Archive for 3月, 2013

この春来日!ガラ・コンサート出演者ご紹介! 〜その2〜

木曜日, 3月 28th, 2013

 

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この春おすすめのイベント『全ロシア音楽コンクール2010年優勝者ガラ・コンサート』。来日が待ち遠しいピアノ・ヴァイオリン・チェロ・女声部門の覇者をご紹介しましょう!

 

●ピアノ部門第1位はエレーナ・ローシさん。

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1989年 カザン市生まれ。ジュガーノフ記念カザン国立高等音楽院付属中等音楽専門学校、カザン国立高等音楽院を卒業。第5回セルゲイ・ラフマニノフ記念 国際青少年コンクール第1位など受賞多数。ロシア連邦大統領奨学生として将来を期待されている美少女です。

 

 

▲モスクワでの「全ロシア音楽コンクール」ガラ・コンサート(プロコフィエフ『ピアノ協奏曲2番』)から、彼女とその演奏がどのように進化したのか・・・目が離せません!

 

 

 

●つづいて、ヴァイオリン部門第2位(第1位なし)はドミトリー・スミルノフさん。

 

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▲1994年サンクトペテルブルグ生まれ。4歳でヴァイオリンを始め、現在はリムスキイ=コルサコフ記念サンクトペテルブルグ国立音楽院付属中等音楽専門学校学校に在学中。伝説的ヴァイオリニストのイダ・ヘンデルの奨学生として、カーネギーホールなど海外の名だたるコンサートホールや一流演奏家と共演していらっしゃいます。2006年D.オイストラフ記念モスクワ国際ヴァイオリンコンクール優勝など受賞多数。

 

▲ペテルブルグの街のように優雅で繊細な雰囲気を持つスミルノフさんの演奏。日本でもファンが増えそうですね!

 

●そして、チェロ部門第1位はアレクサンドル・ラムさん。

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1988年ウラジオストク市生まれ。現在はチャイコフスキー記念立モスクワ国立音楽院の学生です。第1回ケンブリッジ国際コンクール第1位ほか受賞多数で、モスクワで開催される国際フェスティバル『PrimaveraClassica」にも何度も参加しており、観客による特別賞に輝いた実績を持っています。

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▲ラムさんのYouTubeチャンネルはこちら。幅広いレパートリーを持ち、つねに新しい姿をみせてくれます。

 

 

 

●最後に、独唱部門からは女声第1位のナタリヤ・ドミトリエフスカヤさん。

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1987年キスラボツク生まれ。ラフマニノフ記念国立ロストフ音楽院独唱科を卒業後、ロストフ国立音楽劇場のソリストとして迎えられ、活躍していらっしゃいます。第1回ガリーナ・ヴィシネフスカヤ国際オペラ芸術家コンクール第1位ほか受賞多数。

 

 

▲こちらもモスクワで行われた全ロシア音楽コンクールのガラ・コンサートでの歌声です。この響き、ぜひ生で堪能したいですよね。

 

 

ロシアから世界へ、少年少女から大人へと、音楽の翼を広げはじめた若き才能たち。今しか聴くことが出来ないであろうその音に出逢ってみませんか。

 

 

 

 

 

 

注目!全ロシア音楽コンクール 〜その1〜

木曜日, 3月 28th, 2013

今回はこれから注目のイベントをご紹介します!

5月17日(日経ホール)、18日(東大和市民会館ハミングホール)にて開催される『全ロシア音楽コンクール2010年優勝者ガラコンサート〜ピアノ・ヴァイオリン・チェロ・女声部門の覇者を迎え〜』

 

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クラシック音楽コンクールと言えば、4年に一度ロシアで開催される『チャイコフスキー・コンクール』が有名ですが、『全ロシア音楽コンクール』は、より若くより広い分野で才能溢れる音楽家たちを発掘・支援するために、ロシア連邦によって2010年に初開催された今注目のコンクールのひとつです。

 

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公式サイトはこちら

 

 

初開催の2010年は「ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、声楽」の4部門、

2011年は「交響楽および合唱の指揮、室内楽演奏」の3部門、

2012年は「吹奏楽、パーカッション、ハープ、オルガン」の4部門、

そして今年2013年は「民族楽器」部門で審査が行われ、

来年2014年は再び第一回と同部門・・・というように各部門が4年サイクルで開催されることになっています。

 

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第一次・第二次選考は、毎年9月中旬〜11月初旬にかけて8つの連邦管区で、そして第3次選考〜表彰式、入賞者ガラ・コンサートは首都モスクワで開催されます。

 

 

今回は、記念すべき第一回目2010年優勝・最高位に輝いたスターたちが来日します。

今、ロシアから世界に羽ばたこうとしているその若き才能のきらめきに、大人への階段を駆け上るその貴重な瞬間に、ひとあし早く出逢ってみませんか?

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本・ロシアフォーラム開催 in 東京

土曜日, 3月 2nd, 2013

 

 

ロシアの「ラシースカヤ・ガゼータ」と日本の「毎日新聞」という両国を代表する新聞社の主催による「日本・ロシアフォーラム」が、2月28日東京で開催されました。

メインフォーラム(両国代表、主催者の挨拶、特別基調講演)のあと、ビジネス(資源開発・インフラ)、技術(IT・宇宙)、文化・スポーツの各分科会に分かれ、各界の代表者や専門家をパネリストに意見交換が行われました。

 

「文化・スポーツ分科会」では、茶道裏千家前家元、ユネスコ親善大使、さらにロシア文化フェスティバル日本組織委員会委員を務められている千玄室さんが登壇。ご先祖様である千利休が一椀のお茶で権力者に和敬清寂の心を教えたエピソードや、茶道の心得を例に挙げ、日本の伝統文化である茶道を通じて実践していらした民間外交の大切さについて熱弁をふるい、会場を魅了しました。

また、女優で、ロシア文化フェスティバル日本組織委員会副委員長としてご活躍されている栗原小巻さんは、 日本語・ロシア語を織り交ぜ、心のこもったビデオ・メッセージで会場に華を添えました。(以下、要約でご紹介いたします)

 

「日本・ロシアフォーラムの開催を心からお祝い申し上げます。私自身は十代の頃から、バレエ交流や合作映画などでロシア文化に親しみ、現在に至るまでロシアの素晴らしい芸術家・指導者の皆様にお教えいただきました。そのご縁で、2006年の開幕以来「ロシア文化フェスティバル」に関わっておりますが、日露の文化交流や平和友好に多大な貢献をしていると、組織委員会の一員として自負しております。これはひとえに、ロシアの芸術家の皆様方、そして両国の関係者の皆様方のご尽力のおかげだと思っております。このフェスティバルを通じまして、年間100万人以上のロシア芸術・文化を愛好する日本の方々が、現代ロシア芸術と知り合う機会を得て、芸術家の誠実さや芸術の尊さを実感して参りました。2011年の東日本大震災や原発事故で日本が悲劇を被ったとき、芸術活動の友好的な支援は非常に大切なものでした。文化交流が両国民の関係を強くすること、そして両国の平和と友好を心から願っております。」

 

会場ではパンフレットとともに、このフォーラムのロゴマークの小鳥を作るための折り紙も配布されました。赤と青に塗り分けられたこの折り紙を折っていく作業は、まるで日本とロシアの接点を重ね合わせていくようで、日本・ロシアフォーラムを象徴するものでした。それぞれが完成させた小鳥が、両国をつなぐ空へ羽ばたいていきますように・・・!