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■2014年12月12日■

モスクワ・カルテット マスタークラスとコンサートに全国奔走
山中湖―渋谷区・さくらホールー京都ー大阪―大垣―大垣ー吹田−豊島区で大好評

 毎年大きな感動を与えてくれるモスクワ・カルテットが、今年も11月8日来日、その日からモスクワ・カルテットの公演ツァーが25日の帰国の日まで精力的に続けられました。成田空港に到着して、山梨県山中湖へ移動後、すぐに<ドムラ・バラライカ マスタークラス>。東京バラライカ・アンサンブルのメンバーは、長旅の疲れも見せず熱心にご指導くださる姿に感激、また大変有意義な時間を過ごすことができました。続いて12日、渋谷区文化総合センター大和田さくらホールでの第6回東京バラライカ・アンサンブル定期演奏会では、満席(700名)の聴衆を前に、その卓越したテクニックと4名の奏者の見事なハーモニーで魅了してくださいました。その後、大阪、京都、岐阜など各地で演奏会を行い、ツァーの最後は、東京に戻り24日現代ギター社GGサロンでの、マチネコンサートでした。第1部はP.サラサーテ「カルメン幻想曲」、P.チャイコフスキー「10月 秋の歌」S.ラフマニノフ「イタリアン・ポルカ」などのクラッシクを、第2部では、ロシア民族楽器で奏でる世界の音楽をコンセプトに、日本「さくらさくら」、アメリカ「The Easy Winners」、イタリア「ヴェニスのカーニバル」スウェーデン「忘れがたきスウェーデン」などを演奏、そのレパートリーの多彩さに改めて感動しました。観客からは、「素晴らしい演奏を、間近に聴くことができ、たいへん贅沢な時間だった」などと述べ、演奏が終わっても興奮冷めやらず、多くのお客様がカルテットのメンバーと写真を撮ったり、サインを求めたりと、しばしの交流もありました。
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■2014年12月11日■

モスフィルム創立90周年記念映画祭開く
日ソ合作映画「モスクワわが愛」、シャフナザーロフ「夢」、歴史的大作「ヨーロッパの解放」一挙上映

 12月11日、12日の2日間、ヨ―ロッパ最大の映画スタジオ・モスフィルム創立90周年記念映画祭が行われました。世界の映画史に名を残すセルゲイ・エイゼンシュテイン、アンドレイ・タルコフスキーらを輩出、2500本以上の映画を制作、ハイテクノロジーの設備が整っています。アレクサンドル・ミッタ監督、栗原小巻主演「モスクワわが愛」は東宝との日ソ合作映画で、現モスフィルム社長・監督カレン・シャフナザーロフの「夢」は美しいプリゾロワ夫人がソ連崩壊後のロシアの夢にさいなまれます。「ヨーロッパの解放」は独ソ戦を描いた戦争映画で、登場戦車数が映画史上最大で、それも実在の戦車です。全5部作7時間48分を一挙上映は日本で初めてです。
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■2014年12月8日■

2014ロシア文化フェスティバル・クロージングセレモニー挙行
ミハイル・シュビトコイ大統領文化特別代理が来日・挨拶
サンクト室内合奏団&トレグボヴィッチとアンドレーエフ・アンサンブルが演奏

 12月8日12時20分から、帝国ホテル3F冨士の間で、ロシア文化フェスティバル2014IN JAPANクロージングセレモニーが盛大に開かれました。オープニング演奏は、アンドレーエフ記念ロシア国立民族楽器オーケストラ・アンサンブル&天野加代子によるバカレイ二コフ作曲「ブ―ベンツィ」、ロシアン・ジプ―シ―ソング「黒い瞳」、サンクトペテルブルグ室内合奏団&マリーナ・トレグボヴィッチによるシュ―ベルト「アヴェ・マリア」、モーツアルト「ディヴェルティメント」(K138へ長調第一楽章)でした。豊かな弦のハーモニーと透き通ったソプラノの歌声が感動を与えました。
 13時30分からミハイル・シュビトコイ=ロシア大統領文化特別代理・ロシア組織委員会副委員長が挨拶、セルゲイ・ナルイシュキン国家院議長・ロシア組織委員会委員長のメ―セージを披露し、「ロシア文化フェスティバル2015IN JAPANは2つの重要な行事を記念します。それは、ロ日国交樹立160周年と私たちのフェスティバル10年記念です。5月に行われる記念すべきオープニングで我々は2017年から2021年までの5カ年計画への署名を予定しています。」とのべました。
 次に鳩山友紀夫・日本組織委員会委員長・第93代内閣総理大臣が2014年度の150万人が参加してのフェスティバルが大きく成功したことを報告しました。シュビトコイ、鳩山両国代表にマックス・ラグジュアリから花束が贈呈されました。栗原小巻・日本組織委員会副委員長とスベトラーナ・ザイツエヴァ=ガスプロム銀行取締役が祝辞と乾杯が行われました。国会解散・総選挙終盤という情勢の中で、駆け付けた約300名の政経文化芸術界の代表が楽しく交歓・交流していました。(撮影=丸山英樹)
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■2014年11月2日■

全ロシア国立映画大学代表団を迎え、卒業制作映画祭を開催
V・マルイシェフ学長、S・ソロヴィヨフ監督、V・アブドラシトフ監督来日
日本映画大学ホールと朝日ホールで映画祭、グランドパレスでレセプション
ゲスト作品はニキ−タ・ミハルコフと河崎保の卒業制作作品

 2014年のヤング・ゼネレーション企画の最後は、全ロシア国立映画大学学生卒業制作作品の上映を日本映画大学と共催で開催するものです。12月2日に新百合ヶ丘の日本映画大学ホールで、佐藤忠男・日本映画大学学長の挨拶のあと、全ロシア国立映画大学のV・マルイシェフ学長、S・ソロヴィヨフ教授、V・アブドラシコフ教授がミニ講演、そのあと2人のゲスト作品と5人の学生作品が上映されました。日本映画大学の学生・教職員と市民に感銘を与え、両大学の今後の協力と交流を約束し合いました。
 12月3日にはホテルグランドパレス3F牡丹あやめの間で、歓迎レセプションが開かれ、日本組織委員会を代表して栗原小巻副委員長が歓迎の挨拶、共催者として佐藤忠男・日本映画大学学長が日ロ映画交流を期待する挨拶をのべたあと、E・アファナシェフ駐日ロシア連邦大使が文化交流の発展を祝う言葉をのべました。ソロヴィヨフとアブドラシトフ両映画監督が学生の映画教育と作品論について触れた挨拶を行いました。安岡卓治・映画大学教授が乾杯の音頭をとりました。会場には、日本大学芸術学部、東映、松竹、東京MXテレビ、国際交流基金らの代表のほか、ソロヴィヨフ監督・栗原小巻主演の日ソ合作映画「白夜の調べ」制作にかかわった人々が多数出席し盛り上がりました。又、12月4日には市民対象に同映画祭が行われ、「学生の作品とは思えない、素晴らしい」と感想をのべていました。(写真=丸山英樹)
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■2014年10月21日■

スピヴァコフ基金、ロ日協会の協力で、ロシア天才少年育成コンサート開く
若き芸術家たちの饗宴に、感動のため息と熱い拍手が会場を埋め尽くす

 10月20日、通訳のV・ピャセツキー氏引率のもと、「ロシア天才少年育成コンサート」に出演する3名のソリストが来日しました。今回は、アレクサンドル・ザハーロフ(15歳ピアノ)、アンドレイ・ザバヴニコフ(15歳ヴァイオリン)、アレクサンドル・クレヴィチ(19歳テノール)で、音楽の友ホール、関東国際高等学校、川崎市麻生区の柿の実幼稚園、創価学園、町田市立成瀬台小学校でコンサートを行いました。各種のコンクールで受賞している彼らの演奏は、各会場で熱烈な歓迎や暖かい拍手で迎えられました。音楽の友ホールでの公演は、来日翌日の疲れも感じさせず、会場を熱い感嘆のため息と拍手で包みました。関東国際高校では、ロシア語科の生徒50余名を前に演奏を披露し、演奏終了後は、ロシア語の歌と写真撮影で交流を深めました。1000名以上もいる柿の実幼稚園での演奏会は、300名の園児が真剣に演奏を聴いて、1曲ごとに小さな手で精いっぱいの拍手をする様子に驚きました。また、みんなで考えたという園児の質問に、演奏者も真剣に答えていたのがとてもほほえましい光景でした。創価学園では、熱烈な歓迎の中1000余名の中学・高校生を前に熱演し、お礼の創価中学筝曲部の演奏では、日本の古典楽器の音色に興味を示していました。最終公演の成瀬台小学校では、600余人の生徒とその保護者の方々を前に演奏を披露しました。日本の文化に触れ、また日本の幼稚園や学校での貴重な体験や思い出を胸に、26日一行は元気に帰国しました。
 音楽評論家の高塚昌彦氏はつぎのように感想をのべた。「ピアノのアレクサンドル・ザハ―ロフ(14歳)には驚かされた。技術的にはほぼ完成していて、イマージネーション豊か。ブラームスの小品OP76など、若いがゆえに“人生の深淵を垣間見る”ように曲想を掘り下げる。ヴァイオリンのアンドレイ・スヴ二コフ(14才)はやはりロシア派のカンティレーナ奏法を受け継いでいた。イザイの無伴奏ソナタ第3番ではリリックな感性が際立ち、納得するまでイメージを突きつめていく。テノールのアレクサンドル・クレヴィッチ(19才)はすでにプロ意識を身につけているようで、レオンカヴァッロのオペラ「道化師」のセレナードは言葉の意味を噛みしめ、役に入りこむ。ラフマニノフのロマンス「夢」やロシア民謡もバリトンに近い声で熱唱。彼らが選ばれた逸材であるにしても、世界で通用するにはさらなる修練が必要だ。」(写真=丸山英樹)
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■2014年10月12日■

鳩山由紀夫・ロシア文化フェスティバル日本組織委員長がロシア訪問
ナルイシキン国家院議長、シュビトコイ大統領文化代理、モルグノフ外務省次官、モスクワ大学サド―ヴ二チイ学長、ボリショイ劇場ウ―リン総裁らと会談

 10月12日〜15日にかけて、ロシア文化フェステバルIN JAPAN日本組織委員会代表団(鳩山由紀夫委員長、長塚英雄事務局長ら5名)は、ロシアを訪問し、セルゲイ・ナルイシキン国家院議長(ロシア文化フェステバルIN JAPANロシア組織委員長)、ミハイル・シュビトコイ大統領文化特別代理(同フェスティバル副委員長)、イーゴリ・モルグノフ外務次官、ヴィクトル・サド―ヴ二チイ・モスクワ大学学長、ウラジーミル・ウ―リン・ボリショイ劇場総裁らと会談し、2015年に10回目を迎えるロシア文化フェスティバルIN JAPANについて話し合いました。
 また、ボリス・テヴリン記念国際合唱祭(国立モスクワ音楽院大ホール)、モスクワミュージカル劇場(「シンデレラ」)、ロシアアカデミー青年劇場(モスクワクラシックバレエ)らを鑑賞、トルストイ博物館、チェーホフ博物館を見学しました。
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■2014年10月14日■

ジャンルを越えた美しい響き ロシアの若きハーモニーが聴衆を魅了
ボーカルアンサンブルグループ「ボ―カデミア」初来日コンサート
佐久・伊丹・高槻・横浜・名古屋・飯田・稲美で7市町で公演

 「ロシア国立モスクワ合唱アカデミー」の学生、大学院生の精鋭たちにより構成されるボーカル・アンサンブル・グループ「VocAcademia(ボーカデミア)」は、今回は初来日、7公演(9/30〜10/12の来日期間、佐久市、伊丹市、高槻市、横浜市、名古屋市、飯田市、稲美町)を実施。大好評を得て無事終了しました。このボーカデミアは、2003年に設立され、ロシア国内はもとより、ドイツ、ベルギー、イタリア、フランスなどで公演。フェスティバルにも定期的に参加しています。ア・カペラを中心に、バッハやシューベルト等のクラシック音楽から、ジャズ、ポピュラー、民謡のアレンジまで、あらゆるジャンルをレパートリーとしており、12名という少ない人数で構成されているにも関わらず、重厚なハーモニーで聴衆を魅了しました。また、1人1人がソリストの実力を持ち、今公演では、それぞれのソロ曲を1曲以上プログラムに織り交ぜ、公演を行いました。 今回のツアーは初来日公演でありながら、日本の歌、ロシアの歌などで、聴衆の方々が涙を流したり、一緒に口ずさんだりしている姿も見られ、客席からの手拍子で、ステージと客席が一体となって盛り上がりました。母体となる「ロシア国立モスクワ合唱アカデミー」の伝統を受け継ぎ、ロシアの合唱、声楽の奥深さを再認識すると共に、斬新さと新しいロシアが感じられる曲調や演出が、日本の聴衆を魅了するステージとなりました。(アルス東京)
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■2014年10月4日■

渾身を込めたマルク・ゴレンシュテインの指揮に拍手
ルスランとリュドミラ(グリンカ)、ピアノ協奏曲第2番(ラフマニノフ)、新世界(ドヴォルザーク)
今川裕代(ピアノ)、東京ニューシティ管弦楽団とともに感動のコンサート

 10月4日坂戸市文化会館で開かれた埼玉新聞創刊70周年記念のマルク・ゴレンシュテイン指揮・東京ニューシティ管弦楽団コンサートは、今川裕代(ピアノ)をソリストとして迎え、感動的コンサートを演出しました。
 ステージは、躍動感あふれるグリンカの「ルスランとリュドミラ」序曲ではじまり、時代を超えて人気のラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18」で盛り上がりました。ソリスト・今川裕代はこの難曲をすぐれたテク二ックで演奏し、最後に、クラシックファンに親しまれているドヴォルザークの交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」が会場に漲りました。
 駐ロシア大使であった野村一成夫妻は、「今日のマルクは素晴らしかった。日露文化交流に尽力した人なので祝福したい。」と述べていました。2011年の東日本大震災直後の6月に原発放射能の危険性のため日本公演反対の団員を押し切りロシア交響楽団を率いてゴレンシュテインは来日公演を敢行しています。(撮影=丸山英樹)
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■2014年9月24日■

ロシア修道院の聖歌、「モスクワ郊外の夕べ」などを熱唱!
コネヴェツ・カルテット&ユリア・ホタイ(ソプラノ)コンサート開く
函館・千葉・さいたま・武蔵野・海老名で観客を魅了

 コネヴェツ修道院男子合唱団ユ二ット=コネヴェツ・カルテットとサンクトペテルブルグを中心に活動しているソプラノのユリア・ホタイのコンサートが、9月23日〜27日、函館市民会館大ホール、京葉銀行文化プラザ音楽ホール、埼玉会館小ホール、武蔵野市民文化会館小ホール、海老名市文化会館小ホールで開かれました。心が洗われるロシアの修道院の伝統的な聖歌、おなじみのロシア民謡、古い愛唱歌の「輝け、輝け、私の星よ」「ポーリシュカ・ポーレ」「モスクワ郊外の夕べ」「長い道を」は観客を魅了しました。(撮影=丸山英樹)
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■2014年9月16日■

サハリン州立人形劇場「おやゆび姫」北海道公演
夢と希望に満ちた子どもとの交流、お母さんとの交流、地域との交流
技術水準の高さー言葉がわからない劇に子どもたちが集中して観てビックリ

 9月9日〜16日までサハリン州立人形劇場を劇団風の子が招聘し、アンデルセンの童話でも有名な「おやゆび姫」を北海道4地域で公演しました。風の子は、1つは子ども(とくに幼児)との交流、2つめは子どもを持つお母さん方との交流、3つめはそのお母さん方が子育てするうえで必要不可欠な地域を支える方との交流を考えました。「子ども」を中心にすえた考え方は、国が違えど共通する思い、希望などが語られ未来にむけての交流が可能だと思ったからです。
 劇団風の子とサハリン人形劇場は1991年から続く友情交流がベースにあり、おたがいの子どもにかける思い、子ども文化にかける思いは過去の交流の中でも了解しあっており、次のステップとしてその思い、文化をどう広げていくか、根づかせていくかを考えています。9月10日、11日=札幌市(人口200万人)では子育てをしているお母さん方との交流、9月12日=留辺蘂地区(人口7千人)では幼児、幼稚園、保育園の子どもとの人形交流、児童センターの子どもたちとの語学交流、農家のお母さん方との食事交流。9月13日、14日=訓子府町(人口5千人)では町長を含めた教育行政との交流、町のお祭りに参加しながらの町ぐるみの交流などを各地で交流を起こしながらの企画は小さな取り組みながらもいずれも「とても刺激的な文化交流だった」と成功をおさめました。「おやゆび姫」の人形劇も技術水準が高く、役者の演技で子どもたちを惹きつけ、「言葉がわからない劇を子どもが集中して見ていてビックリした」との評価をいただきました。劇を見終わった子どもたちの顔を見てみると、まるで夢の世界に行ってきたような興奮した赤い顔をしていたのが印象的でした。
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■2014年9月10日■

カレン・シャフナザーロフ監督作品映画祭V開く
最新作「ホワイト・タイガー」は戦争・紛争続く現代への警鐘か

 現代ロシア映画界の鬼才、カレン・シャフナザーロフ監督作品映画祭Vは、9月10日、11日の2日間、東京・浜離宮朝日ホール小ホールで開かれました。映画祭には、モスフィルムを代表してモスクワからオリガ・カラバーエヴァ氏(モスフィルム国際部主任)が来日し、10日上映前に舞台から挨拶しました。シャフナザーロフが社長を兼務するヨーロッパ最大の映画会社モスフィルムは創立90周年を迎え、にほんでも12月にもしフィルム映画祭が開催されることを強調しました。
 4本の作品が上映され、人生のエピソードを綴る「満月の日」、ペテン師とそれに翻弄される人々の人間模様を描く「善人たち」、ニコライ2世と家族の暗殺を語る「皇帝暗殺者」、独ソ戦が終わったにもかかわらず、巨大戦車が再び出現するのか、軍事ミステリーの異色の戦争映画「ホワイト・タイガー」が、観客に感銘をあたえました。(撮影=丸山英樹)
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■2014年9月9日■

ロシア音楽映画祭に音楽ファン集う
シュトラウス、シャリャーピン、リスト、ハチャトリアンを上映

 9月8日、9日の2日間、東京・浜離宮朝日ホール小ホールにおいて、ロシア音楽映画祭が開かれ、「ヨハン・シュトラウス 白樺のワルツ」「エレジー」「フランツ・リスト 愛の夢」「作曲家ハチャトゥリアン」の4本が上映されました。
 淡い青春の思い出、愛と音楽の苦しみ、偉大なオペラ歌手と作曲家の映像に参加者は、口々に「素晴らしかった」と感想を述べていました。
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■2014年8月28日■

ミハイロフスキー劇場のイリーナ・ぺレン、マラート・シェミウノフ出演
バレエ・ダンスと音楽・映像で綴られたロシア芸術の美を表現
清瀧千晴、織山万梨子、佐々木美緒、ユーリー・コジェバートフ、ワレンチン・パンチェンコ、公募中高生らが出演

 ミハイロフスキー劇場(旧レニングラード国立バレエ団)のプリンシパルダンサー、イリーナ・ペレンとマラト・シェミウノフのフィーチャリング「ロシアの芸術美」バレエ・ガラ・コンサートは、群馬県館林市と東京都渋谷区で成功裡に開催されました。
 館林公演は、市制施行60周年を記念し、市出身の清瀧千晴(牧阿佐美バレエ団)と同バレエ団、織山万梨子、地元の4つのバレエ、ダンス教室の皆さんと共に8月17日に開催されました。文化会館大ホール(1000席)を満員にし、イリーナの優雅で美しい演技、長身のマラトの高いリフト、跳躍に割れんばかりの拍手喝采を頂きました。この公演は、各バレエ教室の先生方や父兄、文化協会の方々など、市民のボランティアにより主催され、多くの方々の賛同と協力により大成功を修めました。翌日は、特別ワークショップを行い、約80名のこどもたちとの交流を行いました。アーティストとしても活動するマラト・シェミウノフのアート作品展も、群馬県立館林美術館内のレストラン「イル・コルネット」で約1カ月開催されました。
 東京では8月28日、渋谷区さくらホールで、特定非営利活動法人ちきゅう市民クラブ主催で開催されました。日本からロシア、ウクライナ、ベラルーシなどのバレエ学校に留学している中学生、高校生他、日本の若いダンサーが公募により参加し、世界最高水準のイリーナ&マラトとの夢の共演を果たしました。また、彼らのダンスを間近に学ぶ良い機会となりました。東京公演には、清瀧千晴、織山万梨子他、佐々木美緒(新国立劇場バレエ団ファースト アーティスト)も参加し、花を添えました。
 「ロシアの芸術美」は、ロシアのバレエを中心に、偉大な作曲家の楽曲、文豪の詩などをトータルに紹介する内容で、元マリインスキー劇場のピアニスト、ユーリー・コジェヴァートフによるピアノ、メゾ・ソプラノのワレンチナ・パンチェンコの歌によるコンサート、ピッコロヴァイオリン奏者、グレゴリー・セドフの演奏録音編集映像も組み合わせ、更にピアノの生伴奏、歌に合わせてのバレエなど、様々な試みが総合された舞台となりました。ロシア大使他各国の大使館代表も参加され、拍手や手拍子、多くのブラボーでステージと客席(700席)が一体となり盛り上がりました。
 又、名古屋公演では、4台のハープによるコンサート及び地元のこどもたちによるバレエの共演他、名古屋、豊橋等でもワークショップを行い、各地で日露芸術交流・次世代教育交流が推進されました。(写真提供=K&A)
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■2014年7月19日■

エカテリーナ・メチェーチナ、ピアノリサイタル開く
圧倒するラフマニノフのピアノソナタ第2番の迫力あるみごとな演奏
東京・よみうり大手町ホール皮切りに蕨・横浜・函館・東京で感動あたえる

 エカテリーナ・メチェーチナはカ―チャの愛称で14才で日本デビュー、現在は国立モスクワ音楽院教授、ロシア連邦大統領評議会員で国際的・社会的貢献活動をしていることで知られています。リサイタルでは音楽評論家は一様に「ラフマニノフは秀逸、圧倒された」と感想をのべました。函館では「この数十年間、さまざまなピアニストが来函されたが、これほどすばらしい演奏は初めてだ」、埼玉では「大変力強く重厚な演奏。久しぶりにラフマニノフのたくましい響きにナマで接した想いがした」「こんなにもたくましく、それでいて繊細な表情をかなでる女性ピアニストは初めて」「こんなにも壮大な「展覧会の絵」は聴いたことがありません。驚きです。」などと沢山の賛辞が寄せられました。
 音楽評論家の高塚昌彦氏は次のように述べています。
 「10数年前、まだ12,3才でカ―チャという愛称の少女だったピアニスト、エカテリーナ・メチェーチナが大輪の花になって帰ってきた。いくら指が正確無比に動いても、“天才少女”“神童”はとかく伸び悩むことがある。だが、ロシアの精神と魂を受け継ぐこの若い女流にそんな心配はまったく無用だった。15年ぶりの日本ツアーのプログラムはオール・ロシア・クラシック。ラフマニノフ『幻想小曲集』の「エレジー」で、まず朗々と歌い上げ、長大なカンティレーナを聞かせてくれた。ロシア語のイントネーションからくるこの歌わせはロシア派の基本中の基本。上半身、腕全体を使って豊かな感情を指にのせる。前奏曲嬰ハ短調「鐘」ではロシアの平原の彼方に達するffffが響きわたった。正に一音一音に神宿る!同じくソナタ第2番には心底、圧倒された。磨き抜かれたテク二ックはこの難曲をものともしない。ロシア革命前の喧騒、湖畔から吹く風の湿り気・・ロシア的憂愁が繊細なタッチで描かれ、抉りだされる。あまりに深い音楽への没入ぶりに、息苦しささえ覚えたほど。フィナーレでは本能のおもむくまま直情が噴出し、抑えていたエネルギーが全開した。パンフレットにある彼女の、体を後ろに反らせた写真はこの場面に違いない。チャイコフスキーの「ドゥムカ」は一転、帝政ロシア時代の農民、民衆の生活に想いを馳せ、瞑想に入る。そして、唖然、震憾とさせられたムソルグスキー/『展覧会の絵』。
「ブィドウォ」ではボルガの曳き船人の歩みが眼前に現れ、「リモージュの市場」はロシアの街中の情景に変容。「勇者の門(古都キエフの)」で全身全霊をこめて打ち鳴らされた正教会の鐘の音は、モスクワのクレムリンから聞こえてくるようだった。ロシアの原風景、歴史、文化、民衆の心に触れることのできたメチェ−チナの演奏会。私たちにロシアを旅するのにも勝る感動と歓びを与えてくれた。」(撮影=丸山英樹)
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■2014年7月14日■

東日本大震災チャリティ・グランガラコンサート仙台・東京で開催
ボリショイ・マリインスキー・キエフ・ワシントンバレエ団からトップダンサー
田北志のぶ「病める薔薇」「シェへラザード」で存在感のある大きな踊り

 昨年に続いて今年も、東日本大震災からの復興を祈念するバレエのチャリティー公演「第2回グラン・ガラ・コンサート」が7月9日/仙台(東京エレクトロンホール宮城)7月14日/東京(Bunkamuraオチャードホール)でウクライナ国立キエフ・バレエ団リーディング・ソリスト田北志のぶプロデュースにより、ボリショイ劇場、マリインスキー劇場、キエフ・バレエ団、ワシントン・バレエ団等からトップレベルのダンサーたちが参加して行われました。 今回は、プティパ、フォーキン、ワイノーネン、ローラン・プティ、グリゴローヴィッチなどの偉大な振付家たちの作品が披露されました。マリインスキー劇場のエレーナ・エフセーワが体調不良により来日できず、予定されていた演目(「白鳥の湖」第三幕より黒鳥のパ・ド・ドゥ)に代わり、イーゴリ・コルプ(Beginning), アレクサンドル・ザイツェフ(Les Bourgeois)によりモダンな作品が披露され絶賛されました。
田北志のぶは「病める薔薇」「シェヘラザード」で存在感のある大きな踊りを披露しました。
マリア・アラシュ、エカテリーナ・マルコフスカヤ、オレーサ・シャイターノワ、ルスラン・スクヴォルツフ、ニキータ・スハルコフ、ブルックリン・マック達も世界トップレベルのダンスを披露し客席とダンサーたちが一体となり大きな盛り上がりを見せ、成功裏に終了しました。
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■2014年7月11日■

ゴルデェーエフのモスクワワ国立ロシアバレエ団来日公演
「眠れる森の美女」全2幕4場、立川のNPO団体が成功させる
オーデション受け出演した40名の子ども達の夢は“ロシアバレエ留学”

 立川日露文化交流協会(立川市社会教育関係団体)は、本年1月16日に東京都より特定非営利活動法人の認証を受け、NPO法人立川日露文化交流協会と名称を新たにし、モスクワ国立ロシアバレエ団ソリストの千野真沙美さんと連絡と取り合い、来日公演の企画を進めてきました。バレエ団芸術監督であるビャチェスラフ・ゴルデェーエフ氏は、2000年から東京都町田市の「まちだ全国バレエコンクール」の審査委員長を務めており、町田市とバレエ団との親交があった関係で2008年からは、バレエコンクールの後にバレエ団ソリスト数名によるガラ・コンサートを主催してきましたが、2014年からは、町田市の事情によりガラ・コンサートの中止が発表され、ビャチェスラフ・ゴルデェーエフ氏と千野真沙美さんは、町田市での活動を絶やすことはバレエ愛好者にとっても、ロシアバレエ団にとっても残念なことだと、モスクワで両者と親交のあった仙場真理・立川日露文化交流協会理事長に開催要請をしました。この企画には地元の子どもたちも参加し、プロのバレエ団と一緒の舞台を作り上げてゆくという社会教育関係団体の主旨に則った「次世代育成」のためのプランもありました。本年3月末にオーディションを行い40名の子どもたちを選考し、4月から毎週様々な場所を借りてのリハーサルを行い、毎回ビデオ撮影したものをモスクワに送り、日本のリハーサル教師とロシアバレエ団側との話し合いで進めていきました。『眠れる森の美女』全幕を行うことは、舞台装置、衣装、照明、小道具等全てにおいて壮大なスケール感を要するものであるため、ロシアバレエ団と密に調整を行ってきました。参加した40名の子どもたちは、リハーサルの合間にバレエ団員たちとの交流を楽しみ、またバレエ団員たちも将来のバレエダンサーを目指す日本の子供たちを温かく受け止めていた姿に、政治的な日露の境は、このような文化の交流によって少しずつ消えてゆくものなのではないかと思えました。子どもたちに感想を聞くと、「プロのバレリーナと踊りたいと思って、オーディションを受けて、本当にその夢が実現して嬉しい。」「私は絶対にバレリーナになる!」「ロシアにバレエ留学したい。」「ロシアバレエ団に入って、この人たちと一緒に踊りたい。」等、感動的なものばかりでした。観客からは、「こんな綺麗なものを見たことは、今まで無かった。夢を見ているような綺麗な舞台。」「昼公演を見て、あまりにも感動したのでガラ・コンサートも見に来ました。」「こんなにオリジナルに近い『眠れる森の美女』を日本で見たのは初めてです。きっと後後まで語られる公演となるでしょうね。」と語られていました。(文・写真提供=仙波真理)
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■2014年6月22日■

「シベリアのモザイク」民族舞踊団、新潟・茅野・千葉・旭で公演
ロシア舞踊コンクール優勝の実力で観客を魅了
シベリアの広大さ、美しさを表現、速いテンポの陽気な舞踊、鮮やかな色彩の民族衣装

 6月22日新潟市民プラザホールを皮切りに、茅野市、千葉市、旭市と感動の舞台公演を見せた「シベリアのモザイク」民族舞踊アンサンブルは、ゲンナ―ジー・ヴェルニャコフスキーの振付で芸術性の高いステージでした。彼らの舞台を様々な言葉で表現するならば、快活、情熱、明るく陽気、コミカル、激しい旋回や回転、そして演奏曲目のたびに替わる民族衣装は、黄色は喜び、笑い、陽気さを表し、オレンジ色・空色・バラ色はエネルギー、勇気、善良さ、愛、心の清らかさを表すという。シベリアのシンガソングライターであるE・ブィコフ、毎年來日しているおなじみのドムラ奏者A・ツィガンコフ、日本のマンドリン奏者である桑原康雄の演目が入っていることも注目されました。フィナーレはロシアの代表的な民族舞踊「カリンカ」、ロシア人だけでなく日本人にも大変愛されているこの舞踊で締めくくりました。日本であまり知られていないが、このクズバス地方は児童アンサンブルもいくつもあり、アクロバチックな民族ダンサーの宝庫でもあります。(撮影=丸山英樹)
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■2014年6月21日■

国立モスクワ音楽院室内合唱団(ソロヴィヨフ指揮)コンサート、アファナシェフ大使、栗原小巻副委員長が挨拶
新潟(オープニング)・福島・東京(日経ホール)・西東京で公演
テヴリンの合唱芸術を引き継ぐソロヴィヨフ4度目の来日公演で感動

 巨匠ボリス・テヴリンの設立したこの合唱団は、高齢化する世界の主要な合唱団ではまれな若々しい実力のある合唱団であり、国際合唱コンクールや国際合唱オリンピックで次々とグランプリに輝いている集団です。音楽院合唱指揮科の学生、大学院性、OBソリストで構成しているので歴史と伝統、水準が維持され進化しているのも特徴です。
 今回は、ラフマニノフ(アンドルーシェンコ)、カリン二コフ、タネーエフ、グバイドウーリナ、シチェドリンらの合唱曲、アメリカのミュージカルメドレー、5カ国のポピュラーソング、日本人なじみのロシア民謡、という構成でクラシックの堅さ、宗教音楽を脱し、若者に親しみやすいステージを見せる試みが見えます。ソリストのドミトリー・ヴォルコフ、マリヤ・サイトバタロワ、ミハイル・ブルラーコフ(バヤン)も注目されました。
 指揮者ソロヴィヨフは、レンコム劇場の指揮者も兼ね、国立モスクワ音楽院准教授で、テヴリンの仕事を引き継ぎ、テヴリンのやりのこした仕事を次々と仕上げています。その1つが、今年出版された『現代ロシア作曲家によるアカペラ合唱団のための小品集T』です。ロシア文化フェスティバル参加4度目の来日を果たしたモスクワ音楽院室内合唱団のアカペラの魅力は日本の合唱ファンの心を離さないでしょう。(撮影=丸山英樹)
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■2014年6月20日■

マトリョーシカEXPOin NIGATA2014を開催する
ロシアの伝統マトリョーシカを産地ごとに分類展示
会場全体が華やかで楽しい、かわいい展示場に来場もビックリ

 日ロ親善大使であり友好の象徴である「マトリョーシカ」の展示会が、6月20日から29日まで新潟市民芸術文化会館ギャラリーで開催されました。展示のメインは、セルギエフポサード、セミョーノフ、マイダン、キ―ロフ、ノ―リンスク、エス二ック系に分類展示された多彩なマトリョーシカ。その作品の数々が美しいロシア語プリントのボックスの上に陳列され、産地ごとの大きなマトリョーシカのボードが目を惹きました。また、マトリョーシカ産地の工房などが写真で紹介され、歴史、交流がわかるように紹介されていました。(撮影=丸山英樹)
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■2014年6月20日■

ロシアコレクション・明治古写真展、新潟市新津美術館で開く
栗原小巻、ヤーセネフ総領事、井桜直美、能登谷市参事が挨拶

 6月20日から29日まで、新潟市新津美術館でロシアコレクション・古写真展「明治の風景とそこにいた人々」が開かれました。初日午後1時からのオープニング・セレモニーでは、日ロ両国を代表して、女優の栗原小巻さんとヤーセネフ駐新潟ロシア連邦総領事が明治古写真の魅力と日ロ文化交流の発展について挨拶しました。古写真研究家の井桜直美さんが解説を、能登谷巌・市役所参事が乾杯をおこないました。
 明治の街のパノラマ写真や地元佐渡の写真、人力車などが注目されていました。開催にあたり、株式会社フレームマン、株式会社TAKATSU,株式会社新宣の協力をいただきました。(撮影=丸山英樹)
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■2014年6月21日■

ロシア文化フェスティバル2014新潟オープニングセレモニー開く=ホテルオークラ新潟
国立モスクワ音楽院室内合唱団&シベリア民族舞踊団がオープニング演奏
篠田昭新潟市長、E・アファナ―シェフ大使、栗原小巻、石川誠己外務省交流室長、中野洸県議会議長が挨拶・乾杯

 6月初旬の東京オープニングに続き、新潟オープニングセレモニーが6月21日ホテルオークラ新潟4Fコンチネンタルルームで盛大に開催されました。オープニング演奏は、国立モスクワ音楽院室内合唱団と「シベリアのモザイク」民族舞踊団で、「果てもなき荒れ野原」「カリンカ」で開幕を祝いました。
 最初に、篠田昭・新潟市長が地元開催に感謝し、日ロ友好関係の発展を祈念する挨拶をのべました。日ロ両国を代表して、エヴゲニー・アファナシェフ駐日ロシア連邦大使、栗原小巻・ロシア文化フェスティバル日本組織委員会副委員長がそれぞれ挨拶、日ロ文化交流のますますの発展と本フェスティバルの意義と役割についてのべました。
 来賓として、石川誠己・外務省ロシア交流室長が祝辞をのべ、フェスティバル開幕に安倍首相が祝賀メッセージを寄せられ、文化スポーツ交流が相互理解の増進に寄与することをのべました。中野洸・新潟県議会議長が乾杯の音頭をとりました。
 歓談・交流のさ中、新潟の伝統芸能である古町芸妓の踊りが披露され、参会者全員に新作マトリョーシカとチェブラーシカCDが記念品として贈られました。(撮影=丸山英樹)
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■2014年6月20日■

全ロシア音楽コンクール優勝者コンサート、新潟・能楽堂で開催される
弦楽四重奏団イントラーダ、マリンバのテレホフ、ハープのクプリャノワが演奏

 6月20日午後7時から新潟市民文化芸術会館・能楽堂で、全ロシア音楽コンクール優勝者コンサートが開かれました。出演したのは、弦楽アンサンブル「イントラーダ」、ハープのニーナ・クプリャノワ、マリンバのウラジーミル・テレホフの6人、いずれも全ロシア音楽コンクール優勝者です。ベートーヴェンのパトロンであったロシア大使のA・K・ラズモフスキー伯爵の依頼でつくられた弦楽四重奏曲、チャイコフスキーの弦楽四重奏曲でコンサートは格調高く開幕(イントラーダ)、バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ、グリンカ&バラキレフの「ひばり」をハープのクプリャノワが哀愁をおびた演奏、マリンバのテレホフは定番の名曲サミュの「マリンバのためのローテーション」、シュワントナ―の「ヴェロンシティーズ」を演奏し感銘をあたえました。第二部では、ピアソラの「カフェ1930」をマリンバとハープで協演、ドビュッシ―「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」をハープと弦楽四重奏のアンサンブルで演奏、最後はバルトークの「弦楽四重奏曲第1番から第3楽章」をイントラーダの演奏で締めくくりました。今後、彼らの飛躍が期待されます。(撮影=丸山英樹)
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■2014年6月14日■

E・ウスペンスキー先生を招き「チェブラーシカ」講演会を開く
約200名が新津美術館ホールに参加、サイン会に長蛇の列で先生汗だく

 チェブラーシカ講演会は、6月14日午前10時30分から開かれ、ホールいっぱいの約200名の参加者が、思い思いのチェブラーシカ論を発言しました。エドウアルド・ウスペンスキー先生は、来日直前に入院し無理を押して来日、駅、空港その他では車いすを使用してスケジュールをこなしていました。「いつもは小さい子どもたちに話をしているが、このような大きくなった子どもたちに話すのは珍しい」、「離婚後の数年間、絵本をたくさん書いたので日本で翻訳されるのを楽しみにしていてほしい」、「新潟の風景を見ても隅々まで人間の手が加えられており、荒れ野が多いロシアと大きく違います」「チェブラーシカが日本で人気があるのはなぜか、私のほうが皆さんに聞きたい」など対話形式の珍問答が繰り広げられました。サイン会では長蛇の列で途中休憩をとらざるをえないほど。ロビー売店の絵本やグッズに人気がありました。(撮影=丸山英樹)
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■2014年6月14日■

「チェブラ―シカとロシア・アニメーションの作家たち」展が新津美術館で開催中!
アニメスケッチ、絵コンテ、人形、マケット、映像、童話の挿絵原画などを展示
若林新潟副市長、ウスペンスキー先生らが挨拶、志田新潟市議会議長、ヤーセネフ総領事らがテープカット
アニメ映画会、コンサート、絵本読み聞かせ、親子体験教室など多彩に展開

 6月14日から8月17日まで、新潟市新津美術館において、「チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち」展が開催されています。本格的なチェブラーシカの紹介と原作者ウスペンスキー先生の来新は初めてで注目されました。
 6月14日午前9時30分からの開場式では、若林新潟副市長、ウスペンスキー先生、ヤーセネフ駐新潟ロシア総領事が挨拶、テープカットには3氏のほかに新潟市議会議長、ロシア文化フェスティバル日本組織委員会事務局長、新潟日報代表、NST新潟総合テレビ代表、新津美術館長が参加して行われました。
 ロシア・アニメーション上映会は6月15日、7月6日、27日、8月17日に開催され、弦楽アンサンブル「イントウラーダ」のミニコンサートは6月21日におこなわれました。(撮影=丸山英樹)
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■2014年6月3日■

マリヤ・マクサコワ&モスクワ・マラジョージヌイ室内オーケストラ
2014オープニングコンサート東京・千葉・横浜・武蔵野・埼玉で感動の演奏
華やかな存在感とここちよい美声、ポピュラー的なクラシック演奏に共感の拍手

 マリインスキー劇場ソリストであるマリヤ・マクサコワは、ロシア国家院(下院)議員であり、テレビ司会者であり、ファッションモデルであり、4カ国語を自由に操るロシア・オペラ界のスターです。その存在感を如何なく発揮したのが今回の舞台です。ビゼーの「カルメン」からの「ハバネラ」、ドニゼッティの「ラ・ファヴォリータ」からレオノ―ラのアリア、チャイコフスキー「オルレアンの少女」からジャンヌのアリアなどはいずれもマクサコワにピッタリの情熱的なアリアであり、幅広い表現力をもつ彼女の得意とする曲目であり、すべての聴衆を満足させていました。
 マクサコワを引き立たせたモスクワ・マラジョージヌイ室内オーケストラは、ヴァレリー・ヴォロナ=ロシア国立音楽大学学長がマエストロとして率いるフレッシュ感覚のみなぎる若手ソリスト集団。ところが、このオーケストラが日本公演で聴衆の注目をあびるのは、チャイコフスキーの「ロシアの歌」「アコーディオンで男を奏でる」「カマリンスカヤ」「ナポリの歌」や、バレエ音楽「くるみ割り人形」よりロシアの踊りトレパックなど親しみやすい曲、アメリカのアンダーソン「プリンク、プレンク、プランク」、ミュージカル映画「サーカス」の挿入曲を主題にした幻想曲の楽しさ、なによりもクラシック曲をポピュラー的に演奏するテク二ックにありました。ヴォロナの実験的な努力は実りつつあるようです。
 高井達雄氏(作曲家、音楽評論家)は次のように感想を述べています。
「6月3日の東京芸術劇場でのコンサートはフェスティバルの幕開けにふさわしい華やかな一夜であった。多彩な出演者の中にあってひときわスターの存在感を放ったのはマリヤ・マクサコワ。久しぶりに本格的なメゾソプラノに感動した。立派すぎるほどの堂々たる歌唱で、満場を圧倒した。立派すぎるというのは、欲を言えばもう少し力を抜いて、遊びがあると幅が広がるのではないか、と考えたのは私だけだろうか。しかし、ロシアの誇る大歌手であることは間違いない。モスクワ・マラジョージヌイ室内オーケストラと若いソリスト達は、フレッシュで若々しく指揮者ヴァレーリー・ヴォロナの老練なタクトによく応えていた。将来が楽しみな存在である。プログラムも幅広くロシアの伝統に根ざして、なお、新しい試みを随所に取り入れ、特にロシア歌曲メドレーは聴衆を沸かせていた。クラシック音楽をよりポピュラーなものに、若者に浸透させていくにふさわしい試みであろう。」(撮影=丸山英樹)
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■2014年6月2日■

ロシア文化フェスティバル2014IN JAPAN東京オープニングセレモニー開催
プーチン大統領、安倍晋三首相のメッセージを披露
ナルイシキン国家院議長、世耕弘成内閣官房副長官、鳩山由紀夫第93代内閣総理大臣、スリペンチュク・ロ日友好議員連舞会長、篠田昭新潟市長、シュビトコイ大統領文化特別代理が挨拶
ナルイシキン議長から大統領友好勲章が長塚英雄氏に授与
マクサコワ&モスクワ・マラジョージヌイ室内オーケストラがオープニング演奏

 6月2日午後6時、東京・帝国ホテル2F孔雀東の間において、ロシア文化フェスティバル2014IN JAPAN東京オープニングセレモニー&レセプションが各界500名の参加のもと盛大に開催されました。
 セルゲイ・ナルイシキン国家院議長(ロシア文化フェスティバルロシア組織委員会委員長)は、ウラジ―ミル・プーチン大統領のメッセージを代読し挨拶しました。世耕弘成・内閣官房副長官は、安倍晋三首相のメッセージを代読し挨拶しました。両国代表は、こうした文化交流は相互理解と相互信頼の強化をはかるうえで不可欠なことを強調しました。鳩山由紀夫・第93代内閣総理里大臣(ロシア文化フェスティバル日本組織委員会委員長)は、ロシア文化フェスティバルへの協力・支援そしてガスプロム銀行の協賛に感謝をのべました。ミハイル・スリペンチュク・国家院議員は、フェスティバルの開幕を祝し、両国二国間の関係維持・発展をのべました。
 ロシア連邦大統領友好勲章授与式では、ナルイシキン国家院議長より長塚英雄・ロシア文化フェステバル日本組織委員会事務局長に勲章が授与されました。「ロシア連邦との友好および協力関係の強化、学術及び文化の交流の発展における多大な貢献に対し、表彰する」とのべました。
 本年は、東京と並んで新潟でオープニング行事が行われるため駆け付けた篠田昭新潟市長が挨拶、ミハイル・シュビトコイ大統領文化特別代理の乾杯の音頭でセレモニーは盛り上がりました。

プーチン大統領のメッセージ
 親愛なる友人の皆様。手厚いおもてなしの日本において9回目のロシア文化フェスティバルのオープニングセレモニー開催を心から歓迎する挨拶を申し上げます。
 この間、大勢の日本の皆様が日本各地の都市においてロシア諸国民の最も代表的な文化芸術と触れ合うことができました。ことしのフェスティバルの主要な特徴は、若手アーチストが積極的に参加することです。日本の友人の皆様は音楽家、芸術家、合唱団とバレエ学校のダンサーの技能とお会いできます。演劇・映画大学の才能ある学生たちの作品が紹介されます。これほど大規模で興味深く、本当に魅力のあるプロジェクトはロ日文化交流及び人道関係の発展と両国民間の相互理解と相互信頼の強化のために重要な役割をはたしていると確信しています。2014年の文化フェスティバルの観客と参加者の皆様に忘れられない鮮やかな印象が残りますようにお祈り申し上げます。
ロシア連邦大統領  ウラジーミル・プーチン

安倍総理のメッセージ
 ロシア文化フェスティバル2014IN JAPANの開幕にあたり、お慶び申し上げます。
 ロシアの豊かな文化と芸術は日本でもよく知られていますが、2006年から開始されたこのフェスティバルは、日本にいながらにしてロシアの文化に親しめる機会として、高く評価されています。その人気は、過去8年間での参加者累計が1100万人にも上ることからも明らかです。
 9回目を迎える本年は、東京におけるオープニングと平行して、新潟でもオープニングが行われると承知しています。バレエ、オペラ、クラシック音楽を始め、映画、演劇、アニメーションに至るまで、各種様々な行事が広く日本各地で開催されることで、普段ロシア文化にはあまり馴染みのない人々にとっても、その神髄に触れることができる絶好の機会となりましょう。私自身、本年2月のソチ・オリンピックの開会式に出席した際、ロシアの壮大な歴史と芸術に触れ、ロシア文化の素晴らしさに改めて感銘を受けました。皆様も、ロシア文化フェスティバルを通じて、ロシアの文化・芸術をより身近に感じていただきたいと思います。
 また、日本におけるこのロシア文化フェスティバルと同様、ロシアの皆様にも日本について知っていただくべく、ロシア国内の各都市において様々な日本文化行事が行われています。特に本2014年は「日露武道交流年」であり、柔道、剣道、空手といった伝統的な日本武道のほか、ロシアの国技であるサンボなど、様々な武道分野での交流が進むことを期待しています。こうした事業を通じ、両国民の更なる相互理解と交流が進むことを願ってやみません。本フェスティバルの成功を心よりお祈り申し上げます。
内閣総理大臣  安倍晋三
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■2014年6月1日■

ロシアコレクション・古写真展「明治の風景とそこにいた人々」 毎日ホールで開催
毎日新聞社共催、カメラ財団・日本写真家協会後援
東京・横浜・神戸・長崎の明治中期パノラマ写真、函館・虎ノ門・長崎の明治ロシア領事館、人力車・番傘・大八車などユニークな陳列品

 6月1日午後1時から東京・毎日新聞社毎日ホールでロシアコレクション・古写真展「明治の風景とそこにいた人々」のオープニングセレモニーが行われました。パーヴェル・ホロシロフ(ロシア連邦国家院参与)、田沼武能(日本写真家協会会長)、コンスタンチン・ビノグラードフ(駐日ロシア連邦大使館一等書記官)、井桜直美(古写真研究家)、ウラジ―ミル・べススドノフ(元文化省副大臣)各氏が、それぞれの立場から挨拶、解説、乾杯をおこないました。
 日本での写真技術の伝播には、幕末にロシアが大きな役割をはたしています。モジャイスキー、ゴシケ―ヴィッチ、ゼレンスキーらが撮影、指導した事蹟が残されています。本展には函館、東京、長崎の明治のロシア領事館の古写真、東京・横浜・神戸・長崎のパノラマ写真など140点が展示され注目を集めました。(撮影=丸山英樹)
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■2014年5月16日■

ロシアの文豪レールモントフ生誕200周年記念の夕べ
『現代の英雄』6部作・6時間を一挙上映
主人公ぺチョーリンとドラマの魅力に感動

 反逆の詩人ミハイル・レールモントフの生誕200周年を記念して、代表作「現代の英雄」が6時間一挙上映されました。レールモントフは1814年に生まれ、決闘により若くして27才で生涯を閉じました。モスクワ大学付属貴族学校、モスクワ大学、近衛士官学校に入学し、卒業後に少尉となり、上流社会の様子を描いた「仮面舞踏会」を書きました。映画と同じく、公爵の令嬢ヴェーラをめぐる騒動、次々に巻き起こる事件に翻弄され、やがて決闘により身を滅ぼしていきます。レールモントフの分身ともいえる主人公ぺチョーリンの心の渇望を外面と内面から描き出した傑作。
 5月16日浜離宮朝日小ホールには長時間の大作にもかかわらず、観客約300名が参加、「久しぶりに面白い映画を観た」と感動を口にしながら帰路に着いていました。 
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■2014年4月17日■

『日露異色の群像』出版記念パーティ、各界200名が参集
文化・相互理解に尽くした歴史上の人物30氏の評伝をまとめる
I・ロマネンコ、小野有五、小笠原潤、中村喜和4氏が挨拶

 4月17日午後6時から、東京・グランドパレスホテルにおいて、『日露異色の群像30−文化・相互理解に尽くした人々』(長塚英雄責任編集)の出版記念パーティが開かれ、各界約200名が参集しました。
 会では、歴史作家のV・グザーノフを執筆したイーゴリ・ロマネンコ=ロ日協会会長、ヴァイオリニスト・小野アンナと版画家・A・ブブノワを執筆した小野有五=北海道大学名誉教授、みちのく銀行頭取・大道寺小三郎を執筆した小笠原潤=JTSみちのく代表取締役社長、榎本武揚と鳴海完造を執筆した中村喜和=一橋大学名誉教授が挨拶しました。
 本書は、野村一成・元外務省欧亜局長が序文を書き、沼野充義(東京大学教授)・藤本和貴夫(大阪経済法科大学学長)、安井亮平(早稲田大学名誉教授)ら30名の研究者が歴史上の30名の人物の評伝をまとめたものです。
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■2014年4月11日■

ドストエフスキー原作、レオニード・アニシモフ演出「白痴」公演
シアターX、東京ノ―ヴイ・レパートリーシアター共同企画で上演
レパートリーシステムで着実に俳優陣に深化が見られ、善良で、美しい人間を表出
ナレーションの永井一郎、ナスターシャとアグラーヤの演技光る

 演出家レオニード・アニシモフのもと、劇団京、ペレヴァ―二ェ・アートシアター、スタジオ・ソンツェの3劇団が合同した東京ノ―ヴィ・レパートリーシアターのドストエフスキー原作、トフストノ―ゴフ脚色、アニシモフ演出の「白痴」公演が4月11日、東京両国のシアターXで行われました。ムイシュキン公爵が数年ぶりにロシアに戻る汽車の中の風景から舞台は始まります。公爵は、憐憫の情、無償の愛でナスターシャを愛しますが、この愛は彼がアグラーヤに対して持っていたロマンチックな愛さえ打ち負かしてしまいます。利己的な人々の中で、ただ一人自己を投げ捨てることのできる公爵ですが、誰もが今度は彼をめぐり争うのでした。「観客に迫るような、まるで舞台が狭く感じるような、熱く臨場感ある芝居」「前に見たときより、言葉がすっきりしていて解りやすかった」「人生にとって何が大切なのかを思い出させてくれる良い芝居」という観客の感想に見られるように、地道に続けているレパートリーシステムの成果がでている舞台と言えます。味のある永井一郎のナレーションが舞台を惹きたてました。この上演は5月4日、6月6日にもあります。
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■2014年3月5日■

モスクワ・ユーゴザパト劇場のV・ベリャコーヴィッチが挑み続けてきたシェークスピアの名作「ハムレット」
下北沢・本多劇場で観客に感動をあたえる

 奇才ベリャコーヴィッチが演出する劇団東演創立55周年記念公演「ハムレット」が、3月5日下北沢・本多劇場で上演されました。“光と影の魔術師”の異名をとるベリャコーヴィッチの手によるエネルギッシュで衝撃的、スピード感溢れる舞台が、ぐいぐいと観客を引き込んでいきます。新しい解釈による「ハムレット」は、巧みな音使い、身体の底まで突き抜けるような音楽、舞台セットを兼ねた独特の照明、そして俳優たちの素晴らしい舞台パフォーマンスによって、見事にハムレットの世界を作り上げていきました。また、ユーゴザパト劇場とスタニスラフスキー劇場の2人の俳優によって、ロシア語と日本語が交錯することによる思いがけない舞台の流れに、観客の想像力が無限に駆り立てられていきます。かつて1990年のユーゴザパト劇場来日公演の「ハムレット」で日本の観客は大きな衝撃を受けましたが、今回の斬新で前衛的な「ハムレット」に、また新たな快い刺激を受けました。(写真=東演提供)
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■2014年3月3日■

ロシア文化フェスティバル日本組織委員会代表団がロシア視察、協議
栗原小巻団長ら、ロシア組織委員会・ロシア外務省・映画大学・演劇大学・音楽院等訪問
フォメンコ劇場、ミュージカル劇場、マールイ劇場、ボリショイ劇場、モスクワ芸術座を鑑賞

 2014年、2015年のロシア文化フェスティバルIN JAPANの準備のため、栗原小巻ら日本組織委員会代表団は、3月3日成田空港からロシアへ出発、16のロシア文化機関・団体・個人を訪問し、3月10日に帰国しました。
 3月4日、チェーホフ邸宅博物館「メリホヴォ」を視察のあとコンスタンチン・ボブコフ館長と懇談し、日本でのチェーホフ展について協議しました。夜はP・フォメンコ劇場「寄ってください、寄ってください」を鑑賞しました。
 3月5日、ロシア国立映画大学を訪問、エレーナ・ルシノヴァ副学長、タチアナ・ツルスノヴァ国際部長らと懇談、学生の卒業映画作品の交流、大学代表団の日本招待、留学・研修交流らについて協議、撮影スタジオ・コンピューター設備を見学しました。シューキン記念演劇大学を訪問、エフゲーニー・クニャーゼフ学長、マリーナ・シュビトカヤ芸術監督らと懇談、卒業制作のゴーリキーの「小市民」、チェーホフの「イワーノフ」 の2本を鑑賞し、日本公演を検討しました。トルストイ邸宅博物館を将来のトルストイ展のために視察、夜はミュージカル劇場「時代は選ばない」を鑑賞、アレクサンドル・ノビコフ劇場総支配人、マリーナ・シュビトカヤ演出家らと懇談しました。
 3月6日、モスクワ音楽院を訪問、アレクサンドル・ソロヴィヨフ指揮者と6月に来日するモスクワ音楽院室内合唱団の来日メンバー構成、演奏プログラム、ワークショップ等について打ち合わせました。ロシア組織委員会との懇談では、パーヴェル・ホロシロフ、イーゴリ・ロマネンコ両副委員長から長塚英雄日本組織委員会事務局長へのロシア大統領友好勲章受章についてのお祝いの言葉が述べられ、マイヤ・コバヒぜ組織委員から『ロシアの演劇』日本出版の感謝が述べられました。ウラジーミル・べススドノフ組織委員から2014オープ二ングに花を添える音楽マトリョーシカ、作家マトリョーシカ、アヴァンギャルド絵皿等の見本が発表されました。A・バフルーシン国立演劇博物館を視察、夜はマールイ劇場「三人姉妹」を鑑賞しました。(なお、この日、ナルイシキン国家院議長とお会いする予定でしたがウクライナ問題のため中止となりました。)
 3月7日、ロシア連邦外務省にミハイル・シュビトコイ大統領文化特別代理・外務省文化大使を訪問、今後のフェスティバルの企画について協議しました。P・イルイシェフ外務省日本課長が同席しました。モスフィルムではシマ−ギン国際部長と懇談、2014、2015年企画の検討、モスフィルム創立90周年記念企画等を協議しました。スタニスラフスキー・ネミロヴィチ=ダンチェンコ音楽バレエ劇場では2015年オープ二ング公演として日本にお迎えすることを伝えました。ロ日協会代表団歓迎会ではモスクワ少年合唱団、天才少年関係基金、美術家、作家、マトリョーシカ工芸家、ロシア民謡歌手、大統領府国務アカデミーなどが勢ぞろい、日本公演について懇談しました。夜はボリショイ劇場「白鳥の湖」を鑑賞しました。
 3月8日、モスクワ新名所「モスクワ・シティ」、文化財博物館「ツァリツィノ」を見学、夜はモスクワ芸術座「かもめ」を鑑賞しました。
 3月9日、ショッピングのあと、INARTEX社・ロ日協会共催の昼食懇談会で、今後のさまざまな文化事業について意見交換しました。シェレメチェヴォ空港から帰国しました。
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