■2021年7月27日■ |
ユーリー・コジェバートフ バレエ名曲メドレー演奏
三井迎賓館でカラフル・ロシア・ガラコンサート開く
|
7月27日、東京港区の綱町三井倶楽部(三井迎賓館)においてロシア・カラフルコンサートが開催されました。緊急事態宣言が発出され台風8号が接近するさ中でしたが、マリインスキー歌劇場で長年ピアノ演奏を担当していたユーリー・コジェバートフがチャイコフスキーなどバレエ名曲を変幻自在に素敵に演奏したコンサートでした。
印象に残る変幻自在のピアノ演奏――佐野真澄
ユーリー・コジェバートフが軽やかにチャイコフスキーのバレエ曲メドレーを演奏して始まり、続いてバレエダンサーの佐々木美緒がロシアの美しい民族衣装をまとって登場し、ユーリー・コジェバートフと「白鳥の湖」よりロシアの踊りを共演しました。次に、ショパンのワルツ作品64-2をしっとりとピアノソロで演奏した後、ソプラノの川端みきと1,グノーの「ロミオとジュリエット」より、ジュリエットのワルツ、私は夢に生きたい、2,J.シュトラウスの喜歌劇「こうもり」より、アデーレのアリア、侯爵様 あなたのようなお方は、3,ジーチンスキーのウィーン、わが夢の町、の3曲を共演しました。川端みきの笑顔は会場を明るくし、軽やかな、心から湧き出る歌声は心地よく耳に響きました。後半のコンサートは、ユーリー・コジェバートフの演奏するラフマニノフの前奏曲「鐘」Op,3-2で始まりました。中間部の細かな鐘の響きがロシアを想わせます。続いて、今度はフルートの綱川泰典の登場。1,モンティのチャールダッシュ、2,ハチャトゥリアンの「スパルタクス」より、アダージョ、3,「ガイーヌ」より、剣の舞、の3曲を共演しました。綱川泰典は、美しい響きの他に、フルートならではのアレンジあり、口笛あり、独特の奏法ありで、楽しませてもらいました。最後の1曲はサン=サーンスの瀕死の白鳥。佐々木美緒が白鳥の衣装で屋外のガラス越しにバルコニーから登場して、傷ついた白鳥の儚さと、息を飲むような美しさで会場を包み込みました。今日のコンサートでは、ユーリー・コジェバートフの変幻自在のピアノの演奏がとても素晴らしく印象に残りました。
|
|
|