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■2012年12月10日■

モスクワフィルハーモニー交響楽団によるクロージングコンサート
渾身のチャイコフスキー交響曲第5番。圧巻の演奏に鳴り止まぬ感動の拍手
M・シュビトコイ大統領代理、野口秀明外務省ロシア交流室長、Y・シーモノフ指揮者、坂井音重・能楽師、田口栄治交流基金理事、都甲岳洋元ロシア日本大使が挨拶

ロシア文化フェステイバル2012INJAPANクロージング・コンサートは、12月10日午後7時から東京芸術劇場において開かれました。舞台上でミハイル・シュビトコイ=ロシア連邦大統領文化特別代理、野口秀明=日本外務省ロシア交流室長が両国を代表して挨拶、フェステイバルが大きな成功を納め、日ロ相互理解と友好の増進に貢献していることを称えました。ソプラノの中村初恵さんとLINGUADAR代表のエレーナ・是枝さんが花束を贈呈しました。
この日のモスクワ・フィルの公演は、日本で絶大な人気のプログラムで、グリンカ「ルスランとリュドミラ」序曲、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲二長調作品35」、チャイコフスキー「交響曲第5番ホ短調作品64」を演奏。ソリストのニキータ・ボリソグレブスキーはその豊かな叙情性、激しさ、繊細さに満場の拍手を浴びます。序曲、協奏曲、交響曲の組み合わせで壮大なクライマックスと輝かしい行進のコーダに感動の拍手がいつまでも送られ、アンコール曲で聴衆のどよめきは頂点に達しました。ユーリー・シーモノフはパフォーマンスにも磨きがかかりさらに円熟味を増し、巨匠としてのシーモノフ独自の世界を創出した感があります。
コンサート終了後の午後9時50分から行われたクロージングパーテイーは、M・シュビトコイ大統領文化特別代理、坂井音重・能楽師(人間国宝)が両国代表として挨拶、来賓にはユーリー・シーモノフ・モスクワフィル指揮者、田口栄治・国際交流基金理事が祝辞をのべました。それぞれ、両国の文化交流の発展を祈念し、フェスティバルの継続開催と両国民の絆を強める希望をのべました。乾杯の発声は、都甲岳洋・元駐ロ日本国大使がおこない楽しい歓談は夜遅くまで続きました。
以下、セルゲイ・ナルイシキン国家院議長・ロシア組織委員会委員長からのクロージングへのメッセージは次のとおり。

S・ナルイシキン国家院議長の祝賀メッセージ
ロシア文化フェスティバル 2012 IN JAPANが閉幕しました。これが去りゆく年の我が国の文化の分野において、輝かしくそして記憶に残る出来事の一つとなったことに、議論の余地はありません。フェスティバル2012の諸行事が日本の大部分の都市で行われ、100万人以上の人々が訪れました。
審美眼の厳しい観客の方々の前で披露されましたのは、ロシアのアーティスト、文化人が大掛かりで魅力的なプログラム、―クラシック音楽や室内楽のコンサート、合唱団やフォークロア芸術団、劇団の公演、サーカス公演、バレエのマスターコース、トレチャコフ美術館やエルミタージュ美術館所蔵品による絵画展でした。我々のフェスティバルは、西から東に広がるロシア全土の地理的な広さをご紹介することができました。
ロシア文化フェスティバル IN JAPANとロシアにおける日本文化は、我々両国間の国際関係に置いて重要な役割を果たしています。フェスティバル活動を続けることが必要不可欠である、と私は強く確信しています。ロシアと日本の間で近年ダイナミックに行われている文化交流は、ロシアと日本との全ての関係を発展させるための良い雰囲気作りや、我々両国間や国民どうしの相互理解、友好関係や善隣関係の強化を促進しています。
日本の観客の皆さんに、温かいご歓迎を感謝いたしますとともに、ご健康とご幸福をお祈りさせていただきます。2013年のフェスティバルで、また新ためてお会いしましょう。

ダイナミックなリズム感と推進力―重量級の音楽を味わう
シーモノフ指揮モスクワフィルコンサートの評論――石田一志氏

「ロシア文化フェスティバル2012」のフィナーレを飾るモスクワ・フィルハーモニー交響楽団の演奏会が芸術監督兼首席指揮者ユーリー・シーモノフの指揮で、この秋にリニューアル・オープンした東京芸術劇場コンサートホールで開かれた。
シーモノフの音楽作りは彫りが深く活力に溢れるもの。最初のグリンカの「ルスランとリュドミラ」序曲のプレストの推進力からその魅力は遺憾なく発揮された。続くチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の独奏者であるニキータ・ボリグレブスキーは、モスクワ音楽院の大学院在学中に第14回チャイコフスキーコンクールで第2位、2年前のシベリウス国際ヴァイオリンコンクールでは優勝を果たした気鋭の若手。どちらかというと骨太の造形美をもつオーケストラに乗って強靭で輝きのある独奏を展開した。切れ味の良さは格別。カデンツ後の華やかな色彩感と活発な動きのクライマックスの素晴らしさに第1楽章でも拍手が湧いたほどだ。後半は、閉会の式典に始まった。大団円を告げるチャイコフスキーの交響曲第5番は、まさに圧巻たる演奏。何といっても各パートが実に積極的な表現を重ねていくので、音楽に充実感が漲っている。しかも、シーモノフ独自のダイナッミクなリズム感と推進力が加わる。特に終楽章では躍動する重量級の音楽が味わえた。(撮影=佐久間ナオヒト)
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■2012年11月6日■

仙台・カメイ美術館でマトリョーシカ博覧会開く
マトリョーシカ作家のマスタークラス、トークショーに人気
こけし産地訪問、伝統工芸作家らと交流

11月6日から、仙台のカメイ美術館にて「マトリョーシカ博覧会2012マトコケシ展」を開催しました。このイベントは2013年1月20日迄開催されます。
大好評で、連日多数のお客様に足を運んでいただき、ロシア工芸文化を多いに広め、被災地東北仙台の人々を勇気づけることになりました。マトリョーシカ博覧会の目的が日ロ友好とロシア文化を広く世に知らしめたいということから、今回はロシアから、マトリョーシカ作家セルゲイ・コブロフ氏を招き、トークショー、マスタークラス、日本の伝統こけし工人との交流会を開きました。
11月11日、会場であるカメイ美術館にて、マトリョーシカ&こけし・KOKESHKA親善大使・沼田元氣氏とコブロフ氏によるトークショーが催されました。定員100名は、すぐに予約でいっぱいになり、主にコブロフ氏のマトリョーシカ工房のこと、日本の伝統こけしとロシアのマトリョーシカの共通点について語り、ロシアの美しい風景とマトリョーシカ産地のスライドショーには、うっとりと見入りロシアに行きたいという声を多数いただきました。コブロフ氏の指導によるマスタークラス定員30名は満席で、親子連れ、被災して玩具を失ったお子さんたちにマトリョーシカをプレゼントでき、被災地復興支援とロシア文化の宣伝を兼ねたイベントは大成功に終わりました。
又、コブロフ工房のマトリョーシカ作家たちは仙台のこけし産地を訪問しました。まず訪れたのは、秋保温泉にあるこけしの里「秋保工芸の里」(伝統工芸作家が多く住んでいる所)、次に訪れたのが作並温泉の伝統こけし工房です。そこでもロシアと日本の文化交流を深めました。日本の入れ子人形がマトリョーシカのルーツとなったと云われておりますが、箱根から来た入れ子の技術は宮城県秋保温泉にも伝わっており、入れ子のこけしや、独楽などを作る工房を見学し、職人同志技術的なこと、日本とロシアの文化の違い等話しは尽きず、こけし工人も、次は自分たちがロシアに行って色々学びたいという思いを語っていました。
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■2012年11月25日■

シベリアの自然・民衆・生活を描いたスーパー舞踊劇!
クラスノヤルスク民族舞踊団“エニセイの朝焼け”初来日公演
すべての曲で替わる民族衣装、素晴らしい群舞に感動の拍手

ピャトニツキー民族舞踊団(2011年招聘)、ドン・コサック民族舞踊合唱団(2006年、2012年招聘)と並ぶ、ロシアの誇るクラスノヤルスク民族舞踊団「エ二セイの朝焼け」初来日公演は、東京都千代田区・日経ホール、東京都府中市・府中芸術劇場ふるさとホール、群馬県みどり市・笠懸野文化ホール、東京都江東区・ティアラこうとう大ホールで成功裡に開催され、感動の拍手がおくられました。
一言でズバリ「楽しい舞台」です。政治の混迷、甚だしい貧富の格差、残虐な殺人事件や高齢者の孤独死・・・今の世の中のわずらわしいことを忘れさせてくれる、広大なシベリアの大地から創造された民衆のダンス。人間らしさを取り戻してくれるステージです。「金色のルーシ」「ジプシーの踊り」「北方少数民族の組曲」「舞踊組曲クラスヌイ・ヤール」「カリンカ」「エニセイ・コサツクたち」「大シベリアの踊り」のプログラムにみる軽快で躍動感のある群舞はロシア色100%で見ごたえ十分。シベリアの自然と民衆の歴史と生活を描いた舞踊劇「シベリア物語」といえるものです。すべてのプログラムで民族衣装が次々と替えられ、美しい舞台を創り楽しませるのも特徴の一つです。そのために4トントラックに衣装が満載され各会場に運ばれ、衣装の移動・管理とアイロン掛けに奔走する舞台裏の要員、ダンサーはステージ裏を走り回り次々と素早く着替える、そこは戦場なのです。
なお、ティアラこうとう公演は東日本大震災チャリテイ企画として8団体が共催し、売上は日赤などに寄付されます。芸術監督はイーゴリ・ゴルロフ、振付・演出はリデイア・ジオバク。(撮影=丸山英樹)
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■2012年10月04日■

ストラヴィンスキー生誕130周年記念コンサート開く
木曽真奈美、ドミトリー・オニシェンコがピアノ演奏
藤間蘭黄が「三大バレエ曲」の日本舞踊創作に満場の拍手

シェーンベルクと並ぶ20世紀最大の作曲家、イーゴリ・フョードロヴィッチ・ストラヴィンスキー(1882〜1971)の生誕130周年記念コンサートが10月4日夜、銀座王子ホールで開かれました。
演奏は、バレエ「火の鳥」=木曽真奈美(ピアノ)、組曲「兵士の物語」=ドミトリー・オニシェンコ(ピアノ)、バレエ「春の祭典」第一部「大地礼賛」=木曽&オニシェンコのピアノデュオ、創作日本舞踊「三大バレエ曲より」=藤間蘭黄、バレエ「ペトルーシュカ」からの三章=オニシェンコ(ピアノ)と続き、ストラヴィンスキーの最高傑作が、優美に、そして躍動的に奏でられ聴衆を魅了しました。圧巻は、「機微」と題した「三大バレエ曲より」の創作日本舞踊、「三大バレエ曲には邦楽に通じるリズムや旋律がある」と蘭黄は、「感情を表す日本舞踊」でストラヴィンスキーに挑戦し、満場の拍手を勝ち取りました。(撮影=丸山英樹)
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■2012年10月04日■

A・ソロビヨフ指揮国立モスクワ音楽院室内合唱団が来日公演
ボリス・テヴリンの音楽思想を受け継ぎ芸術的に深化
プロフェッショナルで躍動感溢れる演奏に“ブラボー!”

2006年の初来日以来3度目の来日公演を間近に控えて、指揮者ボリス・テヴリン氏が急逝されましたが、テヴリン教授に師事する常任指揮者のアレクサンドル・ソロヴィヨフ・モスクワ音楽院現代合唱演奏芸術科准教授が34名の国立モスクワ音楽院室内合唱団を率い、熱烈な聴衆の拍手を浴び、ファンの心をとりこにしました。
新指揮者のエネルギッシュなタクトがこの合唱団の色彩豊かな表現力と抑制のきいたハーモニーを新たに引き出し、そのプロフェッショナルな演奏は、柏崎市文化会館アルフォーレ、佐久市コスモホール、野木町文化会館、西東京市保谷こもれびホールの各会場をまるごと感激の渦に巻き込みました。1部はポルト二ャンスキー、ラフマニノフ、タネ―エフ、シュニトケらロシアの作曲家の合唱曲、2部はスヴェシ二コフ、フレンケリ、ノヴィコフ、キュッスらのポピュラーソングとロシア民謡を満喫させ、アンコールでは「さくら、さくら」「モスクワ郊外の夕べ」「カチューシャ」に会場はさらに湧き上がり、ブラボーと鳴りやまぬ手拍子に、団員達も満足の笑顔に満ちていました。(撮影=丸山英樹)
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■2012年9月17日■

ロシア天才少年少女育成コンサート開く
才能豊かな小さな4人の芸術家たちの演奏に熱い拍手!
貴重な体験と素晴らしい思い出となった同年代の子どもたちとの交流

9月16日、ロシア天才少年少女育成コンサートに出演する4名のソリストが来日した。2008年につづき、今回は12歳から17歳の才能ある少年少女たち、デニス・ソミン(12歳バヤン)、アレクセイ・ニコラエフ(14歳バラライカ)、セミョーン・ベレーシン(17歳ピアノ)、ユリアナ・パダルコ(17歳フルート)である。各種のコンクールに入賞している彼らの演奏は、千葉旭市・東総文化会館、町田市立鶴川中学校、町田市立小山中学校、小平市創価学園でのコンサート会場を熱い拍手と暖かい声援でいっぱいにした。特に町田市の中学校では、バラライカやバヤンの民族楽器による演奏とその高度なテクニックに生徒達から感嘆のため息が上がった。また、お礼のブラスバンドの演奏には、感激し、ロシアの学校にはないのでとても喜んでいた。千葉公演は、昨年モスクワ少年合唱団と共演した地元の少年少女合唱団とのジョイントでおこなわれ、たくさんの笑顔が会場を熱く包んでいた。最終公演の創価学園では、終始絶大な歓迎のなか、高校中学1200余人の生徒を前に熱演した。日本の学校、そして日本の文化に触れ、貴重な体験と素晴らしい思い出を胸に、9月22日、小さな4人の芸術家たちは元気に帰国の途につきました。(写真=丸山英樹)
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■2012年8月25日■

2010年に引き続く第2回カレン・シャフナザーロフ監督作品映画祭
流行を追うのではなく、本質をえぐりだし描写する作品の特質
浜離宮朝日ホールにシャフナザーロフ・ファンが700名集う

「メッセンジャー・ボーイ」「ジャズメン」で知られる現代ロシア映画界の鬼才、カレン・シャフナザーロフ監督作品映画祭?は、8月24日、25日の両日、浜離宮朝日ホールで開かれました。この映画祭は2010年に引き続く2回目で、3回目もすでに2014年に計画されています。今回は、上海国際映画祭特別賞受賞作品「アメリカ娘」、シカゴ国際映画祭ゴールデン・ヒューゴ賞受賞作品「ゼロ・シティ」、日本初公開の「ガーグラの冬の夜」が上映され、観客は「おもしろかった」「懐かしさ、温かさを感じた」など語りながら帰路に着いていました。
映画評論家の杉浦かおりさんは、「シャフナザーロフの特質は、その先見性にあるだろう。同時代の風俗の最先端を織り込みながら、それが異端ではなく、やがて社会を変えていくであろうものを柱に据えて、物語を構築する。」と評価し、「「ゼロ・シティ」は悲劇というにはあまりにも軽く、喜劇と言い切るには苦い、ブラックな笑いに包まれた騒動と、この独特の閉塞感は、東日本大震災後の今日のほうが迫ってくるものがある。」「「ガーグラの冬の夜」はソ連の国家体制の行き詰まりが明らかだった1985年の空気を瓶詰めにしたような、これもなかなかほろ苦く、しかし美しい1本である。」「「アメリカ娘」はアメリカに乗り込む主人公が愛娘の無条件の愛を得るのだから、ガーグラへのリベンジだろうか」と感想をのべています。
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■2012年8月4日■

サハリンから人形劇場、二ヴフ民族アンサンブル、ロシア民族アンサンブルの3つの芸術団が来日公演
8月1日歓迎レセプションにトルトニェヴァ州政府副首相・文化大臣・補佐官らが出席
北海道グリーンランドに夏休みの子ども達が参加

サハリン州政府は、2012年度のロシア文化フェスティバルに上記3つの芸術団を派遣しました。会場は北海道最大のテーマパークである北海道グリーンランドで8月4日から12日まで11時30分、14時30分、17時の3回公演、合計27回公演が行われ、テレビ、新聞が報道したためにしり上がりに参加者が増え、連日満席となりました。
8月1日午後6時から、岩見沢市サンプラザホテル3F太陽の間で、サハリン州政府代表団を迎え、歓迎レセプションが行われ、約120名が参集しました。最初に長塚英雄・ロシア文化フェスティバル日本組織委員会事務局長が主催者挨拶、続いてイリーナ・トルト二ェヴァ・サハリン州政府副首相が挨拶、文化交流と友好親善をアピールしました。ロシア語教育に力を入れている札幌大学外国学部ロシア語学科長・山田隆教授、札幌学院大学で二ヴフ語を研究している白石英才准教授が挨拶・乾杯の音頭をおこないました。人形劇団、エトノス・アンサンブル、ピラケン・アンサンブルが紹介され、日ロ出席者の交流が展開されました。
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■2012年8月4日■

国立トレチャコフ美術館所蔵レーピン展、Bunkamuraザミュージアムで開く
過去最大の本格的なレーピン回顧展、80点で構成
トレチャコフ美術館長、ブーチン・駐日ロシア連邦代理大使ら挨拶

激動のロシアを生き、描いたイリア・レーピン(1844−1930)は、近代ロシア絵画を代表するリアリズムの旗手として、19世紀後半から20世紀初頭に活躍しました。本展は、ロシア美術の殿堂であり、世界最大のレーピンのコレクションを誇る国立トレチャコフ美術館より、画業の初期から晩年に至る様々なジャンルの油彩画と素描約80点により構成される、過去最大のレーピン回顧展です。
主催はBUNKAMURA、8月4日〜10月8日までBunkamuraザ・ミュージアムで開かれ、10月6日からは浜松市美術館で開催されます。
8月3日の内覧会&レセプションでは、イリーナ・レべジェワ・国立トレチャコフ美術館長、セルゲイ・ブーチン駐日ロシア連邦大使代理らが挨拶しました。(C)The State Tretyakov Gallery
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■2012年8月4日■

アンドレイ・タルコフスキー生誕80周年記念映画祭を開催
「惑星ソラリス」「ストーカー」など8本を上映

映像の詩人アンドレイ・タルコフスキーは54歳で肺がんによりパリで死去しましたが、彼の作品は世界中にファンを獲得、生誕80周年を記念して日本では8月4日から17日まで東京・ユーロスペースで記念映画祭が行われました。
同映画祭は、モスフィルム、フランス映画社、ロシア映画社、ザジフィルムズの協力により、「ローラーとバイオリン」「僕の村は戦場だった」「アンドレイ・ルブリョフ」「惑星ソラリス」「鏡」「ストーカー」「ノスタルジア」「サクリファイス」の8本が一挙上映され、ファンの関心を集めています。
映画祭事務局はパンドラに置かれ、このあと札幌シアターキノ、名古屋シネテーク、梅田ガーデンシネマ、京都みなみ会館、神戸元町映画館、広島横川シネマで上映予定。
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■2012年7月21日■

象、クマら動物の曲芸や空中ショーに大歓声
ボリショイサーカス全国公演、ことしも福祉招待1万5千人

「2012国立ボリショイ動物サーカス公演」(象グループ)は、7月14日の福井県・サンドーム福井で開幕、7月21日から東京都・有明コロシアム、8月15日から大阪府・府立体育館で92回公演が開催され、 「2012国立ボリショイサーカス公演」(馬グループ)は、7月14日の長野県・ビッグハットを皮切りに、7月20日から静岡県・ツインメッセ静岡、7月27日から神奈川県・横浜文化体育館、8月8日から福岡県・福岡国際センター、8月16日から広島県・広島サンプラザホール、8月22日から愛知県・愛知県体育会館、8月30日から三重県・名張市総合体育館で92回公演が行われ、合計184回公演25万人の参加が見込まれています。
ステージでは、空中アクロバットや空中ブランコでは宙返りをしたり、ブランコ演技者どうしが空中で手をつなぐなど華麗な演技が繰り広げられ、クマ、ヒョウ、犬、猫の曲芸に続き象は団員を鼻にぶらさげたり、抱きかかえたりの演技をおこない、ほふく前進など愛らしいうごきもあり、子どもたちは身をのりだして見入っていました。
参加者の一人は、「毎年、家族で見に来ています」と語り、また若い娘さんは「もう一度見に来たい」と述べ、福祉施設で招待された人は「楽しかった。関係者の皆様に感謝します」と話していました。
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■2012年7月21日■

有明コロシアムでロシア物産民芸観光展開く
チェブラーシカやマトリョーシカに人気

ロシア物産・民芸・観光展が、東京の有明コロシアムで7月21日から8月12日まで開催されました。これは同期間に開催された国立ボリショイサーカスの公演に協賛して開催されたもので、2009年の銀座松坂屋いらい2回目の開催。会では、有明コロシアムの東側ロビーにブースが並べられ、ロシア製の文具・書籍・CD・DVD・ウォッカ・ストラップ・マトリョーシカ・チェブラーシカ・ガラス製品・キーホルダー・蜂蜜・白樺ジュースなど、珍しいロシア・グッズが展示されました。日本の商品とは異なる色合い、デザインの面白さ、ロシア独特の味わいに、サーカス会場を訪れた家族連れや子ども達は、ロシアを感じて大いに盛り上がりました。特に、マトリョーシカの12個組は、次々と中から出てくる入れ子人形に子ども達の歓声が上がりました。大人も子どもも年齢に関係なく、サーカス来場の記念に、ロシアの品々を手に取って、興味深く眺めていました。なお、背景にロシア各地の観光写真が展示されました。同物産展の出展社は次の通り。イスクラ産業株式会社、有限会社ロシアン・ティ、ナウカ・ジャパン合同会社、株式会社ベオルナ東京、(株)ツバサ交易インターナショナル、ヤーブロチカロシア雑貨、Import select shop corie、(株)プロムテック・ビズ、株式会社ロシアン・アーツ。(撮影=丸山英樹)
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■2012年6月17日■

ピッコロヴァイオリン奏者、グレゴリー・セドフ2012年ツアー
沖縄から福島まで12回公演、小学校でワークショツプ
日本で初めてピッコロヴァイオリンが制作され寄贈

6月10日ロシア文化フェステイバルオープニング演奏に出演したのを皮切りに、6月7日立教大学、8日広島エリザベト音楽大学、9日岡山玉野「くらび舎」、10日姫路「南風会サロン」、12日日本外国特派員協会、14日東京国際大学、15日四日市プラネタリウム、16日びわ湖ホール、17日沖縄名護市民文化会館中ホール、19日川崎ミューザ市民交流室、21日オリンピック青少年センター、23日会津大学などで演奏会を開催しました。
今年は、日本で初めてピッコロヴァイオリンが製作されたのを機に、楽器を紹介するレクチャーコンサートを立教大学、代々木オリンピック青少年センターで開催しました。沖縄公演では、一般向けの演奏会の翌日、小学校でのワークショップも行い、名護市長を表敬訪問しました。また、NHKBA1「エル・ムンド」、WOWOWザ・プライムショーなどTV番組に出演。駐日ロシア連邦大使館で開催されたツアー報告演奏会&フェアウエル レセプションでは、弦楽器製作者菅沼利夫氏より、菅沼氏製作のピッコロヴァイオリンがグレゴリー・セドフ氏に寄贈されました。これにより、今秋から、サンクトペテルブルグ国立音楽院で、世界で初めてピッコロヴァイオリンの教育課程がスタートします。日本とロシアの文化交流の成果として、教育プログラム実現の運びとなりました。
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■2012年6月10日■

ロシア文化フェスティバル2012IN JAPAN大阪でオープニングセレモニー開く
S・ナルイシキン国家院議長ら政府代表団迎え、帝国ホテル大阪に300名余集う
D・フェイギン(チェロ)ら3芸術家が演奏 関西文化団体50の代表参加
ウラジーミル・プーチン大統領のメッセージ披露

6月10日帝国ホテル・大阪で開催されたロシア文化フェスティバル2012IN JAPAN大阪オープニングセレモニーには、5月に就任したロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏のメッセージが披露されました。全文次の通り。
「ロシア文化フェスティバル2012IN JAPAN参加者、主催者およびお客様の皆様。尊敬する友人の皆様。皆様に心からご挨拶を申し上げますとともに、ロシア文化フェスティバル2012IN JAPANの開幕をお祝い申し上げます。このロシア文化の祭典が日本で行われるのはすでに7回目であり、心温まる伝統となっています。これは我々両国の国民間の信頼と相互理解を深めるために、顕著な貢献をしています。我々の日本の友人の皆様を、ロシアバレエのスターたちや、有名なフォークロア・アンサンブル、音楽やサーカスの芸術団が参加する、内容が濃くて多彩なプログラムが、そしてエルミタージュ美術館やトレチャコフ美術館の珠玉の作品群との出会いが再びお待ちしています。
2012年のフェスティバルが、ロシアの芸術や文化遺産を評価してくださるすべての人々にとって、鮮やかな出来事となることを確信しています。
フェスティバル参加者諸氏にはインスピレーションと素晴らしい演奏を、観客の皆様には忘れ難い印象が残りますように、そしてすべての良きものがありますように、お祈りします。2012年6月5日モスクワ・クレムリン V・プーチン」
セレモニー&パーティは、最初に松井一郎大阪府知事(代理・木村愼作副知事)が地元歓迎の挨拶をおこなったあと、両国代表としてセルゲイ・ナルイシキン国家院議長、楠本祐一・政府特命全権大使が挨拶、本フェスティバルは重要な役割を果たしていることを強調し成功を強く期待するとのべました。ミハイル・シュビトコイ大統領文化特別代理、栗原小巻組織委員会副委員長から祝辞がのべられました。
挨拶のあと、ドミトリー・フェイギン(チェロ。東京音楽大学教授)、ワレンチン・パンチェンコ(メゾソプラノ)、グレゴリー・セドフ(ピッコロ・ヴァイオリン)三氏がラフマニノフ、チャイコフスキーらを演奏しました。最後にパーヴェル・ホロシロフ文化副大臣が乾杯の音頭をおこない、楽しい午後のひと時をすごしました。
当日は、ロシア連邦政府代表団として、表記のかたがたのほかロシア国会議員5名を含む10名、マスコミ陣24名が参加したほか、、日本側から前述の方々のほか国会議員8名、大阪府議・市議24名、文化界から吉野伊佐男・吉本興業会長ら50団体の代表、学術界から藤本和貴夫・大阪経済法科大学学長、本郷真紹・立命館大学副総長ら20氏、中川和雄(元大阪府知事)会長の日露サロンら市民団体10の代表、NHK・TBS・テレビ東京・毎日新聞らの関係者多数が参加しました。(撮影=丸山英樹)
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■2012年6月7日■

パーヴェル・ホロシロフ文化省副大臣歓迎パーティ開く
森山真弓・元内閣官房長官、栗原小巻副委員長、V・ベススドノフ委員ら挨拶
NHK事業部、Bunkamuraザミュージアム、カワイ音楽振興会ら百余名交流

6月7日午後6時から九段下のホテルグランドパレスで、パーヴェル・ホロシロフ・ロシア連邦文化省第一副大臣(ロシア文化フェスティバルロシア組織委員会副委員長)の来日歓迎パーティが開かれました。
はじめに栗原小巻・ロシア文化フェスティバル日本組織委員会副委員長(女優)が主催者を代表して挨拶、7年目に入るフェスティバルにご尽力いただいたホロシロフ副委員長に感謝の言葉をのべました。続いて、日本カメラ財団理事長・元内閣官房長官の森山真弓氏が来日歓迎の挨拶、自身の写真展をモスクワで開催していただいたことに感謝し、日ロ文化交流の前進を期待しました。ホロシロフ氏は、ロシア文化フェスティバルが大きな成功を収めていることに対して参集した関係者の皆様にお礼をのべ、功労の3氏にロシア連邦文化省メダルを授与しました。V・ベススドノフ・組織委員会委員(元文化副大臣)が乾杯の発声をしたあと、歓談・飲食を楽しみました。
当会には、K・ビノグラードフ(ロシア連邦協力庁駐日部長)、ユーリー・イリン(オーボエ奏者)、アレクセイ・トカレフ(トランペット奏者)、稲川素子(稲川事務所社長)、坂井音重(能楽士)、田沼武能(日本写真家協会会長)、鈴木宗男(前衆議院議員・外交委員長)、中尾玉樹(パシフィック・コンサート・マネジメント社長)、羽田次郎(羽田孜秘書)、福山浩一郎(NHK事業部副部長)、田中良憲(NHKプロモ−ション事業部長)、宮沢政男(Bunkamuraザミュージアム)、来住尚彦(TBSテレビ赤坂サカス推進部長)、堀田耕二(東映執行役員)各氏ら百数十名が出席しました。(撮影=丸山英樹)
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■2012年6月3日■

大阪・梅田芸術劇場のドン・コサック公演でフェスティバル公式開幕!
ドン河の息吹き!独特なハーモニーとアクロバティックなダンスに拍手

ロシアを代表する民族舞踊合唱団で、首都モスクワから飛行機で約1時間半の港町ロストフを根拠地としている「A・クワソフ記念国立アカデミー・民族友好勲章受章・ドン・コサック歌と踊りのアンサンブル」(通称=ドン・コサック国立民族舞踊合唱団)の一行40名は、6月1日に来日し、6月3日大阪・梅田芸術劇場にてロシア文化フェスティバル2012のオープニング公演をおこないました。開幕にあたり、ナイリ・ラチーポフ駐大阪ロシア連邦総領事とロシア文化フェスティバル日本組織委員会副委員長の栗原小巻両氏が両国を代表して挨拶、フェスティバルの公式開幕を宣言しました。
合唱団は、「ドン地方の伝統に根ざした歌と踊り」を主なレパートリーとし、民族発声で歌われる独特のハーモニーと、ときには勇壮なコサックダンスでの剣の打合い、ときには流麗な踊りが、色彩豊かな衣装と一体となって見事なアンサンブルをつくりだしました。そして究極は人間業とは思えないアクロバティックなダンスの連続技に、幾度となく会場は感嘆のどよめき、熱い拍手や手拍子に包まれました。
一行は滋賀・栗東芸術劇場さきら大ホール、栃木・小山市立文化センター大ホール、東京・なかのZERO大ホール、西東京市保谷こもれびホールメインホール、松戸・森のホール21大ホールと6回の公演を成功裡におこない、どの会場もブラボーの掛け声と惜しみない拍手で2時間の公演を終え、6月11日無事帰国の途に就きました。(撮影=丸山英樹)
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■2012年4月22日■

ロシア文化フェスティバル2012−16の準備のため訪ロ
栗原小巻副委員長、長塚英雄事務局長らロシア諸団体と協議
エイフマン、フォーキン、リュビーモフ、ソロヴィヨフらと会う
「ロシアNOW」ロシースカヤ・ガゼータと提携・協力

ロシア文化フェスティバル日本組織委員会代表団(栗原小巻副委員長、長塚英雄事務局長ら)は、4月15日から1週間、モスクワ、サンクト・ペテルブルグを訪問、2012年から2016年までのフェスティバル企画の準備のため諸団体・文化人を訪問、懇談しました。
一行は、ヤースナヤ・ポリャーナ、エルミタージュ美術館、国立アカデミー・エイフマンバレエ劇場、エカテリーナ宮殿、プーシキン記念ロシア国立アカデミー・ドラマ劇場、ロシア文化テレビ、フェスティバルロシア組織委員会、ロシ―スカヤ・ガゼータ、アンサンブル「ロシアの魂」、ボリショイ劇場、モスクワ国立音楽院室内合唱団、トレチャコフ美術館、モスクワ映画大学関係者、ヴァフタンゴフ劇場、シネマ・ラインらを訪問しました。
日本で100万部配布されている「ロシアNOW」(ロシ―スカヤ・ガゼータ紙&読売新聞・毎日新聞)と提携・協力し、紙面を豊かにするとともにロシア文化・芸術を広く日本国民に普及していくことになりました。(撮影=鍋谷真理子)
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■2012年4月11日■

『ドラマチック・ロシア in japan 2』出版&ロシアン・アーツ創立5周年記念パーティーに200名余参集(ホテルグランドパレス)
栗原小巻(日本組織委員会代表)、マイヤ・コバヒゼ(ロシア組織委員会代表)ら日ロ各界から祝辞
文化・音楽業界・学術界の交歓の輪広がる

4月11日午後6時より、ホテルグランドパレス4Fゴールデンルームで、『ドラマチック・ロシアin japan2』出版記念&ロシアン・アーツ創立5周年記念パーティーが200名余の出席で開かれました。
会は最初にロシア文化フェスティバル日本組織委員会副委員長の栗原小巻さんがお祝いの挨拶、モスクワから来日した同フェスティバルロシア組織委員会を代表してマイヤ・コバヒゼ・ロシアテレビアカデミー基金国際プロジェクトコーディネーターが、日ロ文化交流に尽力する日本各界の皆様に感謝する祝辞をのべました。アレクサンダー・テルスキフ・駐日ロシア連邦大使館二等書記官、中村喜和・一橋大学名誉教授、堀合辰夫・弁護士、東道輝・ボリショイサーカス社長が祝辞・乾杯をしました。
当日は、コンスタンチン・ビノグラードフ・ロシア連邦協力庁駐日部長、ワレンチナ・パンチェンコ(声楽家)、羽田次郎・羽田孜衆議院議員秘書、田沼武能・日本写真家協会会長、田口栄治・国際交流基金理事、中尾玉樹・パシフィック・コンサート・マネジメント社長、中村初恵(声楽家)、松沢要・日本ケミカルズ販売社長、山本大介・光藍社代表、山下宏・テレビ朝日デレクタ―、江藤幸作・創価学会副会長、加藤雅夫・テレビ東京執行役員、岡崎武彦・毎日新聞社ビジネスソリューション本部委員、小山みつな(声楽家)、石田一志(音楽評論家)各氏ら各界著名人が多数参集しました。(撮影=丸山英樹)
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■2012年3月17日■

アレクサンドル・ラザレフ指揮日本フィルハーモニー交響楽団演奏会
ラフマニノフ交響曲第2番、初演から百年を経て感動のステージ

3月17日午後2時、サントリーホールで、首席指揮者アレクサンドル・ラザレフによる長期企画《ラザレフが刻むロシアの魂−SeasonIIラフマニノフ》第2回公演としてラフマニノフの交響曲第2番が取り上げられました。
ラザレフはボリショイ劇場の首席指揮者兼芸術監督を長年務めた、ロシアを代表する指揮者の一人で、2008年日本フィル首席指揮者に就任しました。ロシア人指揮者が日本のオーケストラの首席指揮者となるのはラザレフが初めて。以来ラザレフ&日本フィルのコンビは、東京をはじめ日本全国、さらには海外でも公演を行うなど、ロシア音楽の魅力を広く聴衆に紹介し、ロシア音楽の魅力をより深く知る機会と好評をいただいています。
本公演も両日を合わせおよそ3700名の聴衆から「全曲、強烈なデュナーミクとエスプレッシオーネに満たされ、嵐のような凄まじい演奏になった。(中略)音楽にはきらきらとひかるものが散りばめられている。とりわけ、アダージョ(第3楽章)は絶品であった。」(音楽評論家東条碩夫)などと高い評価を受けました。コンサートの前半はエルガー:チェロ協奏曲(独奏:横坂源)が演奏されました。
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■2012年1月21日■

ドムラのツィガンコフ夫妻、バラライカのザジーギン夫妻を招聘
東京バラライカ・アンサンブル創立30周年記念演奏会とマスタークラス開催

ロシア民族楽器演奏の第一人者である、ドムラのツィガンコフ夫妻、バラライカのザジーギン夫妻を招き、2012年1月21日、東京・紀尾井ホールにおいて、表記演奏会が開催されました。両ご夫妻にはピアノ伴奏によるソロ曲を各1曲とコンチェルトを2曲づつ演奏していただき、一流の演奏家の素晴らしさを聴衆にも十分堪能していただきました。フィナーレの「月夜八景」では、ゲストの合唱団リンリーズに加えて、両ご夫妻にも演奏に加わっていただき、30周年記念演奏会にふさわしい圧巻のフィナーレとなりました。
また、各国で活躍なさっているお忙しい両ご夫妻ですが、今回は演奏会の一週間前から来日してくださり、ドムラ&バラライカ・マスタ―クラスを開催、入念にご指導いただきました。
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