ロシア文化フェスティバル新潟オープニングでは、こけし×マトリョーシカ=コケーシカ展にも行ってまいりました。ロシアのマトリョーシカとそのルーツともいわれる日本のこけしとを組み合わせ、日露の友好を願って誕生したコケーシカ。

 
 
ポスター画像にもなっている、こけしを持つマトリョーシカやこけしが描かれたマトリョーシカなどの“コケーシカ”はもちろん、ロシアのマトリョーシカがそれぞれの産地ごとに系統だてて紹介されている展示では、なんと等身大サイズでもその表情が御覧頂けるようになっていました!
 
 
 
 
ロシア文化フェスティバル IN JAPANでは、これまでもさまざまな都市でコケーシカ展覧会が催されてきましたが、いつも、どんな空間でも、ファンの期待を裏切らない、唯一無二のコケーシカ世界が広がっています。
 
今回の会場ではロシアの郵便局で使用されている段ボール箱のデザインを、コケーシカ版にアレンジし、さらにコケシとマトリョーシカの色合いを生かした色味にしてディスプレイ!
 
 

△ちなみに、こちらがロシア郵便局の箱
 
 
 
 
 
 マトリョーシカ作家とこけし工人のコラボ作品や、見たことのない新グッズの展開など目が離せないコケーシカの世界。
ロシアでも見たことがないマトリョーシカの魅力と、知られざる古き良きコケシの魅力に、改めて気づかされます。
		
					
 
			 
			
				
					さて、ヤングジェネレーションに光を当てる今年のフェスティバル。新潟オープニング行事でも新たな試みのコンサート演出が光りました。

りゅーとぴあコンサートホールから、石庭をすすむと現れる美しい能楽堂では、全ロシア音楽コンクールの優勝者ガラコンサートⅡが行われました。今年は、2011年度の室内楽部門で最高位の弦楽アンサンブル「イントゥラーダ」の皆様、そして2012年のパーカッション部門最高位のウラジーミル・テレホフさん、ハープ部門最高位のニーナ・クプリヤノワさんが登場しました。
 

 
第一部では、チャイコフスキーの弦楽四重奏曲やハープによるグリンカ&バラキレフ作曲の「ひばり」など、ロシアの美しいメロディはもちろんのこと、斬新なマリンバのリズムに誘われて異空間へ・・・とそれぞれの楽器の魅力を堪能。そして第二部では、カルテットとハープ、マリンバがつぎつぎと組み合わせを変え趣向を変えて、フィナーレまで飽きさせません!
 

 
△音の響きを感じながらのリハーサル風景…どこのホールとも違うなんともいえない厳かな雰囲気。
 

△アンコールがおわり拍手に包まれてリラックスした表情で舞台袖へ
 
畳に障子、床の間のある控え室や、どこをみても美しい和の舞台でのコンサートは、ロシアの若い芸術家たちも感動ひとしおのようでした!
ロシア文化フェスティバルだからこそ実現出来る、こんな美しい和露折衷の舞台、ぜひ今後も見たいものですね!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
		
					
 
			 
			
				
					6月14日からスタートした新潟オープニング行事のなかでも、まっさきにチケットが完売した人気プログラムが、チェブラーシカの原作者であるウスペンスキー先生の講演会でした。新津美術館ではその後も、ロシア・アニメーション上映会のほか、8月17日まで『チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち』展が開催されています。
 
 
 
豊かな田園風景のむこうに現れる黄色い外壁のモダンな建物が新津美術館。鉄道の町らしく、正面玄関はラッセル車(除雪用の鉄道車両)がモチーフになっています。
 
 
 
 
白い大理石が印象的な明るい階段状のアトリウムには大きな原画パネルが用意され、チェブラーシカの世界に迷い込んだような気分に・・・
 

 
 

 
 
チェブラーシカに案内されて2階展示室へ。
 
 
 
 
キャラクター誕生からアニメーション完成までの秘蔵資料、実際に撮影に使用された人形や舞台装置などは、ファンならずとも必見!
さらに、アニメーションとはまたひと味違う世界観を醸し出す童話の挿絵原画はもちろん、ロシアの名作から現在活躍中の作家たちの原画も見ることが出来ます。オリンピックのマスコットやピンバッジなどのチェブラーシカ・グッズコレクションは、そのままチェブラーシカ博物館がひらけそうなほど!

 
日本特製のオリジナルグッズも充実しているミュージアムショップ、ぱらぱらアニメーション作りのワークショップや読み聞かせ、ミニコンサートなどの特別イベント以外にも、展示室では実際にロシアアニメがご覧頂けたり、塗り絵や絵本コーナーがあったり、大きなチェブラーシカと記念撮影ができたりと、親子でたっぷり楽しめます。
 
 
日本でもすっかり人気定番キャラクターのひとつに仲間入りしたチェブラーシカ。これって、日本人とロシア人が同じものに心を動かされ惹かれる、なによりの証拠ですよね。
 
 
 
新津美術館の公式サイトはこちら
 
 
 
 
		
					
 
			 
			
				
					新潟市制125周年・在新潟ロシア連邦総領事館開設20周年を記念し、新潟で初開催となったオープニング!
6月21日に開催されたレセプションは、ロシア国立モスクワ音楽院室内合唱団とシベリアのモザイク民族舞踊団によるステージと、新潟の伝統芸能である古町芸妓(ふるまちげいぎ)の踊りで、新潟ならではの華やかな日露競演となりました。
 

 
 
△しっとりと艶やかに踊りを披露していた古町芸妓さんたちも、ステージが終わると「きゃあ、チェブラーシカ!カワイイ!!ふらふわのお耳、触ってもいいですか?」
 
 
 
 
 

 
「来年2015年は新潟市とハバロフスク市が姉妹都市提携50周年を迎えるということもあり、これを機会にぜひ新潟とロシアとの交流が深まることを期待したい」新潟を代表して歓迎の言葉を述べてくださった篠田昭市長は、なんと大学でロシア語を専攻されたそうで、ロシア語も披露されました。
 
 
 
 
日本語とロシア語による歓迎ポスターや観光案内が用意され、在新潟ロシア総領事もお気に入りだというロシアチョコレートの専門店があるなど、街中でもロシアを身近に感じる新潟でした。まもなくハバロフスクとウラジオストクへの夏季直行便も復活するそうです!
 
 
 
 
		
					
 
			 
			
				
					 
ロシア文化フェスティバルIN JAPANオープニングセレモニーでは、毎年ゲストプレゼンターとして注目の若手スターが花束を贈呈してくださいます!今年2014年は、ヴォーカルユニット“Max Luxury”のアリシア、オリガ、ラナが登場し、式典に華を添えてくださいました。

 
△右から“Max Luxury”のオリガ、アリシア、ラナ、司会のいちのへ友里
 
 
 
約2年前に日本で結成されたロシア人女性3人による“Max Luxury”は、日本で数々のヒット曲を手がける作詞家の売野雅勇氏がプロデュース。日本とロシアの架け橋として、両国でのヒット曲リリースを夢見て、ライブ活動を行っているそうです。ぜひ今度は歌声も拝聴してみたいですね!
☆“Max Luxury”公式プロフィール
http://www.divinejpn.com/max-luxury.html
 
 
		
					
 
			 
			
				
					3日、東京芸術劇場において、ロシア文化フェスティバル2014 IN JAPAN東京オープニング記念コンサートが開催されました。
開演前には両国を代表して、エヴゲニー・アファナシエフ駐日ロシア連邦大使と鳩山由紀夫フェスティバル日本組織委員会委員長が挨拶し、「日本におけるロシア文化フェスティバルはすでに両国において良い伝統となった。この大規模なフェスティバルが、両国の相互理解と友情、協力を深めていることを確信している。たとえ政治的に難しい風が吹いたとしても、文化の力で吹き飛ばしてほしい」とメッセージを送りました。
 
今年の東京オープニングに選ばれたのは、マリインスキー劇場ソリスト歌手マリヤ・マクサコワ(M・M)とモスクワ・マラジョージヌィ室内オーケストラ(M・M)による公演!
 

 
 
2014年のテーマである『ヤング・ジェネレーション・フェスティバル』を象徴するプログラムとしても注目されました。
 
思わずメロディを口づさみたくなる有名バレエ曲などを斬新なアレンジで交えつつ、珍しい木琴やアコーディオンのソロ、さらには指揮者自らもヴァイオリンを奏でて…と、趣向を凝らしたプログラムのオーケストラ! そして、ソリストのマクサコワは迫力のオーラで妖艶に歌いあげます! 数々のアーティストを撮影してきたフェスティバル公式カメラマン曰く、マクサコワさんの歌うときの表情筋は、他ではみたことがないような動きをするのだそう! そうして、あの世にも美しい歌声が発せられるのでしょう!
 
 

 
☆モスクワ・マラジョージヌィ室内オーケストラHP
http://www.mmko.ru
 

 
☆マリヤ・マクサコワHP
http://www.maksakova.ru
		
					
 
			 
			
				
					6月2日に開催されたロシア文化フェスティバル2014 IN JAPAN東京オープニングセレモニーでは、セルゲイ・ナルイシュキン ロシア国家院議長から長塚英雄 日本組織委員会事務局長に、ロシア連邦大統領友好勲章が授与されました!
 

△写真は、長塚英雄事務局長と、お祝いに駆けつけたエヴゲニー・アファナシエフ駐日本ロシア連邦特命全権大使、能楽師で白翔會主宰の坂井音重様ご夫妻
 
壇上で挨拶した長塚氏は、この勲章は、私個人に授与されたというよりも、ここにいらっしゃる方々をはじめとするフェスティバルに参加する企業・団体・個人の皆様全体に対して贈られたものだと心より感謝しております。2006年から継続されてきたフェスティバルは、昨年ついに来場者数1000万人を突破しました。来年2015年は日露和親条約締結160周年であり、再来年2016年は日露国交回復60周年、新生ロシア連邦25周年、さらに、このロシア文化フェスティバル IN JAPAN10周年にあたります。ますます充実したものに出来たら・・・と今後の展望を語りました。
 
 
		
					
 
			 
			
				
					ロシア文化フェスティバル2014 IN JAPANオープニングセレモニーに先駆けて、6月1日東京・毎日ホールでは、『ロシアコレクション・古写真展〜明治の風景とそこにいた人々〜』がスタートしました!
 

△コレクターのパーヴェル・ホロシロフ氏と古写真研究家の井桜直美さん
 
 
フェスティバルのロシア組織委員会副委員長を務めるコレクターのパーヴェル・ホロシロフ氏も来日し、オープニングセレモニーで感謝の言葉を述べました。
  「初訪日した 1980年に、日本の諸都市や、そこに住み都市空間を驚くべきエネルギーで満たしている人々、そして日本の都市建築の美学に触れ、日本への感謝と敬意を抱いた。この気持ちはずっと、私の意識、私の心に根を下ろしている。日本でどこの都市を訪れても、またどれだけ頻繁に訪れても、この最初に受けた印象は変わらず、また訪れたいという想いを強める。これが私のコレクションにも現れないはずはない。文化とは、すべての時代において、世界にどんな風が吹いて国々や大陸どうしを分断したり統合したりしていても、国や民族による例外なく、あらゆる善意の人々を結びつける、ゆるぎない橋である。 2度目となるこの古写真展が、前回同様モスクワでも公開され、ロシアの人々の関心を引いて、日本似ついて、日本の歴史や文化人々を見て好きになることを期待している。」
 

 
 

△古写真のイメージに合わせて展示された小道具が気分を盛り上げてくれます。
 
 
 

 
△オープニングセレモニーにて
   このほかセレモニーでは、日本写真家協会の田沼武能会長と古写真研究家の井桜直美さんが、それぞれ古写真の魅力や本展覧会の見どころについて解説しました。
「時代的な価値だけでなく、ロシア人のホロシロフさんを虜にした、古き良き日本の魅力、映っている日本人の表情にもぜひ注目してみてください!また、当時の東京のパノラマ写真などもありますので、現在と比較してみるのもオススメです。」
 

ロシア文化フェスティバル2014 IN JAPANオープニング記念プログラムのひとつであるロシアコレクション・古写真展は、6月10日まで東京で開催された後、6月20日〜29日まで新潟・新津美術館で開催されます。
 
 
入場無料!しかも、今なら展覧会の豪華カタログももらえます!しっとりと古写真を味わう梅雨はいかがでしょう。
 
 
 
		
					
 
			 
			
				
					いよいよ今年2014年オープニングも近づいてまいりました。
4月にはロシア組織委員会代表団も来日し、今年初めてオープニングが開催される新潟を視察しました。

△4,843本のパイプオルガンも見応えがあるステージ
 
6月21日に国立モスクワ音楽院室内合唱団コンサートが開催される『りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館』のコンサートホールは、客席が舞台を360度囲むアリーナ型になっています。すべての椅子の座席部分内に音響シャッターが組みこまれ、また壁や天井が曲面でデザインされるなど、どこまでも美しい響きにこだわって設計されたホールを実際に訪れた代表団は「とても感銘を受けました!素晴らしいホールにふさわしい演奏をきっとご用意できるでしょう!」と担当者と力強く握手を交わしました。
 

 
さらに、りゅーとぴあ 能楽堂では、 20日に全ロシア音楽コンクール優勝者コンサートが開催されます。日本の伝統美とロシアの未来に輝く音楽家たちとの異色コラボレーションが生み出すプログラムにも大注目です。
 

△ロシアの3都市と積極的に姉妹都市交流をつづけている新潟には、ロシア語観光ガイドも用意されていました。
 
このほか、“柳都”新潟の理想郷をめざして作られた『りゅーとぴあ』のギャラリーでは、『コケーシカ(マトリョーシカ&こけし)』展覧会なども予定されています。空中回廊で信濃川へとつづいている屋上庭園や空中庭園、展望レストランやカフェもあり、ゆったりと文化的なひとときをお過ごしいただけそうです。また全面ガラス張りの開放的なロビーから外へ出ると・・・
 

 
 
新潟の総鎮守として千年余りもの歴史を持つ白山神社があります。しばしフェスティバルの成功を祈願する一行。
 

 
池、築山、花木を配したオランダ風の回遊式庭園で知られる白山公園では、明治期の大商家である斎藤家の邸宅で歴史的な価値を有する燕喜館を訪れたジェネラルディレクターのベススドノフ氏。さすが古美術にも造詣が深くていらっしゃるため、お抹茶を頂く時間も惜しんで掛け軸や欄間の細工についてなど質問されていました。
 

 
△桜の名所としても知られる白山公園。ちょうど満開でした!
 
このほか、記者会見や市長表敬、夜にはオープニング記念レセプションが開催されるホテルオークラ新潟にて決起集会が催されるなど多忙なスケジュールをこなし、新潟でのフェスティバルに益々期待をふくらませて帰国されたのでした。
 
 
 
 
 
		
					
 
			 
			
				
					ロシア・ソチで開催された冬季オリンピック&パラリンピックが終わりましたね。
ロシアでのスポーツの祭典から、感動の舞台は、ロシア文化の祭典へ・・・!ロシア文化フェスティバル2014 IN JAPANプログラムも公式サイトにアップされました。さらに、今後のフェスティバル準備のために3月3〜10日にかけて実施された日本組織委員会代表団のロシア視察の様子もリポートされています
 
そして、「ドラマチック・ロシア in japan」シリーズの第3巻として、まもなく新刊も!
 

 
 
 
『日ロ異色の群像30—文化・相互理解に尽した人々』では、日ロ関係史を彩った有名人はもちろん、功績があるにも関わらずこれまであまり知られることがなかった人物にも光をあて、特に”文化・相互理解に尽くした人々”という観点から30人を厳選。日露和親条約160周年とロシア文化フェスティバル IN JAPAN 1000万人突破を記念して、日本を代表する最高レベルの研究者が顔を揃えました。
 
先人たちの30通りの人生が与えてくれる感動は、文化を通して相互理解と友好を深めたいと願うあなたの人生にも、きっと道標となる何かを届けてくれるに違いありません!