Archive for 5月, 2018

モスクワ通信『夏の展望テラス! ロシア科学アカデミー22階 Sky Lounge』

火曜日, 5月 15th, 2018

金の頭脳のようにも見えるツインタワーの上部の装飾モニュメントが遠くから見ても気になるこちらの建物こそ、ロシアの智の殿堂、ロシア科学アカデミー本部です。

スクリーンショット 2017-08-13 0.12.52

△建築家は、宇宙的なテーマと核物理学的なテーマ(原子や結晶の構造など)の融合を表現したそうで、当初は太陽電池にして建物全体のエネルギーをここで供給できるようにというアイディアもあったそうですが、残念ながら実現には至りませんでした。

スクリーンショット 2017-08-13 0.13.27

△ユニークな時計がよく見えるこちらの側が入り口です。

スクリーンショット 2017-08-13 0.14.39

スクリーンショット 2017-08-13 0.15.20

△金のプレートに「ロシア科学アカデミー」その上には飛行機マークと22の文字。飛行機の先には青空が映っています。

スクリーンショット 2017-08-13 0.20.42

△両側に緑が並べられた明るいエントランスを進みます。

スクリーンショット 2017-08-13 0.15.58

△ロシア科学アカデミーの紹介もあります。ピョートル大帝の時代に創設され約300年の歴史を誇るロシア最高の学術研究機関で、選ばれた優秀な研究者しか入ることを許されない場所です。(公式サイト http://www.ras.ru)外国人会員のなかには日本人研究者もおり、ノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊先生やロシア文化フェスティバルIN JAPANでお世話になった中村喜和先生など14名程の先生がいらっしゃいます。(Иностранные члены Российской академии наук 外国人会員一覧はこちら。)

スクリーンショット 2017-08-13 0.19.59

△つきあたりには歴史を感じさせるエレベーター。昔も今も、ロシアをはじめ世界の金の頭脳を持つ研究者たちがここを通り各階へと向かうのでしょう・・・!そして、時には22階のレストランで食事やおしゃべりを楽しんだりもするのでしょうか。

 

 

スクリーンショット 2017-08-13 0.17.38

△ぐるりとお店を囲むように配置されたテラス席。モスクワ大学を臨むサイドと都心を臨むサイドの両側があります。夏の太陽にきらめくモスクワ川をゆったりと遊覧船が行き交います。ルギニキスタジアムやモスクワ大学の建物もよく見えます。(パノラマはこちら

スクリーンショット 2017-08-13 0.16.21

△遠くから眺めていたあの建物の上部分も、そしてそこからの景色も素晴らしく、時を忘れてゆったりと過ごせる居心地のよい場所です。夜景もきっと美しいことでしょう!

スクリーンショット 2017-08-14 12.39.38

△地上からはあまりにも大きすぎて銅像そのものを見ることが難しい宇宙飛行士ガガーリン像も、こんな風に見下ろすことができます。

スクリーンショット 2017-08-13 0.16.41

△メニューには、トリュフソースのオリビエサラダ、ビーフストロガノフ、ペリメニ、キャビア各種などオススメのロシア料理はもちろん、日本料理(寿司と刺身)もありました。モルス(ベリーのジュース)250ルーブルやレモネード(かつて夏の風物詩だったクワスに代わり最近ロシアではさまざまなフルーツを配合した自家製レモネードが人気です)400ml 480ルーブルなど夏らしい飲み物とピロシキ(キャベツやキノコ、ジャガイモとネギ、卵とネギなどは各90ルーブル)の組み合わせなど気軽に軽食を楽しんでいる方も多くいらしゃいました。

白夜が始まり、噴水がスタートして、テラス席が気持ちの良いモスクワです。

 

http://www.skylounge.ru

 

モスクワ通信『日本庭園の桜、満開!』

火曜日, 5月 1st, 2018

日本ではGWですが、ロシアも春の連休を迎えております。

モスクワには2つの植物園があり、中心部の日本国大使館の近くにモスクワ大学付属の薬草園が、また北部にロシア科学アカデミー付属の本園があり、そのなかにある日本庭園では、ちょうど桜が見頃を迎えております!

スクリーンショット 2018-05-02 22.46.52

△日本庭園の入り口は、ロシア人の大行列!連休最終日にはなんと1時間半待ちでした。植物園は無料ですが、日本庭園へは入場料(大人300ルーブル)が必要です。冬期は休業で、5月から9月まで訪れることが出来ます。

スクリーンショット 2018-05-02 22.47.01

△待ち時間に石庭で遊ぶ子どもたち

スクリーンショット 2018-05-02 22.47.08

△入り口の脇に咲く桜の下でお花見を楽しむ姿は、まるで日本にいるよう。

スクリーンショット 2018-05-02 22.48.29

△1987年7月10日に開かれたロシア初の本格的な日本庭園。造園は(株)中島総合庭園研究室の中島健氏、設計は建築家の足立丈夫氏、茶室や東屋、橋などは渡辺富工務店の指揮によりソ連の学生たちの協力によって作らたそうです。

スクリーンショット 2018-05-02 22.47.44

△園内は、池泉回遊式の庭園になっています。100種類以上の日本の植物が北海道から運ばれたそうです。

スクリーンショット 2018-05-02 22.50.18

△雪見灯籠や十三層塔があり、茶室では茶会が催されることもあります。

スクリーンショット 2018-05-02 22.49.22

△こちらは1986年に当時の安倍晋太郎外務大臣によって植樹されたロシアで初めての桜の木。

スクリーンショット 2018-05-02 22.49.47

△そしてこちらは、2013年に安倍晋三総理によって植樹された桜の木。

スクリーンショット 2018-05-06 1.43.17

△70年代にモスクワに日本庭園を創設することを発案したソ連科学アカデミー会員ラピン氏と当時の重光晶大使の記念碑。

スクリーンショット 2018-05-02 22.52.28 スクリーンショット 2018-05-06 1.46.17

新緑と白樺のコントラストが美しい植物園内では、日本庭園以外の場所でもところどころで桜を見かけました。ピクニックを楽しんだり、ローラースケートやサイクリングを楽しんだり、みんな待ちに待った温かな春の日光を堪能して過ごしていました。

スクリーンショット 2018-05-02 22.55.39

スクリーンショット 2018-05-02 22.55.58

さて、モスクワ市内中心部では、今さまざまな場所で満開の桜をイメージした演出で街が彩られています。

スクリーンショット 2018-05-06 23.50.48

また、春のウィンドーディスプレイやポスターにも、桜をあしらったものが増えています。

スクリーンショット 2018-05-02 22.58.15

ロシアでも日本のように“春は桜“が定着していくのでしょうか・・・!

 

http://www.gbsad.ru