Archive for 11月, 2018

モスクワ通信『モスクワで出逢うプーシキン』

土曜日, 11月 10th, 2018

ロシアで最も愛されている国民的詩人の一人プーシキン! Александр Сергеевич Пушкин(1799-1837)

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△赤の広場からつづく目抜き通りトヴェルスカヤ通りを進むと、プーシキン広場に銅像があります。広場では四季折々のイベントが催され市民の憩いの場になっていますし、6月6日の誕生日などの記念日には銅像にたくさんの花が捧げられ、詩の朗読会やイベントが催されます。もちろん、たくさんの観光客がここを訪れます。

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△プーシキン像のそばには、並木通りに面してモスクワを代表するレストラン«Кафе Пушкинъ» (カフェ・プーシキン)

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△隣にはパティスリー『カフェ・プーシキン』Кондитерская «Кафе Пушкинъ» 。

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△モスクワの2大美術館のひとつは、その名も国立プーシキン美術館(Государственный музей изобразительных искусств имени А. С. Пушкина)ですし、

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△もう一方の国立トレチャコフ美術館では、プーシキンの肖像画を見ることが出来ます。アラブ人の曾祖父を持ち、やや褐色の肌と巻き髪をしています。曾祖父はピョートル大帝のもとへ奴隷として連れてこられたそうですが、実力主義の大帝にその才能を買われて出世した人物で、プーシキン自身が作品のなかでその生涯を描いています。

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△プーシキンの名を冠したホテルや劇場もありますし、

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△街中には、プーシキンにちなんだ場所にプレートを見つけることも出来ます。

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△さらに深くその作品について知りたい方には、国立のプーシキン博物館。「金の魚」などの童話の世界を楽しめる子ども向けの展示も充実しています。

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△アルバート通りには、新婚時代に暮らしていた家の博物館(モスクワ通信『プーシキンの部屋記念館』)、

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△プーシキンが結婚したといわれる教会のそばには、プーシキンとナタリア夫人が手を取り合い見つめあうロマンチックな噴水もあります。

もちろん、本屋や図書館にはプーシキン関連の本もたくさんありますし、子どもたち用にもプーシキンのおはなしや詩、CDも売られています。

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△劇場シーズンには、モスクワ市内のたくさんの劇場で、プーシキンの作品『エヴゲーニー・オネーギン』『ボリス・ゴドゥノフ』『ルスランとリュドミラ』『スペードの女王』などが繰り返し上演され、プーシキンの詩をモチーフにした歌曲やコンサートも人気です。

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△新トレチャコフ美術館の横からモスクワ川沿いのピョートル大帝像へとつづく芸術公園ムゼオンにもプーシキン像。

大好きなプーシキンを感じながらモスクワ歩きをしてみるのも素敵ですね。

 

モスクワ通信『老舗ホテル メトロポールで優雅なアフタヌーンティー』

土曜日, 11月 10th, 2018

1905年創業の老舗ホテル«Метрополь»(メトロポール)。赤の広場からすぐ、ボリショイ劇場の向かいという素晴らしい立地で、各国から訪露する要人・著名人御用達のホテルとしても知られています。

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△鉄道王サーヴァ・マモントフの依頼で設計された建物は、ロシア・モダンの最高傑作のひとつとされています。ファサードには、トレチャコフ美術館でもその作品をみることが出来るロシアの画家ヴルーベリのモザイク画。オープン直前に発生した火災でも焼失することなく残りました。

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△ステンドグラスの美しいエレベーター。モスクワで初めてエレベーターが設置されたのがこのホテルだったそうです。

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△絨毯とステンドグラスに彩られた階段も素敵です。

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△吹き抜けの回廊は、ホテルの歴史や訪れた著名人のポートレートが飾られたギャラリー・スペースになっています。

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△創業した頃の白黒写真では、ホテル前には馬車が行き交い歴史を感じます。

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△トルストイ、ラフマニノフ、シャリャーピンなどの文化人が集い、チャップリン、マイケル・ジャクソンなどの著名人や各国の大統領・首相などが訪れました。

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△ホールにはツルゲーネフ、ドストエフスキー、ゴーゴリなどこのホテルを訪れた偉人の名前がつけられています。こちらはトルストイの間で、壁に肖像画も飾られています。

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△宿泊客の朝食やブランチが楽しめるグランド・ホール。こちらも天井のステンドグラスに圧倒されます。中央には噴水。ステージではかつてシャリャーピンが歌ったそうです。

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また、ロビー・バー«Шаляпин»(シャリャーピン)では、素敵なрусская чайная церемония(ロシア式アフタヌーン・ティー)を頂くことが出来ます。

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△テーブルウェアは、ロシアを代表する高級陶磁器Императорский фарфоровый завод(インペリアル・ポーセリン)の«Сетка-Блюз» ブリュス・セット!

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△サモワールのような湯沸し器で熱々のお湯を注ぎながら、お好みの紅茶を頂くことができます。。

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△ロシア風クレープのブリヌイには、蜂蜜やジャム、そしてスメタナにイクラ。イクラの入れ物の取っ手には、金のチョウザメがついていました!イクラ用の食器があるなんて、さすがロシアですね。ほかにも、下段にはサーモンや黒パンのミニサンドイッチ、上中段にはプチフール、そしてピロシキ各種や絶品クランベリーの砂糖がけなどもついています。

в лобби-баре «Шаляпин»(ロビー・バーにて) – 5800 ルーブル(2-4人用)
в номере отеля (客室にて)– 4500 ルーブル (2-4人用)

 

«Метрополь» https://metropol-moscow.ru