【モスクワ通信】現在進行形のモスクワ観光スポット!ザリャージエ
木曜日, 7月 15th, 2021夏休み到来!安心して海外旅行を楽しめるようになるまでにはもう少しかかりそうな今年は、ブログでモスクワ旅行気分はいかがでしょうか?先日開催された『新生ロシア30周年写真展』でも新観光スポットとしてご紹介しましたザリャージエを歩いてみましょう!(関連ブログ【モスクワ通信】新生ロシア連邦の誕生から30年・・・モスクワの10年をプレイバック!)
モスクワ中心部、クレムリンと赤の広場のすぐ脇に、かつて3000室を超える巨大なロシアホテルが建っていました。初めてのロシア(ソ連)旅行で宿泊したのはここ、とおっしゃる方も多いホテルです。(ホテル・ウクライナ内にあるモスクワのジオラマの中でそのありし日の姿を見ることができます。(関連ブログ【モスクワ通信】セブンシスターズ(下)〜幻のソヴィエト宮殿に挑んだル・コルビュジエと現代のスターリン建築!?〜)そのロシアホテルが取り壊され、跡地に2017年9月にオープンしたのがザリャージエ公園 Парк «Зарядье» です。
【①ザリャージエといえばここ!パノラマ展望橋(Парящий мост)】
△この羽を広げて空へ飛び立つ鳥のようなパノラマ展望デッキは人気の写真スポットです。モスクワ川に張り出しているため、モスクワ川の風を感じながら広い空に映えるクレムリンを背景に撮影できて、昼も夜も魅力的!
△モスクワ川クルーズからは展望橋の形が綺麗に見えます。(→関連ブログモスクワ通信『モスクワ川クルーズへご案内!』)
公式サイト:https://www.zaryadyepark.ru/services/paryashchiy-most/
【②新感覚4Dでモスクワ&ロシア観光飛行アトラクション】
△Медиацентр (メディアセンター)では新感覚4Dでモスクワ&ロシア観光ができる飛行アトラクションに挑戦!モスクワ上空を飛ぶアトラクション”Полёт над Москвой”とロシア上空を飛ぶアトラクション”Полёт над Россией”があります(約20分間)。ロシア人にも人気なのでチケットはインターネットでの事前購入が安心です。
△手荷物をロッカーに預け、まるで本当の飛行場のようなゲートに並びます。
△モスクワ版では、モスクワの朝〜夜にかけて、鳥になったような気分でモスクワ飛行!ゴーリキー公園の門をすり抜け、クレムリンと赤の広場、ルジニキ・スタジアム、コローメンスコエの世界遺産、目抜き通りのトヴェルスカヤ通りの渋滞を眼下に、ボリショイ劇場の屋根の上を通り、ライトアップされたオスタンキノタワーを見下ろして、モスクワ市内に上がる花火のなかに飛び込みます!モスクワの夏を彩る噴水の上を飛び越えるときには、なんと本物の水しぶきも・・・!(動画はこちら)
公式サイト: https://www.zaryadyepark.ru/schedule/11925/
【③夏でも10分間!極寒ロシアの氷の洞窟(Ледяная пещера)】
△建物全体が氷の洞窟のよう!ここでは夏でも10分間、極寒ロシアの冬の冬を味わえます。
上着を羽織ったり毛布にくるまったり、身支度を整えたらドアが開き、目の前に氷の世界が広がります!
△空間アートのインスタレーション作家アレクサンドル・ポノマリョフ(Александр Пономарёв)さんと建築家のアレクセイ・コズィリ(Алексей Козырь)さんによるプロジェクト。厳しい自然の力を感じながら、曲線とライトの加減、そして訪れる人のアイディア次第でアーティスティックな写真が撮れます。巨大な建物外観と300ルーブルという入場料から、長い氷の迷路のような場所を探検するアトラクションのようなものを想像して意気揚々と乗り込んだのですが、実際にはかまくらのようなスペースでした。暑い夏の日には、涼をとる人でいっぱい!
△ザリャージエ特製アイスクリームでひんやりエネルギー補給!ロシアの定番コップ型アイスのスタカンチクには涼しげなРусская Арктика(Russian Arctic)味、同じく棒付きアイスのエスキモーにはПодмосковные вечера(モスクワ郊外の夕べ)味などユニークな名前がついていました。
公式サイト:https://www.zaryadyepark.ru/services/ledenaya-peshchera/
【④コンサートホール ザリャージエ(Московский концертный зал «Зарядье»)】
△ザリャージエのなかの新しいコンサート・ホールの屋根も展望橋のような形!世界3大音楽コンクールのひとつにも数えられる、4年に1度のチャイコフスキー国際コンクールの受賞者ガラ・コンサートは、これまでモスクワ音楽院大ホールで開催されてきましたが、2019年はここザリャージエのホールでした。
△ステージを囲むように配置された客席と雪山のような流線を使い、壁はまるで雪の積もった白樺の木のよう。木の質感と新しいホールならではの木の香り。冬の雪山でかまくらのなかにいるようです。このホールの音響設計は、日本人の豊田泰久氏で、芸術監督を務めるのは、ロシアが誇る指揮者として君臨するヴァレリー・ゲルギエフ氏。
△この日は、チャイコフスキーコンクールのピアノ部門で第2位を獲得した藤田真央さんが登場。コンクール予選中からモスクワの聴衆の心をときめかせ、何度もスタンディングオベーションを巻き起こし、登場するたびに「いったい今日ははどんな風に弾いてくれるのかしら?」会場はそんな期待に包まれます。
△ホール入口を囲む円形ロビーには、チャイコフスキーやラフマニノフ、グリンカ、ショスタコーヴィチ、ムソルグスキー、リムスキーコルサコフ、シャリャーピン・・・ロシアの偉大な作曲家や演奏家、歌手の彫刻がずらり!ほかにも、公園内には眺めの良い屋外ステージもあり、魅力的なプログラムでいっぱいです。
公式サイト: https://zaryadyehall.com/
【⑤キタイ・ゴーラトの古い城壁】
△近代的なコンサートホールの横には、古い城壁も残っています。
【テーマはソ連と宇宙!レストランВосход(ヴァスホート) 】
お腹が空いてきたら、展望橋のそばにあるユニークなレストランВосход(ヴァスホート)もおすすめです。ソ連が開発した有人宇宙船の名前が店名になっており、テーマはソ連と宇宙!
△テーブルや個室、お化粧室のなかまで、宇宙モチーフでデコレーションされています。
△飲み物は、ミネラルたっぷりという黒いお水!その名もコスモス(ロシア語で宇宙の意味)
△お料理はロシアや周辺諸国の旧ソ連圏メニュー。ビーフストロガノフを注文してみました。レジ横には宇宙食の自動販売機もあり、ボルシチの宇宙食も。
公式サイト: https://rappoport.restaurant/restaurant/voshod
△美しい公園内は子どもたちの遊び場や噴水も楽しめてお散歩にぴったり!(関連サイトモスクワ通信『モスクワの宝石箱!夏空にきらめく噴水コレクション)「北方の風景(Северные ландшафты)」などテーマのあるガーデンもあり、遠くに見えるクレムリンや聖ワシリー聖堂とのコントラストがお楽しみいただけます。
△ロシアとイギリスの貿易の始まりThe Old English Courtyard(Старый английский двор)(左)などの博物館や、美しい教会(右)も点在しています。(関連ブログ【モスクワ通信】新たな一面を発見!モスクワのなかのイギリスをピックアップ)
△ザリャージエ・グッズをはじめ、ロシアの昔ながらの冬のフェルト・ブーツ“ワーレンキ”を現代風にアレンジしたブーツやマトリョーシカ・モチーフのアクセサリーなどモスクワ土産のセレクトショップも。
遊んで学んで味わって・・・モスクワの今を満喫できる新しいエンターテインメント施設がつぎつぎに建設されている現在進行形の観光スポットです。
ザリャージエ公園 https://www.zaryadyepark.ru