均22都道府県86市区町村で開催しています。でも、そのような数字よりも「感動した」「元気がでた」「心が洗われた」という感想・反響のほうが嬉しいです。

(山内)11年間でおよそ1400万人ということは、年間ざっと100万人以上がこの文化フェスティバルに参加したというということですね。すごいですね?
(長塚)そうでもないのです。美術展は1つで50万人を動員したりしますからネ。ただ、長期に親しまれてきたのは、高水準の芸術だけではなく、創造的企画、市民参加型の企画を常に導入してきたことがよかったと思います。マスタークラスだけでもピアノ、民族楽器のドムラ、バラライカ、ロシア刺繍、レース編み、バレエ、マトリョーシカ絵付け、ピッコロヴァイオリンなど10以上のテーマにたくさんの市民が参加しました。アンサンブルやサークルも出来ています。

(山内)去年暮れにロシアのプーチン大統領が11年ぶりに訪日しました。この訪日は日ロの文化交流に何か影響を与えるでしょうか?
(長塚)いつも日ロの文化・経済交流は国際政治に、またロシア情勢に左右され思い通りに進める事ができない半世紀の歴史でしたから、大きな励ましになりました。相互同時開催として2018年日本年・ロシア年の両国合意は、日ロ文化交流を促進するものと期待しています。ことしのロシア・シーズンというイベントもあり、17年・18年はかつてなくロシア芸術家の招聘を検討している興行会社・団体は増加していますし、日本の芸術家・団体のロシアの作品をテーマとしたコンサートなどが多くなっています。

(山内) 今年はどんな特徴がありますか?
(長塚)最近は日本オーケストラがロシア指揮者を招く、ロシアオーケストラが日本人ソリストと共演する、日本バレエ団がロシアダンサーを招く、日本の劇団がロシア人演出家を招くということが盛んにおこなわれておりますし、いろんな分野でのコラボレーションが1つの特徴です。

(山内)年間を通した大変大規模なフェスティバルですが、どのようにして運営されているのですか?
(長塚)通常の興行会社は、外国からの招聘の場合、現地へ出かけて、見て、判断し、交渉し、契約することを自社で行わなければなりません。われわれの場合はロシア側にロシア組織委員会事務局があり交渉・契約してくれますので手間がその分省けますから合理的です。ただ、日本人が好むものをその中に導入していかなければなりません。日本組織委員会の独自主催より企業・団体・個人に主催していただけるようお願いして輪を広げています。

(山内)日ロ関係の中で文化交流の果たす役割をどう考えますか?
(長塚)文化には国境がありませんし、音楽芸術には通訳も必要ありません。勇気と感動をあたえてくれる文化芸術は私達が生きていく意義を見出してくれます。領土問題など諸懸案の解決にとり相互理解や信頼関係を醸成するための文化交流は不可欠です。ロシアと日本は文化大国ですから、もっともっとコラボレーションが展開できるし、経済交流と文化交流を車の両輪として両国関係の改善・発展の道をめざしてほしいと願っています。

(山内) 来年は日本におけるロシア年、ロシアにおける日本年の催しが行われます。今後に向けてどんな抱負をお持ちですか?
(長塚)2018年は、5月にモスクワのボリショイ劇場で両国共同のオープニングが行われ、日本ではロシア年とロシア文化フェスティバル共同のオープニングが、ロシア・ナショナルデーの6月12日にサントリーホールで、プレトニョフ指揮のロシア・ナショナル管弦楽団コンサートを開催いたします。30本一ヶ月間のロシア・ソビエト映画祭と12月にモスソビエト劇場を予定しております。規模の大きいものになると思います。民芸物産展、アニメーションフェスティバル、1か月にわたるロシア・ソビエト映画祭など多彩に検討しています。これらの努力が2018年以降の日ロ関係に好影響をもたらすように努力していきたいと思います。

(山内)どうもありがとうございました。きょうのゲストは、ロシア文化フェスティバル組織委員会の事務局長、長塚英雄(ながつか・ひでお)さんでした。(一部略)
■2017年6月14日■

ピッコロ・ヴァイオリン奏者、グレゴリー・セドフの演奏会
被災地支援で行田市・長光寺、豊橋市・太平寺、埼玉・福島の小学校などで開く
津波で廃材となった木材と奇跡の一本松で制作した津波ヴァイオリンも演奏

 2017年のグレゴリー・セドフのソロツアーは、4年ぶり病後のカムバックであり、本人の様々な思いが結実しました。2011年震災直後に福島での演奏会、避難所へ慰問に行った時の思いが病気中の支えとなったセドフは、その時に演奏した「会津磐梯山」「ふるさと」他日本の曲を集めて、自らDVDを編集制作し、国際コンクールマルチメディア部門で1位を受賞しました。
 この作品を使って、来日前の3月、サンクトペテルブルグで「日本の春in St.Petersburg―福島の為に祈る」というコンサートを開催しました。今回のジャパンツアーでは、この報告を兼ね、DVDを紹介する演奏会を多数行いました。行田市の長光寺、豊橋市の太平寺をはじめ、埼玉や福島の小学校、東京国際大学でのワークショップなど、教育と被災地応援といった社会貢献をテーマに開催されました。
 6月14日、オリンピック青少年センターでは、「ステップトワード フェスティバル」と題し、あらゆる環境にいる皆様への応援をテーマに、ピッコロ・ヴァイオリンの澄みきった高音と優雅なバレエの饗宴で、しっとりと華やかに開催されました。会場のあちこちで、ため息と称賛の拍手が贈られました。また、日本で最初のピッコロ・ヴァイオリン奏者となった古館由佳子もゲスト出演し、セドフが編曲したハンガリアン・ファンタジーの楽譜が贈呈されました。
 又、在大阪ロシア総領事館でのナショナルデーレセプション、芦屋、大阪での演奏会で、グレゴリー・セドフの洗練された深みのある美しいロシアの弦楽奏法による名曲が奏でられ、多くの方々に深い感動を与えました。
 今回のツアーでは、ピッコロ・ヴァイオリン、通常のヴァイオリンの他、津波で廃材となった木材と奇跡の一本松からできた津波ヴァイオリンも演奏し、「千の音色でつなぐ絆プロジェクト」に参加しました。
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■2017年3月17日■

「大エルミタージュ美術館展―オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」が開幕
開会式・内覧会・レセプションで日テレ社長、読売副社長、美術館副館長、ロシア大使、又吉直樹らが挨拶、巨匠たちの名画絶賛、テーマソングは宇多田ヒカルの「人魚」!
ルーベンス、レンブラントなど16世紀ルネサンスから17・18世紀の名画85点

 3月18日から6月18日まで東京・森アーツセンターギャラリーで開かれた大エルミタージュ美術館展は、前日の17日午後4時から開幕式・内覧会・レセプションが行われました。会では、大久保好男・日本テレビ社長、大橋善光・読売新聞社副社長、M・アンチポヴァ・エルミタージュ美術館副館長、アファナシェフ駐日ロシア連邦大使、作家の又吉直樹らが挨拶、巨匠たちの名画を絶賛しました。なお、音声ガイドは、又吉直樹のほかにチェブラーシカのガイドもあります。又、六本木ヒルズのカフェ&レストランでチェブラーシカデザインのデザートを企画し、スタンプラリーが開催されています。
 16世紀ルネサンスから17・18世紀のバロック・ロココのオールドマスター、巨匠たちの名画85点が展示され、ティツィアーノ、クラーナ、ルーベンス、ヴァン・ダイク、レンブラント、スルバラン、フラゴナールらの美術史に燦然と輝く巨匠たちの名画に目が奪われました。千足伸行・成城大学名誉教授は、「今回の展示作品はいずれもヨーロっパ絵画の王道を行くもので、クールベ、マネ、印象派など近代の巨匠たち、いわば近代絵画のオールドマスターが範とした作品でもあったことを思い出しておこう」と述べています。
 東京展のあと、7月1日(土)~9月18日(月・祝)名古屋・愛知県美術館、10月3日(火)~18年1月14日(日)神戸・兵庫県美術館で開催されます。(写真撮影=丸山英樹)
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■2017年3月9日■

イーゴリ・コルプ(マリインスキー劇場)をゲストに迎えて
The 3rd BALLET TRADITION素敵にもりあがる
田北志のぶプロデユース、アラ・ラーゴダ芸術監督による感情表現豊かな舞台に
シェへラザード、ロミオとジュリエット、ノスタルジア、海賊・・

 3月9日東京・きゅりあん大ホールにおいて、The 3rd BALLET TRADITIONが開かれ、笹原進一振付「ノスタルジア」、田北志のぶ&イーゴリ・コルプによる「<ロミオとジュリエット>よりバルコニーのパ・ド・ドゥ」、35名のダンサーによる「<海賊>よりオダリスク、花園の場」、メインは「シェへラザード」全幕が田北、コルプはじめ46名のダンサーで激情的に華麗に演じました。
 「強い技術を基盤として、上体を大きく使った感情豊かな表現力を追求し、音楽と寄り添った総合芸術」としてのロシアバレエの伝統を追求する田北志のぶの舞台がみなぎるものになってきていることを感じました。それは、「絶対的な確信をもって言えるのは、日本が今日、世界でもより優れた自国の踊り手たちを当然ながら誇りにしているということ」と感想をのべるアラ・ラーゴダ芸術監督(モスクワ国際コンクールで最優秀教師の称号授与)の言葉に成果が表れています。
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■2017年1月6日■

ロマノフ王朝展―日本人の見たロシア、ロシア人の見た日本―
東洋文庫ミュージアムで1月7日~4月9日まで
大黒屋光太夫たちのシベリア横断記録「魯西亜国漂舶聞書」「プチャーチン来航図」など貴重な史料公開

 「ロマノフ王朝展」オープンにに先立ち1月6日に内覧会が行われ、主催者を代表して、山川尚義・東洋文庫専務理事、平野健一郎・東洋文庫常務理事が挨拶、来賓としてドミトリー・ビリチェフスキー=駐日ロシア連邦臨時代理大使、相木俊宏=外務省欧州局審議官が祝辞を述べました。
 本展は、ロマノフ王朝とは何か、日本とロシア草の根交流の歩み、東洋の中のロシア、の3つの視点から鑑賞してほしいと牧野元紀・主任研究員が説明し、「プチャーチン来航図」「カムチャッカ誌」「魯西亜国漂舶聞書」「環海異聞」「多十郎のジャケット」「日本幽囚記」「ニコライ2世の東方旅行記」など貴重な原書、オリジナル品を鑑賞したあと、オリエントカフェで交流しました。(撮影=丸山英樹)
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