Archive for 12月, 2019

モスクワ通信『あなたはどちら?寝台特急レッド・アロー号それとも高速鉄道サプサン?』

木曜日, 12月 12th, 2019
モスクワから飛行機で約1.5時間で行くことが出来る北の都サンクトペテルブルク。クラシックな趣きの寝台列車に乗ると、約8時間かけて翌朝には到着することができます。レニングラード駅、カザン駅、ヤロスラヴリ駅の3つの鉄道駅が集まっているコムソモール広場へ。
IMG_6308
△モスクワ〜サンクトペテルブルグ間をつなぐ寝台特急やサプサンなどを利用できるのはレニングラード駅。サンクトペテルブルクはかつてレニングラードと呼ばれていました。ロシアでは、行き先の地名が駅名になっているため、モスクワにあるレニングラード駅です。
IMG_6323
△時刻はまもなく出発の23時55分。ホームには、両側に寝台列車のレッド・アロー号とグランド・エクスプレス!どちらも趣きがあって素敵です。IMG_6319

IMG_6318

△ロシアでは、各車両の入り口でチケット確認をします。

IMG_6336

△2人部屋の室内

IMG_6340

△フルーツや軽食、ミネラルウォーターも用意されており、鉄道の絵柄の可愛らしいチョコレートは記念に持ち帰りました。

IMG_6344

△充実のアメニティ・セット(スリッパ、歯磨きセット、石鹸、靴磨き、くし、ウェットティッシュ)

IMG_6346

△シートの背もたれを下ろすとベッドに。座席の下はトランクなど荷物置きになっています。車両の前後にはトイレやチタン(湯沸し器サモワール)、車掌室があり、食堂車もついています。時刻は深夜、列車の揺れを感じつつ眠りにつきます・・・。

IMG_6353

△そして朝!窓から差し込む朝日で目を覚ますと、テーブルいっぱいの朝ごはんが運ばれてきます。前日の夜のうちに、朝ごはんの希望(カーシャというロシアのお粥かロシア風クレープのブリヌイ、前菜はハムとチーズのどちらの盛り合わせがよいか、ジュースはリンゴ・オレンジ・トマトの何味がよいか)など部屋まで注文をとりにきてくれます。

IMG_6355

△記念のお土産販売もありました。ロシア鉄道グッズも充実のラインナップ!

IMG_6366

△ついにサンクトペテルブルクに到着!

IMG_6374

IMG_6375-450x600

IMG_6378

△サンクトペテルブルクのモスクワ駅。

一方、日本の新幹線のような高速鉄道サプサン(はやぶさ)号を利用すれば約4時間で行くこともできます。

IMG_7440

IMG_7441

△同じように、車両の入り口でチケットを確認します。

IMG_7476

△お席には、進行方向と逆方向があるので指定席の際はご注意を!清潔感があり快適なシート。車内販売もあります。Эконом класс(エコノミークラス)、Экономический +(エコノミープラス)、Бизнес класс(ビジネスクラス)、Первый класс(ファーストクラス)、個室もあるよう。5歳まではお席なしの利用も可で、10歳までは子ども料金でした。

IMG_7444

△こちらはお食事代が込みになっているВагон-бистро 食堂車のテーブルつきボックス席。こちらは乗車券に2000ルーブル分のお食事券が込みになっています。

IMG_7443

△メニューは主にロシア料理。スープ、サラダ&前菜、メイン、軽食のサンドイッチやロシア風クレープのブリヌイ、朝食メニュー、デザートにスナック、飲み物など(アルコールもあり)。

IMG_7446

△一押しは、やはりシェフのおすすめ料理!きちんとお皿でサーブされました。

IMG_7447

△それ以外のお料理は、パックを温める飛行機の機内食のようなタイプ。

IMG_7451

△ボルシチ

IMG_7461

△小さなカフェスペースやキオスクもあります。

IMG_7470

△お席に置かれていた車内販売の雑誌。

IMG_7467

△ロシア鉄道がスポンサーのサッカーチーム“ロコモチフ・モスクワ”のグッズ

IMG_7465

△モスクワとサンクトペテルブルクの2都市で利用出来るメトロカード“トロイカ”発見!

IMG_7468

△ロシア鉄道&サプサングッズ

IMG_7469

△日本商品のブラシも販売されていました。

IMG_7474

△2000ルーブル分のお料理を注文しきれない場合には、余ったお金でお買い物も出来ます。人気はサプサン・チョコレート。飛行機、そして寝台列車とサプサンに加えて、さらに今後サプサンよりも速い新列車も開通するようです。

さて、モスクワーサンクトペテルブルク間、あなたは何を利用しますか?

САПСАН https://xn--sapsa-07a.com/?mclid=6352393#/

РЖД(Российские железные дороги)http://www.rzd.ru

モスクワ通信『職業はシークレットサービス!?キッザニア・モスクワ体験』

木曜日, 12月 5th, 2019

キッザニアは、メキシコからはじまり世界へ広がっている職業体験型テーマパーク。日本には2006年に世界3番目にオープンし今も大人気です。モスクワには2016年にオープン!

IMG_4685

IMG_4687

△ショッピングセンター АВИАПАРК (アヴィアパルク)の最上階です。

IMG_4690

△受付で入場券を買い(子ども1990ルーブル、大人790ルーブル)リストバンドを装着。ポシェットと50キッゾ(キッザニアのなかでの通貨)をもらいます。なんと、日本のキッザニアで使うキッゾをそのままモスクワでも使えるのだそう。

IMG_4861

IMG_1311

△入口脇で、まずはキッザニア・パスポートを作ります(490R)。パスポートの所持は自由ですが、パスポートを提示すると、職業ごとにスタンプがもらえるほか、キッゾを普通よりも多くもらえたり、館内で割引でお買い物出来たりします。

IMG_4860

△仕事の情報を得たりアドバイスしてもらえる場所。

IMG_4723 IMG_4745

△それぞれのお仕事の前には、対象年齢や身長、1回に体験出来る人数やキッゾ、次回の開始時間などが表示されています。英語の話せるスタッフも増えてきましたし、仕組みは世界共通です。 目の前には子どもたちの、子どもたちによる、子どもたちのための街が広がっています・・・!

IMG_4698

△なんと驚いたことに、キッザニア・モスクワには、ちいさなボリショイ劇場(ボリショイはロシア語で大きいの意味)や、

IMG_4699

△グム(ロシア国営百貨店)までありました!!!

IMG_4727

△赤い消防車はそっくりですが・・・ロシアのサイレンは青色!

IMG_4757

IMG_4754

IMG_4775

IMG_4777

△消防署のお仕事もそっくりです。まずは消防士さんたちの仕事についてレクチャーを受け、制服に着替えると、サイレンが!急いで消防車に乗り込み、火災現場に向かいます。燃えているビルにみんなで放水!無事に消火したらお仕事完了です。3、2、1、ウラー(万歳)!お給料をもらって次の仕事へと向かいます。

IMG_4746-600x450

△救急車のサイレンも、日本は赤ですがロシアは青!

IMG_4696

△郵便局も日本のような赤ではなくロシアでは青です。

IMG_4724

△住所を探して小包を届けます。

IMG_4692

IMG_4852

△ロシアのスーパー ペレクリョストクでは、レジ打ちや品出しを。

IMG_4701

IMG_4718

IMG_4705

IMG_4722

△働くだけではありません。稼いだお金を使って、運転免許を取得するために教習所に通い、モスクワの街並みをドライブしたり、ロスネフチで給油したり、ショッピングも楽しめます。

IMG_4770 IMG_4771

△ラジオ局

IMG_4802

△ちいさなボリショイ劇場へはいると、隣の俳優養成所で学んだ子どもたちが公演中!

IMG_4778

IMG_4694

△カメラマンが撮影してくれた写真は、Canonで印刷してもらえます!

IMG_4819

△歯科医

IMG_4827

△ハンバーガーショップ

IMG_4837

△獣医

IMG_4851

△パイロット養成所

IMG_4843

△警察署

IMG_4820

まだまだたくさんの職業があります。憧れの仕事をたくさん体験できて、子どもたちの夢が広がりますね。 さて「ロシアならではの職業はないかしら?」と地図を広げてみると・・・なんと『シークレット・サービス』の文字!!!

IMG_1306

IMG_1309

△地図を片手にシークレット・サービスがあるはずの場所をウロウロ・・・でもそこには、電化製品の並ぶ一見普通のお店があるだけ。スタッフの方に聞いてみると・・・にやりと笑って「とりあえず、この列に並んで待っていてね」

IMG_1317

△そして時間になると、子どもたちだけが誘導され、そのまま冷蔵庫のなかへ消えていきました・・・!

IMG_1313

△あとは外のモニターで一部を見学。レーザーをよけながら暗闇の部屋を進む訓練や、平衡感覚を鍛える訓練など、さまざまな訓練を経て最後は脱出訓練!

IMG_1328

△命綱をつけているとはいえ、かなりの高さから勇気を出してバンジージャンプ! 帰って来た子どもたちに、「どんな内容だったの!?」と尋ねたところ「言っちゃダメだって。秘密」とのこと。これからモスクワの街中の電化製品売り場を通るたびに、なんだか秘密の通路に繋がっているのではとドキドキしてしまいそう。

日本とシステムが少し異なるのは、日本では昼と夜の2部入れ替え制になっていますが、ロシアでは基本的に一度チケットを購入したら閉館まで遊べるところ(日本よりもロシアの方がだいぶ空いていて、特に午前中は並ばずに沢山遊べました)。また、ピザやお菓子などの飲食系の職業体験は、日本では作ったものをそのままもらえますがロシアでは購入するシステムであること。自動車の運転免許をとるために、まずはクリニックで身体検査を受けてその証明書を持って教習所へ向かうことなど。

キッザニア・モスクワ

Kidzania Moscow https://kidzania.ru/ru/

住所:Khodynskiy Bul’var, 4 Moscow

そして、なんとモスクワには、“ロシア版キッザニア”と言える子どもの職業体験型エンターテインメントが2種類もあります。ひとつはキッドブルク(КИДБУРГ https://kidburg.ru)。もうひとつはマステルスラブリ(Мастерславль https://www.masterslavl.ru/)です。どちらも警察、消防署、病院、郵便局などは同じ流れで、そのほか化粧品店や食品メーカーなどロシアで見かけるさまざまなお店は再現されていて、ロシアの子どもたちを対象にロシア語で職業が体験が出来ます。